単行本でなく、雑誌を読んでたらAI特集で、なるほどと感
じることがあり、また「コワイ」とか「情けない」と思った
り、・・・・
私の理解の範囲ですこし整理してみました。
1.前回の整理・・・AIに取って代わら
れる仕事」
実は10月13日に、暗めのブログを書いており、
そこで私は、
「要は、個々人のお楽しみは別として、仕事の上で「創造性」を
発揮してもら っては、困る場合が多く、また「創造性を欠く仕事」
が現在人工知能(AI)に 取って代わられるのは、時代の流れでは、
ないでしょうか。」
と書いています。
独創性は本当に必要か、仕事の行きつく先は? - 中高年michiのサバイバル日記
その際は、具体的業務行をイメージしていません。
今日はサービス業とAIの関係について、触れていきます。
2.AIが代替する仕事
京都大学名誉教授で工学博士の長尾誠さんから引用します。
➀AIは、論理と知識の分野ではすでに人間を凌駕している。
しかし、最大の課題である
「人の会話の背景にある心を理解し、臨機応変に対応する」
ことは、今だできていない。
②介護ロボットが人の心を和ませる応答ができるのは、かなり
先のことではないか?
③現時点でAIに任せられるのは、
a.人の心に関係しない問題
b.創造的ではない定型的な仕事
④AI導入によって増加した利益の一定割合を税として徴収し、
失業者に対するベーシックインカムの財源とする案が議論され
ている。
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これ以下は私見
長尾さんがAIにまかせられるとする
a.人の心に関係しない問題とb.創造的ではない定型的な仕事
の双方を足すと、実は「大多数の方がやっている仕事のうちの
大部分」ではないでしょうか
冒頭の「コワイ」感じの一つがこれです。
なお、ベーシックインカムの話は別のところで聞いたことが
あります。
3.サービス産業とAIの活用
今度は経済産業研究所副所長の森川正之さんからの引用
➀日本経済に占める製造業のシェアは2割に過ぎず、経済の大
部分を占めるサービス産業の生産性が中長期的な経済成長を
規定する。(これは周知のことですね)
②生産性上昇率が製造業に比べて低い一つの理由として
「生産と消費の同時性」という製造業にないサービス産業
特有の 性質が影響
(生産と消費の同時性、というと難しそうですが、要は
理髪のように、 需要する人がいる時間・場所でサービスを
提供しなかればならないこと、です。
飲食・宿泊、運輸、医療・介護・スポーツ等多くにこの
性質があります)
③(生産性向上を左右するのは)
「需要をいかに時間的に平準化できるか」
「どれだけ人口が緻密な所に立地するか」
具体的にはホテルの客室稼働率、航空運輸の座席占有率、
タクシーの実車率等
④AIの「予測力の向上」が、力を発揮するだろう
(確かに電力は必要ですが、睡眠も食事もいらないし、休ま
ないで真面目に学習しますから、進歩するでしょうね。)
⑤今後の課題
AIに限らず、汎用技術が経済全体の生産性を高めるため
には
・物的・制度インフラの整備
・企業組織の変革
・人材育成などの補完的な投資
画、必要
AIの場合、物的インフラよりも、知的財産権制度、競争法、
プライバシー保護、規制緩和などの制度的インフラが課題に
なる。
最も重要なのはAI時代の人的資本形成
4.まとめに代えて感想
森川さんが最後に触れているように、「人的資本形成」が最も
重要なのは同感です。
いつの時代も、知識と能力、熱意のあるヒトが必要です。
とはいえ、私がが政策決定の渦中にいる訳でなし、関係者でも
ないしまして、「人材」にエントリーしようにも、もう数十年も
若くないと・・・
という訳で、何か他人ごとの気分にになっている自分が情けない、
ところです。
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