AIについては、直近このブログで2つほど取り上げています。
①昨年12月20日に、生産性向上に寧工場にAIが活躍する話
サービス産業の生産性向上にもAI活躍の話、なるほどと感心、でも少しコワイ - 中高年michiのサバイバル日記
②同じく12月25日に、AIの小説が書けるか?の観点から
AIが書く小説はあり?人間が書いたか否かは判定できる? - 中高年michiのサバイバル日記
今度は作家で、言語学に造詣が深い川添愛さん川添愛 - Wikipedia
の見解を取り上げます。
Ⅰ.「AIの言語理解」について、場合分け
出典は、過去のAI記事同様また私が読んでいる「会報」からです。
1 今のAIは人間の言葉を理解している。
2 今のAIは人間の言葉を理解していない。
2-1 AIはいずれ、人間の言葉を理解できるようになる。
2-1-1
今の技術の延長線上で、AIはいずれ、人間の言葉を理解できる
ようになる可能性がある。
2-1-2
今の技術の延長線上では無理だが、何らかの技術革新があれば
AIはいずれ、人間の言葉を理解できるようになる可能性がある。
2-2 AIは決して、人間の言葉を理解することはできない。
Ⅱ. 根拠説明
1 今のAIは人間の言葉を理解している。
チューリングテストの「知的な振る舞いができれば、知性がある
とみなす。」
質問に対する賢い受け答え、試験での高成績、将棋や囲碁といっ
た知的ゲームで 見える強さは、解りやすい「賢さ」
これを、知性や言語能力と同一視するのはある意味自然、とす
る考え方
(理解していない見解)の場合わけ
2-1-1A
今の技術の延長線上で、AIはいずれ、人間の言葉を理解でき
るようになる可能性がある。
「AIが人間の言葉を理解している」という際にAIのしく
と人間の言語理解のメカニズムの近さを考慮する必要
はない
1と基本理解は同じで、現状のAIパフォーマンスを「言語を理解
している」には不十分だと考える
2-1-1B
今の技術の延長線上で、AIはいずれ、人間の言葉を理解でき
るようになる可能性がある。
「AIが人間の言葉を理解している」という際にAIのしく
みと人間の言語理解のメカニズムの近さを考慮する必要がある
と考える経験主義の立場
2-1-2 A
今の技術の延長線上では無理だが、何らかの技術革新があれば
AIはいずれ、人間の言葉を理解できるようになる可能性がある。
ただし、機械学習のアプローチではいずれAIの精度が頭打ち
になると予想し何か新しい技術が必要だろうと考える。
2-1-2B
今の技術の延長線上では無理だが、何らかの技術革新があれば
AIはいずれ、人間の言葉を理解できるようになる可能性がある。
人間の言語能力について「後天的に与えられた有限のデータから
機能的な学習」だけでは獲得できない側面がある。
人間に先天的に備わった言語獲得装置(普遍文法)の存在を認める
立場の人々はこの中に含まれる
2-2 AIは決して、人間の言葉を理解することはできない。
・人間の言語能力全てが人体の物理的・機械的な側面によって生じ
ると思わない人、例えば、言語の理解に霊魂のようなものが関わっていると思う人
・「他社を内側から観察できない限り、他者の知性は分からない」
ことを理由に 機械についての知性も「内側あら観察できないから
認めない」と言う立場
Ⅲ.まとめ
川添さん個人の見解は現在、
2-1-2B
今の技術の延長線上では無理だが、何らかの技術革新があれば
AIはいずれ、人間の言葉を理解できるようになる可能性がある。
だそうです。
まとめとして、次の指摘をしています。
「言語を理解している」といっても、実用的に弊害がないレベルの
AIの能力とは、どのようなものであるかを決めていた方が、
社会における様々な判断や決定に役立つのではないだろうか。
今回、私見は無し。以上の紹介で終わりです。