「祝日なのに……」,いくつかの観点から
1.まずは祝日整理
「祭日」が、ありましたが、現在は「祝日」に吸収されていて、
難しい話は、やめておきます。
まず、「祝日」を整理してみると、以下の通り
1月1日 元日
1月の第2月曜日 成人の日
2月11日 建国記念日
2月23日(2020年〜) 天皇誕生日
4月29日 昭和の日
5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 こどもの日
7月の第3月曜日 海の日
8月11日 山の日
9月の第3月曜日 敬老の日
10月の第2月曜日 体育の日
11月3日 文化の日
11月23日 勤労感謝の日
感想としては、結構休みがありますね。
お題の出題意図とも絡みますが、完全週休二日を、前提とし
これに祝日がオンされる環境で、使途とをしている人には、
「多い」という感覚は、普通かもしれません。
2.日程調整
もう大昔ですが、私が若い頃、証券会社で働いていたころのこと、
「ファイナンスの日程調整」では、日本の祝日は、「ずらす」必要
が出てきて悩みの種でした。
海外(といって米国、英国ぐらいですが)と比べ手祝日が多いな
との印象。
休みについて、当時の社会では、「日本人はみんなで一斉に休まない
と、ダメで個別には長期で取りにくいよ」なんて言葉が、私の周りで
流布していました。
経営も人事も「リフレッシュ休暇」とか「有給の半強制取得」とか、
良く解らないことをトップダウンでやっていました。
誤解なきよう、現代ではありません。もう四半世紀以上前の金融で
の話です。
3.少し、哀愁漂う怖い話
従前の昔話の続き、そのころの外資系証券での噂話です。
12月後半になると、従業員はみんなヒマ。クリスマスの頃なんて、
まともに、働いていない。
なぜ「哀愁漂う」になるかというと、
仕事は100%業績評価で、1月から12月までの1年の結果勝負で、12月
半ばにはもう勝負あり、という具合。
成績がいいと、来年の地位確保できて、仕事ができるしハッピー。
そうでないと、すでに「職場に席」はなくて、ヒマ(次の職探しで多
忙の面はあるでしょうが・・・)状態。
つまり、どちらに転んでも、そう忙しくはない、という話。
4.お題の意図
(1)「なんか損した気分」として、今回のお題の趣旨は土曜と祝
日の重なりを指摘(日曜は振り替え休日の仕組みアリ)しているよ
うですが、
私見では、そう感じる人の人口割合は、もうピークアウトしている
ような、感があります。
今回具体的データは示していませんが、サラリーマン(ウーマン)
の正社員で、完全週休二日で、有給もしっかり、という割合は、バ
ブル崩壊期から20世紀末と引掻くしてぐっと減っているのでは?
単に労働人口減少を言っているのでなく、割合が減っているのでは、
という推測です。
多用な働き方、フリーランスや非正規雇用、サービス業シフトです。
(2)もともと、第一次産従事者や、自営業の人は、明治前の「1週
間の感覚導入前」まで、遡るつもりはありませんが、「盆と正月だけ
が休み」、というのも普通だったでしょうし、いや「盆と正月こそか
き入れ時」もあるでしょう。
もともと「祝日」に疎い、仕事の分類と言えましょう。
近年経済のソフト化サービス化け一層進み、従来の「第一次産従事者
や、自営業の人」とは違ったサービス業従事者は、増えていると思わ
れます。
(3)確かに、戦後経済復興から高度成長期か後のサラリーマンは
日曜だけが貴重な休みで、土曜が「半ドン」になるだけでもうれし
く、隔週休みから、完全週休二日へと拡大してきた流れもあります。
(現実は一部企業だけですが・・・)
上述のように、曲がり角であることは、事実です。
少し前、コロナ騒動の前、知人と夜アルコール入りの外食。
若いころの仕事やプライべートの海外体験を、踏まえつつ
「今や日本は小さくて、安くて、きれいな国になったね。そりゃ、
大きくてお金のある国から、人がたくさん来るはずだよ」と、よく
話をしたのを思い出します。