今日はかなり実務的話です。
組織が生き延びるためのおかね、源泉確保は、当然「収益ー支出」
ですよね。
その支出についての一つの議論です。
1.地域創生に、もう「よそ者、若者、
ばか者」は不要?
従前、組織を活性化する存在として、「よそ者、若者、ばか者」
が必要だ、という議論があります。
結構広まっていましたね。
「既存概念に、とらわれなていない」という意味ですよね。
私が知るのは、地域再生でなく企業経営の話が多いですが、
創業オーナーが生え抜きでなく途中入社の幹部を、次の代表に
指名したとか、老舗上場大企業で外部から来た代表取締役が
会社を変えたとか、
とか聞く事例は多々あります。
一方、地域愛誠に関してネットで事例を引くと
その地域で生まれ育った方達がイノベーションを起せないのではなく、『機会』を発見出来なかったから起せなかっただけなのです。しかし、地域活性化の事例が増えたことに伴い、どんな視点で自地域を見ることで問題点を発見し、新しい発想を生み出せたのかという情報が増加し、その多くの事例に自地域を当てはめて考えることで、さまざまな角度での客観的視点を得ることが可能になったのです。「よそ者、若者、ばか者」の役割は、情報(事例)で代替される時代に入ってきたのです。
地域活性化に「よそ者、若者、ばか者」はいらない!? | お得で賢いホテル旅館の選び方と使い方
従来、地域活性化の成功法則として言われてきた「よそ者、若者、ばか者」論は、すでに当てはまらないケースが続出しているということだ。
(中略)
「よそ者」がいなくとも、地元の人が外部視点を持つことは可能であるし、むしろ、すべての「よそ者」が必ずしもプラスに働くとは限らない。
場をわきまえない「よそ者」が、プロジェクトや人間関係を台無しにすることも、少なからずある。
また、常識に囚われず、周囲の反対を押し切ってでも挑戦するという意味での「ばか」は、プロジェクトリーダーとして必須の能力である。
「よそ者、若者、ばか者」論は正しいか? 地方創生と人材育成 | 月刊「事業構想」2016年10月号
2. 実務の業務改善の事例、私見
ある株式会社の事例。
市場の変化により、これまでのような売り上げの伸びは望めない。
一方、従来の業務拡大に対応し、いわいる「つぎはぎだらけ」の
組織である現状は否めない。
「収益ー費用」が利益になるのだから、費用のコントロールが喫緊
の課題であるのは幹部なら誰しも、解っている。
しかし、現場レベルにおりて、これまでのやる方を変えようと
すれば、、、、、
人間は皆、基本的に保守的です。
現状の仕事のやり方を、抜本的に変えるのは強い抵抗があります。
ましてや、超過利潤があり、まだ会社はしばらくは大丈夫
(潰れはしない)というときに、スピード感を持った、変革は
大変です。
今日私が言いたいのは、
強い問題意識を持ち、当該業務や、他の組織をよく知っている
「よそ者」
・年齢的には「若者」より、ある程度の組織でもまれた経験者
がいい
・立ち位置がコンサルタントとか、業務委託でなく、正社員
・言い換えると、組織の中に属しており逃げ場がない位置にいる
こそが、業務改革には、ぴったりである、ということ。
具体的には、この「よそ者」が軸となり、RPAの導入、運用を定着
させようとするのが生き残り道では、と思うわけです。
ここでちょっと整理しますが、
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは?基本から導入の進め方までまとめて解説 | RPA 国内シェアNo.1 「WinActor(ウィンアクター)」|NTTデータ公式サイト
RPAとは
「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーショ
ン」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジン備えたソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念、と定義されています。
業務を代行・自動化するソフトウェア型ロボット自体のことを、「デジタルレイバー・デジタルワーカー(仮想知的労働者)」などと擬人化して呼ぶこともあります。
また、このRPAという概念を実現するツールのことを、RPAツールと呼びます。
現在、RPAという言葉が様々な形で利用されていますが、広義のRPAとはRPAという変革全体を表し、狭義のRPAというとRPAツールを表すケースが多いです。
RPAの定義では「ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えた」と説明されていますが、これは広義のRPAに関することであり、狭義のRPA(RPAツール自体)はルールエンジンで動くも、つまりAI(人工知能)
は内包していない、と整理する方が分かり易いでしょう。
3.やはり職を失うのはコワイけど
今度は、結果として職を失う立場の人間としての、つぶやき。
大きな話をしますと、世界中の企業(ここでは収益を確保しないと
維持できない組織とします。)が、今後従前のような急速なマーケ
ットの拡大が望めない、とすると、
組織としての生き残りをかけ、業務改善によるコスト削減を
進めているし、今後も進めるでしょう。
AIの導入可は別にしても、いわいる直接収益を産まない
管理部門では、RPAを軸とした業務改善により、就業する
人数は減っていくでしょう。
超過利潤に守られて組織において存在できた「業界の権威」、
「過去の功労者」、「社内生き字引」
といった人物は、ますます、居場所がなくなります。
ターゲットが高齢者はおろか、もっと進んで中堅どころ、もっと
進むと担当業務次第では、勤続〇年目くらいまで、を過ぎる
とお役御免・・・・。
企業経営者の判断からは正解であり、株主の立場では、その経営
方針を当然支持します。
ただし、自分自身や、配偶者、子供といった肉親、また親し
い知人が渦中にいると、苦しいですね。
どうしようもない、別の道を探せ、というのは正論ですが、
年齢、経験、能力等々、いろいろ制約はありますし、
苦しいところです。
今日も結論をだせない、尻切れトンボの幕引きとなってしまい
ました。
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