中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦前の中高年がざっくばらんに書きつける日記

「誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ」(読書感想文もどき) とは言え彼も時代の子

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誰も知らないレオナルド・ダ・ヴィンチ

誰も知らない

レオナルド・ダ・ヴィンチ

著者       斎藤泰弘/著  

出版者    NHK出版 2019.9

 1.概 要

「世紀の偉人」がレオナルが、ド本当になりたかったものは

「水」の研究者であり、ギリシャアルキメデスだった、

という解釈です。

 レオナルドの「手稿」研究の第一人者が、図像と鏡文字を読み

解き、天才画家の知られざる素顔を描き出します。

当たり前ですが、15~16世紀のイタリア・フランスに生きた人間

であり、その時代に生きる人はその時代の影響・制限を受けてい

ます。このことに立ち止まって彼を見つめ直すことができる

本です。

同時代隊のマキアヴェッリとの交友や共通点の説明、ライバル

としてのミケランジェロとの、各種対比も面白いものでした。

彼の死後、彼を紹介する文章ですら、「文章が書かれた時代の

事情におもねっている」との著者の解釈は、今後の彼の評伝の

読み方も変わるヒントになります。

2.目次

第1章 アルキメデスになりたかった男

     天才の壮年期の肖像

第2章 水を繰る軍事技術

     わが友マキャヴェッリと共に

第3章 芸術は「優雅さ」である

     ミケランジェロとの闘い

第4章 人間は鳥になれるか

     飛行機械への欲求

第5章 ≪岩窟の聖母≫はなぜ2点あるのか1

     ロンドン版「聖母」の戸惑い

第6章 ≪岩窟の聖母≫はなぜ2点あるのか2

     ルーヴル版「天使」と「幼児」は誰か

第7章 生命の神秘なる世界

     霊魂創造説か、自然発生説か

第8章 宇宙の真理を解き明かせ

     太陽は「動かない」

第9章 幾何学こそが科学である  

     「霊的なもの」の正体

第10章 手稿だけが知ってる真実

      なぜ科学的成果は消されたか

 3.ピックアップ

 自分がアルキメデスの再来であると密かに自負するのは、

類い稀な才能のためではなくて、世にも稀な忍耐心と勤勉さの

ためであると確信していた。(P24)

 
マキアヴェッリ政治学者としての面目躍如の話だか、その
根本にある問題は、レオナルドとまったく変わらない。
それは人間の凶暴な本能を含めた自然の暴力をいかにコントロ
ールして、人間社会に役立てるかという、自然と人間をめぐる
永遠のテーマなのである。 (P44)
 
彼の手稿を読んでみると、彼が最も熱中したのは、水の振る舞
いの観察 (P56)
 
(人類もそれを飛べるという発想の原点)
1. 鳥は重さを持つ、人間だって新しい技術を駆使すれば、
  飛ぶことができる
2. 空気を強く圧迫すると、空気は抵抗して、その物体を上に
 押し 上げる力になる
3. レオナルド自身が本当に奇妙な人間だった
 (P96-P100)
 
レオナルドは、人間の命を奪うことは、最大の冒涜である
述べている。
彼が数多くの死体解剖をしてたどり着いた結論は、このよう
な生命のすばらしさと人命尊重の思いだったのである。
(P204)
 
彼のの後期の手稿で多くを占めるテーマは、これまで紹介し
てきたように水力や運河の軍事利用や、空飛ぶ実験や、人体
や天体の科学的考察など、前人未到の研究ばかりである。
 (P231)
 
 彼の趣向の最大のテーマたる科学的考察の方は、同時代の
人が理解困難であったために、科学技術が発達する19世紀
末まで「発見」が遅れた。
彼が、自分の科学的成果の公表をためらったもう一つの
理由は彼の経験(実験的方法)が権威筋から異端思想の
烙印を押される可能性があったこと。
(P257)
  4.まとめ

 ますは私にとりダ・ビンチは不勉強の極みでした。

ダビンチは、なんとなく、絵画で大成功したのみならず、

当時世に出た数名の「万能の天才」のうちの別格でかつ筆頭、

くらいの知識でした。

彼の、最大の関心事が水でったことや、

また私生児として育ち、絶えず失敗の足を消しながら歩いて

いるような秘密主義の人間だとは、知りませんでした。

また、よくあることですが、ついつい、現代人の目線で見て

しまいます。

それこそ「巨人の肩に乗って、なけなしの自分の知性で判断

するわけですから・・・・

それでも、この時代、この環境でなんでここまで考え、想像で

きたんだろう、と思います。

天才だからと言ってしまえば、それまでですが、当然

私の頭では、ついていけない、想像できないこと多々。

まあ、私は一生理解できなくて、墓場に行くのでしょうが・・・

それはそれで仕方ないと、諦めています。

  読書感想文を離れて、最後はつぶやき・・・

家族に迷惑はかけたにしても、「恨み骨髄に・・・・」とまで

の迷惑でなく、安らかに死ねたとしたら、それは、とても幸せ

なこと、なのでしょうね。  

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