これを書いているのは、2020年1月24日、中国では旧正月が始まり
ました。
旧正月=春節がどんなもので、新型ウイルス(コロナウイルス)が
どんなものかは当然、情報を持っている報道機関に譲ります。
最悪のタイミングだったなあ、というには誰しも思うところです。
1.旧正月の意味とコメント
まず、一般論的解説です
・旧暦の1月1日、いわゆる旧正月は中国では春節、シンガポールや
マレーシアではチャイニーズ・ニューイヤーと呼ばれ、日本以外の
アジアの国々では1年で最大のイベント。
・旧正月は、日本は休日ではないが韓国、台湾、香港、中国、ベト
ナム、シンガポール、マレーシアでは休日になっています。
・2020年は1月25日が春節。中国では大晦日にあたる24日から
30日までの7日間が春節連休。
・中国の人口は約14億人。日本の10倍近い人数が国内、海外を
移動する一大イベント
次は個人的体験と考え
私は昔、証券会社で外国株式取引に絡む仕事をしていたので、
「旧正月」が何たるもので、どの日が休日にあたるかは、平均
的な日本人より知っていましたが、今日の状況は想定できません
でした。
まさに、中国経済の成長の反映でしょうか。
(改めて、鄧小平は20世紀を代表する大政治家の一人だと、思
います。)
脱線ですが、経済力の向上が、情報の波及効果をもたらすのは、
世の常。
イスラム経済圏の隆盛もそうでです。
「ハラル認証」を知る日本人は極めて少数だったかと思います。
2.感染のリスク
こればかりは、絶対的な、解決策はあり得ないと思うのですが、
感じるところを書いていきます
➀まず発信源の武漢の「封鎖」話
25日の報道記事ですが
「患者が多発している武漢市では23日から市外との交通を
遮断し、人口約1100万人の都市を事実上「封鎖」。
近隣の複数の市も、バスの運行停止などで追随している。」
とあります。
私の不勉強と言われるとそれまでですが、21世紀の今日、
1000万人以上在住の大都会を「封鎖」することができるもの
なのか、そしてその影響は?と懸念する訳です。
日本国内のニュースです
②マスクの「爆買い」
昨日の報道記事ですが
「大阪市内のドラッグストアではマスクの売れ行きが急増して
いる。
外国人旅行者でにぎわうダイコクドラッグ道頓堀御堂筋店
(大阪市中央区)では23日午後、マスク売り場を急きょ店頭に
設け、一番目立つ場所に置き始めた。
ウイルス対策を施したマスクで、店頭から姿が消えたものもある。」
とのことです。
③ディズニーランド・シーは通常営業(1月22日現在の報道)
いろんなデータ見ても、ディズニーランド・シーは、中国人観
光客の人気スポットですね。
年から年中盛り上がっているように感じます(こちらは地元住民
としての肌感覚)
当然春節の時期は経営側にとり「一層の稼ぎ時」ですが、ゲスト
も、キャストもその他関係者も、地域住民も「一層」健康管理に
気を付けましょう。
「自己防衛」と大げさですが、手洗い、うがい、マスクといった
基本的なことをやるしかないでしょう。
④出張の見合わせ
まだまだ「中国が世界の工場」ですから、ビジネスへの影響は大
と思われます。
私が知る会社でも、現時点、中国及び関連地域への出張は、しば
らく見合わせで様子見、のようです。
3.「最悪のタイミング」について
物事は、なんにおいてもタイミングがあります。(私が言うこと
でもないですが)
選んだタイニングとその結果が、吉と出るか、凶と出るかは、
後になってみないと解らないし、その評価も、評価の歴史的
スパンを変えてみると、変わってきたりします。
ただし(自然災害か、人災かは置いといて)「災害」は大方悪い
評であり、その発生タイミングが、拍車をかけることが多いよ
うです。
ちなみに、今回のケースを経済ニュースの側面から捉えてみると、
〇1月24日金曜の上海株価指数は年初来安値を更新し、特に本日
の下げは3%近く。
〇同じく24日昼のブルンバーグニュースでは
「・交通費や娯楽費などの支出10%減でGDP伸び率1.2ポイント
低下も
・消費者は感染の可能性減らすために公共の場を避ける公算 」との報道。
〇21日のロイターからの記事ですが
「経済学者のビクトリア・ファン氏、ディーン・ジェームソン氏、
ローレンス・ サマーズ氏の2017年の論文によると、パンデ
ミック(大流行)リスクから 予想される年間損失額は世界の所得
の0.6%に相当する年間約5000億ドル。」とのこと。
4.結び
と、ここまで我慢して読んできて、結局オマエは、何を伝えたか
ったの?となりますが、
起きた災害は仕方ない。
関係者の鎮静化に向けての場頑張りに期待
各自は自己防衛に努めよう。
といった、真っ当で、シンプルなことでした。