中高年michiのサバイバル日記

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株式投資の基礎 結果として6回目 重要と供給との関係 本源的価値は同じでも価格は変動する

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株式は、価値が変わらなくても価格は変動するもの

1.市場や当該株式を取り巻く需要と供給

株式投資の基礎として5日に分けて書きました。

本日は、重要と供給との関係です。

何も複雑なことは言いません。

「環境により、相場も変わる」とは、感覚で分かります。

美術品取引でも、不動産取引でもそう、相対だろうが市場取引だろ

が、同じですね。

取引しようとする株式市場が、相対的に制限が少なく、ちゃんと機能

している場合は、対象価格は重要と供給との関係によって変動する、

という当たり前のこと。

本日、言いたいのは、下記のこと。

ファンダメンタル分析に基づく長期投資のほうがいい

・株を買うとは、自分の望むビジネスを丸ごと買う、イメージ

・しかし、重要と供給との関係により、市場や価格は変動する

タイミングは、結局解らないが、需給の基礎知識は必須

・可能な限り、市場に居座るべき

如何にも長期投資スタンスであり、チャート的なことは書きません

もちろん「社会経済情勢、人間の感情含めすべてがチャートに織り込

まれている」と言う見解も否定しませんが、ここではその立場は、取

りません。

 2.価格変動要因としての需要と供給

貴方が投資しようとする株式の、本源的価値は、今日も明日も、例え

ば3ケ月後も変わっていなくても、当該株式が上場している市場に、

おカネが入ってきているか、引いているのかで、価格(株価)は、

大きく変動します。

基本的なことを理解しておくのは大切です。

(1)金利の話

一般的に、金利が下がると、投資意欲も旺盛となり、おカネは広範囲

な市場にあふれる、その一部は株式市場にも向かう、というもの。

アメリカの中央銀行FRBによる、金利上げ下げ判断が、市場に大きな

影響があるのは、よく報道されます。

(2)IPOの話

金利とくれば、次は企業業績か、でしょうが、業績の話は、ここでは

大きすぎます。やはり受給の話。

次に「ブーム」や、「バブル」と呼ばれる言葉がありますが

日本でもIPO(新規公開)ブームと言うのが、何度か起きました。

先日、シリーズその3で

「なぜIPOは初値で上がるのか?」に対して

「IPOの公募価格は適正価格からやや割安に設定されている

のでは、そして、ある程度割安な状態で手に入るので、

それだけでも初値が公募価格を上回る説明にはなる。

他にも複合的な要因が重なって初値は形成」

 と書いています。

今回の重要と供給の話をすると、

「供給」と言えば、新規上場のこと。

各種審査を経て、新規公開となり、「供給」されるわけで、現在上場

しているものの売買とは、違います。

設備投資をして、ドンドン短期間に製造できる、と言うものではあり

ません。

また、同じような供給が平時化されている、のとは違います。

一方、「需要」のほうは、一定の資金を分散して投資している場合

「儲かる」と判断すれば、その市場への重要額が大きくなるのは、当

たり前。

しかも、相対的に「大きな」市場とはいえないでしょう。

「需給バランスが崩れやすい」市場の一つです。

(3)コロナ影響下の現在の株式市場が、なぜ高いか?

新型コロナ感染症の影響は、ご存じのように世界的規模。

当然、経済への影響も端的に表れ「企業収益」が大変な数字になって

いるのは、日々の報道の通り。

「企業業績」予想が空前の悪化を示している大変な割には、個別の株

価、現時点そこまで下がっていない。なぜか?

いわいる「政府支出のおカネ」が、米国株式市場にあふれている

、という具合でしょうか。

ウォーレン・バフェットは「自由な米国市場変った」とみているので

しょうか・・・・・。

「大不況を予測し市場から引いていったおカネ」を上回る、大きなお

カネの供給があり(よくジャブジャブ、と表現します。)

それを見て、短期的に乗って行こう(追随してみよう)、との動き

もあります。

たとえば、米国の航空株は、少なくとも短期、中期は業績回復しそう

になく、端的に言えば「潰れる」レベル、その企業を政府の巨額の

「支援資金」が支えているともいえます。

そしてこれを見て短期の「鞘取り」資金が動いているとも言えます。

ご存じのように、国が支えられるところはいいですが、コロンビア、

チリ、タイ等で破綻を聞きますし、欧州や、韓国等でも破綻ニュース

が早晩出てきそうですね。

 

 (3)結局、事前には需給の方向は読めない

お前は、なんだ、ココまで何を書いてたのだ、と言われてしまうこと

を覚悟に、言うことですが、これが現実です。

現実に、需要の先読みというのは難しい、というかほぼ不可能に近い

と思います。

先見性のある方とか、いろいろなスキルに長けた方ならできそう、と

想いがちですが、現実にはほとんどいません。

 経済評論家とかアナリストっていう商売がありますが、ほとんどの場

合、先読みは不可能です。

誰でもわかるように、先が正確に読めれば、それこそみんな大金持ち

になっているわけですよ。

できていないからこそ、アナリストという職に就いているわけです。

証券会社のセールスマンに限らず、役員とか偉い人も、解りません。

 ただし、彼らに、役割はありますよ。

彼らは、先読みじゃなくて、書籍やニュースで学んだことを転用した

り、解説したりすることはできます。

みな、自分の生活があります、「解説すること」が生活の糧です。

ゆえに「大投資家」と言われる方は、ごくたまに存在し、書籍にもな

るわけです。

ただし、大投資家への必要条件はあります。

(もちろ、充分条件では、ありませんよ)

「 経済学、地政学経営学、その他もろもろと、ものすごく勉強し、

理解し、習得するのは最低限」でしょう。

しかも、勉強や投資判断に「分業」は、馴染まないと思います。

それで、自分1人で需給を読むときに、これらすべてのスキルに卓越

した能力を持っていないと、ダメです。

不勉強、時間制約、やる気、いろんな言いわけできますが、たいてい

の場合は無理です。

 3.それでも勉強は必要

結局、普通の方は、現在現れている情報から勉強するしか方法は

ありません。

たとえば、投資しようとする株式や市場の出来高の増え方と、株価

がどう動いたかで

出来高が増えた 株価が上がった

出来高が増えた 株価が上がった

出来高が減った 株価が下がった

出来高が減った 株価が下がった

わずか2つの事象で、4パターンの過去の動きを分析できます。

先読みは不可能ですが、過去の分析はできます。

これは、いち事例ですが学んでいくことしか、解決はありません。

歴史から学ぶというのは、経営の専売特許でなくて、投資の世界も

同じです。

 

と、言うことで、今日は終わります。