中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

自己啓発の観点から書籍通じて先人に学ぶ その6 今回も沢山の視点あり すべては本人の受け入れ方

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自己啓発観点からの書籍引用 6回目

1.改めて「自己啓発」について

 世の中には、相変わらず、自己啓発サイト、溢れています。

そして、私の見解も相変わらず、以下の通りです。

私自身が、語れることなど、たかが知れている。

しかも「実績がないと同じ言葉でも、読み手の感じる「重み」が全く

違う」。

したがって、先人の言葉の紹介の中で、本人が「自己啓発」と感じる

部分があれば、それでよし。

と言うわけで、本日もいくつか紹介します。

6回目となります。 

2.「日本人は本当に無宗教なのか」から

礫川全次/著  

平凡社 2019.10

日本人が「無宗教」になった理由付け
  国家権力、ないし、それに追随する知識人が「宗教」という
  ものに対して、弾圧や介入を繰り返してきた結果「宗教」に対
  する民衆の意識が、偏向した形で、固定してしまったから
 なお、この「偏向した形」には3つの形がある。
  ➀ネガティブな形
  ②習俗を否定する形
  ③混乱を招くような形
  (補足説明)
 ➀は権力側から見ると、自分に従わないものとして、宗教=邪宗
  徳川幕府も、明治政府も、昭和初期もいろんな形態での弾圧が
 あった。
 あるいは現代も、ソフトに、より見えない形で存在する。 
 ②呪術行為や習俗は、近代以前の日本においては「宗教の一部」、
「宗教の補完」であったが、呪術や習俗は、明治に入り、克服さる
べき「迷信」や「陋習」とみなされた。 
 ③明治政府においては「国家神道」が、実質国教であったが、
 これを「宗教ではない」と最後まで言いつくろったので、「宗教」
 に対する混乱が生じた。
3.「敗者の生命史38億年」から

著者       稲垣栄洋/著  

出版者    PHPエディターズ・グループ 2019.3

PHP研究所(発売)

 この「死」の発明によって、生命は世代を超えて命のリレーを

つなぎながら永遠である続けることが、可能になったのである。
永遠であり続けるために、生命は「限りある命」を作りだした
のである。(P77)
 
(時代の強者から逃げ延びる過程で)
我々の祖先は海から汽水域に追われ、川へ逃れ、さらには陸上
に逃れた。(P91-95)
 
(隕石による絶滅前に、すでに恐竜時代のピークは過ぎていて)
末期の恐竜たちは追いやられた裸子植物ともに見つかるという
(P152)
 
生物学の分野でニッチは「ある生物種が生息する範囲の環境
 (P155)
 
(哺乳類が爬虫類や鳥類に後れを取っていることを受けて)
何かに挑戦するときに、ゼロであることほど強いものはないのかも
しれない。
何も持っていなかった哺乳類は、様々な環境にあわせてしだいに変化
していったのである。 (P165)

 すべての生物は、オンリー1であり、ナンバー1でもある。

地球のどこかにニッチを見出すことができた生物は生き残り、
ニッチを見つけることができなかった生物は滅んでいった。
自然界はニッチをめぐる争いなのである。(P195) 
 4.「暇と退屈の倫理学(増補新版)」から

國分功一郎/著

  本書の3つの結論の要約
➀本書を通読することで暇や退屈についての新しい見方を獲得
したので、もう「こうしなければ、ああしなければと、思い煩う
必要はない」自分なりの理解の仕方を見つけていかねばならない。
 ②贅沢を取り戻すこと。浪費することが、豊かさの条件。
 現在は消費社会であり、消費は物ものではなく観念対象と
するから、いつまでも終わらず、満足も得られない。
満足を求めて消費すればするほど満足は遠のき、結果として退屈が
現れる。
ならば、物を受け取れるようになるしかない。
物を受け取るとは、その物を楽しむこと。
 ③「動物になること」
人が退屈を逃れるのは、人間らしい生活から外れたときである
動物が一つの感世界に浸っている高い能力を持ち、何らかの
対象にとりさらわれていることがしばしばであるなら、その
状態は「動物になること」、と称することができる。

5.「農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦 」から

著者       川内イオ

出版者    文藝春秋 2019.10

② 「阿部梨園の佐川」が「佐川友彦」になって1年もたたずにこれ
だけの企業と提携できたのは、佐川のポジショニングが希少だから
だ。  (P55)
(どの分野も、勝つためのポジショニングが必須)
 
③ 考え方やきっかけ次第で、まだまだ伸びしろがある。
 日本の農業はポテンシャルの宝庫ですよ。 (P58)
  (元気が出る発言ですよね。)
 
④ ほかと同じことをするな。自分であれ (P74)
  (差別化の話です。)
 
⑤ 海外に市場はある。コネクションもある。
 なによりヒントも持っている  (P80)
 
⑥ 2017 年 国連砂漠化対処条約は、(中略)
地球上の植生の約20%に相当する地域において土地生産性が下落
し約13億人が劣化した農地からの生産物で生計を立てていると
推定した。(P95)
 
⑦ どれだけ稼いでも自分は代替可能という現実。
ほとんどの上司の目標は、アーリーリタイア。
自分にとって一生続けたい仕事は何かを問い続けた時、道は決
まった (P102)
(組織人なら、誰しも感じる苦悩、それにどう対応するか、してき
たかが、各人の選択。そしてそれは結果を伴う。)
  
⑧起業から10年たって、ようやく市場が追い付いてきましたね。
(P129)
  
農業の見える化に必要なこと 3つ
 ・環境と生体のセンシング
 ・栽培状況のモニタリング
 ・データの管理分析と制御 (P142から143)
 
⑩農産物を輸出するだけじゃなくて、テクノロジーも含めて
 日本の農業全体を知的産業化して輸出できるようになると
 思います。(P149)
   6.最後に

したり顔で、私がどうこう解説するより、まず、いろんな考え方に

たくさん触れることでしょう。

出来れば、ある程度の評価が固まっている書籍が、そのなかに含まれ

るといいと思います。

自分が賢くなるためには、「賢い」と思っている人の考え方をたくさ

ん知ることが、一つの道だと、改めて思います。