中高年michiのサバイバル日記

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株式投資の基礎 第18回 自分で十分な調査は無理だが魅力的な場合 投信を使おう

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偏見失無しにして、投資信託をうまく使おう

Ⅰ.改めて投資信託とは?

投資信託とは、直接株式現物を買うのでなく「間接的」に保有する

ということですが、第1回と第5回で取り上げています。

まずその、要約と補足を含む再掲載から

(第1回 投資対象より)

1.投資信託は、

投資のプロに資金運用を任せます。

リターンは少なくなりますが、リスクも軽減されます。

 少し詳しく書くと

投資信託(ファンド)」とは、

・投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、

・運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で

・その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される

 仕組みの金融商品、です。

当然、投資対象によりさまざまな金融商品が組成されます。

 たとえば、「不動産収益から発生するリート」もそうですし、

国際分散投資にも有効です。 

 

(第5回 投資対象は世界に、より)

2.国際分散投資手法について少し説明します 

 (1)カントリーファンド

具体的には、上場する金融商品の一つで、特定の国または地域の

有価証券に集中して投資することを目的とした投資信託(クローズ

ドエンド型の会社型投資信託)のこと。

投資家からみると、当該商品1銘柄に投資することで、投資対象国

の代表的な銘柄に分散投資している形になる。

  (2)インデックスファンド

メリットを少し書きます。

 ➀バランス良く市場全体に分散投資ができる

  投資信託の値動きを特定の指標と同じにするには、指標を構成

  する銘柄を、すべて同じ比率で保有することが必要となる。

 ②運用コスト(信託報酬)が安い

  インデックスファンドは、ベンチマークに連動することを目指

  しているので、保有すべき銘柄とその量は計算により自動的に

  決まる。

 (3)ETF

日本語に訳すと、「証券取引所に上場している投資信託」です。

 メリットは以下の通り

①市場をそのまま買える

②色々な種類がある

③株と同じように証券取引所で売買できる

④世界中が注目する新しい金融商品

個人投資家だけではなく、日銀や銀行も同じ商品に投資を

している

 

 Ⅱ.投資には「任せる」部分も必要

1.昔は、「投信」にマイナスイメージが強かった

当たり前のことですが、ビジネスは収益を求めます。

まず売り上げがあり、粗利を確保し、販管費一般管理費

引いてようやく利益。

 この利益が無いと、事業として継続できません。

ただし、利用者や消費者としては、事業者側のこの利益構造

が見えすぎるるのは、不快なもの。

金融業は、利益構造が割と見えやすい構造で、制度上「見えやす

さを強要」しているところがあります。

さて、投資信託に絞りましょう。

顧客利益を直接的に、奪うのが見え見えなのが、「募集」時の初期

手数料です。

割と見えにくいですが、期中手数料信託報酬ほか、いろんな管理コ

ストが、かかります。

また、運用成績による「成功報酬」的なものもあります。

往時の「ヘッジファンド」のは、個の成功報酬が、運用利益の25%

という大きなものをありました。

 

 要は、コストを上回る収益が上がればいいわけで、セールスサイド

も当然それを強調します。

だが、現実は、そうそうまく行くわけでも、ありません。

ほんの一昔前は購入時手数料や、維持管理コストも、相当高かった

のですが、競争原理、技術革新、情報インフラの整備等々の理由で

投資家側の負担は、ずいぶん減りました。

2.「任せる」に向く分野私見

(1)いつの時代も貴金属の需要はあります。

「将来の不安」は、いつの時代もあり、波はあれ,なくならないと

思います。

その意味で、金鉱株は魅力的でしょうが、平均的な日本の投資家は

情報の取り方には、特に難しいのでは?

金鉱株ファンドや金ETFの方が、個別株投資よりいいのでは?

(2)バイオテクノロジー

 こちらも、一般人には、本質論を十分理解するの難しい。

 財務分析が、できるような、規模や収益性、継続性、安定性が

見える企業はいいですが、いわいる「急成長期」からリターンを

得ようと思うなら、「ひとまとめ」で買う手法も検討に値しそう

です。

(3)ハイテクノロジー

これも。上記のバイオととほとんど同じ理由です。

(4)国や地域を丸ごと買う

第5回で説明した、カントリーファンド的投資です。

制度が整備された国、政治リスクが少ない(と思われる)国は別

として一般人では調べてもわからない、けれで魅力を感じる市場は

あるでしょう。

ここは「任す」ことが必要

(5)まとめ的所感

投資信託は、コストが下がってきて、「使いやすく」なってきたよう

ですがどの市場に投資するか、誰に任すか、の判断が依然として残っ

ており、投資家はこの投資判断に腐心すべき請すべき、となります。

 

Ⅲ.捕捉すること

この「株式投資の基礎」でも引用していますが、ウォーレン・バフェット

から以下の発言もできます。

   「私はブローカーやアナリストに相談したりはしません。

     物事は自分の頭で考えるべきです。

     ロールスロイスに乗る人間が地下鉄を使う人間からアドバ

    イスを受けるところは、ウォール街以外にありません。」

   また

    「『腰をすえて座り一日中読むこと』が賢明さを得る最もよ

    い 方法である。」

しかし、これは、「熟視した世界に投資する、希代の投資家」だから

言える話であり、普通の人は、運用対象や運用方針を選択し、具体的

運用は「任す」手法は、分散投資の一部として、ぜひ取り込むべき

でしょう。

ちなみにバークシャーハザウェイ」は、まさに、ウォーレン・バフ

ェットに「任す」投資であり、実際長年投資している、具体的には持

ち続けている人は、立派な投資成績のはず。

「BRK-A」や「BRK-B」で引いてみて、長期スパンで見ると、その

すごさがわかると思います。