中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その7」 今回もまた多数紹介

 

f:id:xmichi0:20200102231336j:plain

敗戦記「その7」も同じイラスト

本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」と

いうのをアップしていますが、今回7回目です。

イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、

当ブログ読者への何らかの参考となればと・・・

1.世界をつくった6つの革命の物語

ティーブン・ジョンソン/著  

大田直子/訳  

出版者    朝日新聞出版 2016.8

  ガリレオは祭壇ランプに何を見たか? 古代洞窟に歌は響いたか?

イヌイットの瞬間冷凍とは?

「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」という、文明

を変えた6つの大発明を切り口に、人類進化の歴史を考えています。

現在では『当たり前』のことが、ほんの150年や200年前には想像

すらできなかったことばかり、です。

孫引きですが、スティーブジョブスのスピーチから

「他人の意見と言う雑音に、自分自身の内なる声をかき消されて

はいけない。

そして何より、自分の心と直観に従う勇気をもってほしい。

  2. それでも。マキァヴェッリパスカル

カルロ・ギンズブルグ/[著]

上村忠男/訳 

出版者    みすず書房 2020.6

近代的な「統治の技術」を理論化したマキァヴェッリ

「永遠の空間の無限の沈黙」を畏怖した信仰者パスカル

「ふたりの継承関係を追い、政治神学の隠れた歴史を読み解く」

ことを目的に、読書開始。

しかし、難しい。

真面目に字面は追うのですか、思索の塊の関連性がどうも理解

できない。

マキァヴェッリアリストテレス、トマス=アキナス、パスカル

の固有名詞から思索の関連性が湧いてこない。

残念ながら、敗戦記でした。 

 3.森鴎外全集 11

原タイトル           Faust.∥の翻訳

シリーズ名           ちくま文庫 も8-13 

 森鴎外/著  

出版者    筑摩書房 1996.2

 ゲーテファウストを、森鴎外が訳したものです。

一丁やろうかと、読み進めたものの「敗戦記」への直行便と

なりました。

森鴎外には、「賢い」を超えて、いつも畏怖の念を抱きます。

もう40年くらい前の話ですが、某予備校の国語講師の言葉を

思い出しました。

「今時は、二十歳くらいで医学部に行く。

 森鴎外は二十歳で医学部を卒業している」

確かに彼は1862年生まれで、1881年東京医学校(東大医学部)

予科卒業。

陸軍軍医となり、84年ドイツへ留学とあります。

なお、先日亡くなった台湾の李登輝総統が、心に残っている

物の一つに、この「ファウスト」を上げていました。

 4.世界の始まりの物語

天地創造神話はいかにつくられたか

天地創造神話の謎』(1985年刊)の改題

吉田敦彦/著  

出版者    大和書房 1994.6

一つの話が見開き2ページにまとまっています。

話は全部で99あります。

目次大別すると

1.天地は、いかに造られた

2.太陽と月の意味

3.東西神話の類似は何を物語るか 、、、と9まで続きます。

私の理解が、追いつかないという敗戦記でなく、統一した

論調にまとめるのに、馴染まないとの判断です。

「55話 神話のもつ意味」から少し引用

過去の学者たちが一般に、神話を、幼児のたわごとのような、

論理的脈絡を欠く話と見なしたのに対し、レヴィ=ストロー

ズは、神話を論理の体系として取り扱っている。

もうひとつ「73話 紙の美しいわな」

「 女が狙っているのは、なやのなかのたくわえなのだから。

女を信用するのは、泥棒を信じるようなものだ。」

ヘシオドスは、女性にたいし、かなり根強い偏見の持ち主

だったと言わねばならないだろう。

だがかれも、女が男にとって欠くことの出来ぬ人生の伴侶

であることは認めている。

 5.監査役事件簿

 眞田宗興/著  

出版者    同文舘出版 2019.11

上場会社の制度として「監査役が機能することが挙げられ

ますが、学者や弁護士と言った「周辺」の人が書いた本で

はなく、「実務者」が書いたもの。

どの世界も「実体験に基づく」ものはそれなりに、面白い。

監査役は最低限どのような監査をすれば、義務を果たし、

任務懈怠責任の追及を免れることができるのか。

過去に起きた50の企業不祥事の事例から、監査役の役割や、

とるべき行動を考え、自説を披露しています。

  6.民俗神道

民間信仰のダイナミズム

  宮田登/著  

出版者    春秋社 1996.7

こちらも「敗戦記」でイマイチ全容つかめず、他の書評を

拝借。

『 儀礼化・体系化されていない「民俗神道」の中にこそ、

日本文化 の中核核をなす宗教構造がある。

 突然熱狂を巻き起こし、やがて忘却されるハヤリ神現

象に、近世・ 近代を貫く日本人の精神性を鋭く抉り出す』

、とあります。

一つ引用

道祖神の機能変化が貧乏神と言う神格を生み出したこと

にもなる。

 貧乏神は都市社会の宗教現象であり、とりわけ庶民の伝統

的な神仏観を物語る一つのデータなのである。」

 (ハヤリ神と祀り捨て (3)流行神の背景  P47)

 

 


 


 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

監査役事件簿 [ 眞田宗興 ]
価格:3520円(税込、送料無料) (2020/8/2時点)

楽天で購入