中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

足元経済の再認識と各立場での今後の見通し 私見は、日本と世界に分けて・・・

1.お盆も過ぎて

この4から6月の第一四半期の決算は、最悪だろうとは、関係者(業務

で使う方、経済に関心がある方等、広く考えます)は誰しも含めも想

定するところですが公開会社の第一四半期(むろん、すべての会社が

3月決算ではないですが)数字が確定し、開示していますので、確認

できます。

総じてご案内のように、一部ハイテクが「超好業績」や「まずま

ず」、一方大抵の上場法人は、厳しい決算発表です。 

本日は新聞記事から、もう少しマクロの一般的話を書きます。

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(経済全般をイメージしたかったのですが北半球の暑い夏にしました)

2.「GDP実質27.8%減、4~6月年率 戦後最

大の下げ」という記事から。

2020/8/17 8:50 (2020/8/17 10:42更新)

新型コロナ:GDP実質27.8%減、4~6月年率 戦後最大の下げ :日本経済新聞

一部記事を割愛し、小見出しは、私が勝手につけました。

1.(要約)

内閣府が17日発表した2020年4~6月期の国内総生産GDP)速報値

は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で1~3月期から7.8%、

年率換算で27.8%減った。

新型コロナウイルスの感染拡大で、リーマン・ショック後の09年1~3

月期の年率17.8%減を超える戦後最大の落ち込みとなった。

2.(詳細分析)

(1)4~6月期は感染拡大を抑えるため、政府が緊急事態宣言を出

し、個人の外出や店舗の営業が制限された。

個人消費を中心に経済活動が広く滞り、GDPは統計を遡れる1955年以

降でかつてない落ち込みとなった。

(2)実質GDPが前期比7.8%減った要因をみると、

個人消費を含む内需が4.8%分、外需が3.0%分押し下げた。

新型コロナの影響が国内外で広がり、内需・外需ともに総崩れの厳し

い状況。

(3)GDPの過半を占める個人消費は前期比8.2%減った。

外食や旅行などのサービス消費を中心に急減。

8%への消費税率引き上げ直後の14年4~6月期の4.8%減を大きく下回

り、過去最悪の落ち込みとなった。

(4)内需のもう一つの柱である設備投資は1.5%減った。

マイナスは2四半期ぶり。感染症や世界経済の先行き不透明感から積

極的な投資を先送りする動きが強まった。

自動車関連の投資の減少が大きい。

住宅投資も0.2%減少した。

(5)一方の外需は輸出が18.5%減った。

下げ幅はリーマン・ショック直後の09年1~3月期(25.5%減)に次ぐ

大きさで、自動車の輸出減に加え、GDP上はサービスの輸出に区分さ

れるインバウンド(訪日客)消費がほぼ消滅した影響が大きい

輸入は0.5%減と小幅な落ち込みにとどまった。中国からの輸入が再開

したのに加え、マスクやテレワーク用のパソコンなど「コロナ需要」

が出た。

3.(今後の想定)

日本経済は4~6月期を底に回復に向かうとの見方が多い。

民間エコノミストの予測では、7~9月期は年率10%を超える高い伸び

みこまれる。

足元では国内外で新規の感染者数が高止まりしている。

感染拡大が続けば、経済の低迷が長引く恐れがある。 

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年率27.8%の落ち込みです。

  3.「日米欧GDP戦後最悪、4~6月 デジタル化カギ

2020/8/17 11:30日本経済新聞 電子版

新型コロナ:日米欧GDP戦後最悪、4~6月 日本はデジタル化カギ :日本経済新聞

今度は、数値分析というより提言記事です。

1.(要約と提言

2020年4~6月期は日米欧の経済がそろって戦後最悪のマイナス成長に

沈んだ。

新型コロナウイルスの感染拡大で消費をはじめ幅広い経済活動に急ブ

レーキ。

7月以降も感染拡大が続き、持ち直しかけた消費が再び落ち込む動き

もある。

日本は社会のデジタル化などによる生産性向上が回復力のカギにな

る。

 2.(1から3月期の実態)

日本の実質国内総生産GDP)は1~3月期から年率換算で27.8%減っ

た。

米国の減少率は32.9%、英国は約60%、ドイツも30%を超え、軒並み最

悪。

米欧の2期連続に対し、日本は19年10月の消費増税から3期連続とマイ

ナス成長が長期化する。

3.(日米欧予測)

日米欧とも4~6月期を底に回復に向かうとの見方は多いが、足取りは

重い。

4月後半を底に持ち直していた個人消費も、7月以降の感染再拡大で低

調に推移し始めている。

米国でも感染者が急増している州を中心に飲食店や小売店の客数が再

び落ち込んでいる。

4.(相対的に元気な中国経済

年明けから感染が広がった中国は強力な封じ込め策でいち早く経済活

動の再開にこぎ着け、4~6月期はプラス成長に回帰した。

その中国も国際通貨基金IMF)の見通しでは20年に主要国で唯一プ

ラス成長を保つが、雇用不安などを抱え、成長率は1.0%と19年の6.1%

から急落する。

5.(日本は、デジタル化がカギ)

日本企業はソフトウエアなどデジタル投資の計画を上積みしている。

17日に記者会見した西村康稔経済財政・再生相は「デジタル化の進展

を期待したい」と述べたうえで「通常10年かかる変革を一気に進め

る」と強調した。

デジタル化や人材の流動化などの社会変革を推進できれば経済の回復

の向上につながる。

 

4.最後に私見

皆さん、立場によって見解がことごとく違うと、つくづく思います。

同じ数字を見ていても、解釈は様々です。

楽観論、悲観論もさまざま、「どうせ景気は循環するのだから、強気

か弱気のどちらか一辺倒であれば、いつかは当たる」というのも、先

人の貴重な提言と思います。

比較対象も、選択の仕方によって、ずいぶん持論の補強になります。

さて、私見ですが、日本に限ると、新型コロナで大騒ぎし過ぎで、

れが早晩少しづつ変わるのでは、と思っています。

世界はデータが正しいとすると、コロナは想定以上にしつこく、世界

は広い、マクロでみて「地球全体での収束」には、まだ時間がかかり

そう、といった感じです。