2.選挙制度の基礎のおさらい
つまり、一人でも多くの大統領選挙人を獲得した候補が、「州の選挙
人を丸どり」することになります。
⑤当然、多くの州の州を押さえた候補が勝者になりますが、歴史的に
見て実質的に「共和党寄りの州」なのか、「民主党寄りの州」なの
は、大方、決まっています。
⑥よって、戦略としては、どちらの等の候補に入れるか、過去「揺れ
ている州」(日本語訳では「激戦州」と表記することも多々ありま
す。)
つまり「スイング・ステート」の開票結果が、勝敗を決します。
以上、正確な法にも基づく段取り、手続き論は、置いといて実質論で
ざっくり書くと、上記のようになります。
正副大統領候補が、決定しました。
共和党は、現政権を担当していますから、正副大統領候補はトランプ
とペンスになります。現職の正副大統領ですね。
民主党の方は、バイデンとハリスです。
バイデンは、2016年までの民主党静観の副大統領ですよね。
トランプ陣営が、共和党の全国党大会が始まる前日の23日、報道機関
などにあてたメールから、引用します。
(日本語のNHKニュースからとりました。)
項目別に書くと
〇外交政策
「アメリカ第一主義」をうたい、同盟国に応分の負担を払うよう求め
るほかイラクやアフガニスタンに展開しているアメリカ軍を撤退させ
る。
中国について、ほかの外交政策とは別に項目を立てて重要性を強調し
「中国への依存を終わらせる」として
中国から100万人分の製造業の雇用を取り戻すほか、
連邦政府は中国に業務を委託する企業とは契約しない、
さらに、中国に新型コロナウイルスの感染を拡大させた責任をとらせ
る、
などとしています。
〇新型コロナウイルスへの対策
年末までにワクチンを開発し、来年には社会を元の状態に戻すとし
ています。
別途新型コロナに関し、日本時間2020年8月24日の記事を紹介
新型コロナウイルスに感染し回復した患者の血液の成分を
別の患者に投与する「回復者血しょう」について、アメ
リカのトランプ大統領は、FDA=食品医薬品局が緊急の
使用を許可したと発表しました。
〇雇用
10か月で1000万人分の新たな雇用を創出するほか、グローバル主義を
排除し、国民に損害を与える国際機関と対決するとしています。
民主党につては、後日書くことにしますが、
対立軸ととらえると、解りやすいです。
外交政策において強硬路線か柔軟路線か。
減税政策か、増税して他に回すか、「大きな政府か小さな政府か」に
つながります。
安全保障を考えるうえで、軍備予算の維持拡大か縮小化か等々、ほと
んど対立軸で考えてよいでしょう。