中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

もうすぐノーベル賞の季節 今回天才・南部陽一郎について

1.ノーベル賞

と言えば、今日でも、最高権威の賞です。

日本人になじみが深いですよね。

「もうすぐ」というより、9月半ばでは「まだ先」かも知れません。

ノーベル賞」といっても、平和賞」は政治がらみで、なんか胡散

臭いし、文学賞はしょせん、個々人の感性や趣向の話でしょう。

「平和賞」について、米国大統領も複数人受賞しているようだし、

トランプ大統領が中東和平で来年の平和賞にノミネートというニュ

ースもありました。

トランプ氏の人格、好き嫌いでなく、イスラエルUAEの仲介等、政

治実績は高く評価されると個人的には思います。

しかし「ノーベル賞」の評価範疇にはいるのだろうか?

政治実績は、やはり「賞」にはそぐわない気がします。

「経済学賞」もなんか別の意味で、変な気が個人的にはします。

その点、いわいる理系の3賞、「医学・生理学」「物理学」「化学」

は立派とか、賢いとかの賞賛に値するように思います。

(以下偏見かもしれませんが)

中でも「物理学」については、一握りの「天才」が、たまたま幸運に

恵まれ受賞するんだろうと思います。

誰しもそうでしょうが、自分と全く違うレベルとなると、嫉妬は起こ

りえません。 

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2.南部陽一郎

(1)私の場合もそういった「天才」たちには、興味本位もしくは

憧れが生じて・・・というのが正直なところです。

天才ひしめくノーベル「物理学賞」受賞者のなか、南部陽一郎は格

別のようです。もちろん私に、「格別さ」が判断できるわけがなく

「周りが言っているから」です。

 〇「受賞に驚き」というより「ようやくまわってきた」

 「南部さんなら2度、3度受賞してもおかしくない」

〇現代では湯川秀樹をしのぐ、天才かもしれない

 という、話をよく聞きます。

(2)人となり

私は彼の業績を、評価どころか、理解することはできません。

南部 陽一郎なにもの?を少し引用します。

・(1921年1月18日 - 2015年7月5日) 

・日系アメリカ人の理論物理学者。

シカゴ大学名誉教授、大阪市立大学名誉教授・特別栄誉教授、

 大阪大学特別栄誉教授、立命館アジア太平洋大学アカデミック・

 アドバイザー。

・専門は素粒子理論。理学博士(東京大学 1952年)。

・日本の福井県福井市出身。自宅が大阪府豊中市にあり、シカゴに在

住していた。

・1970年に日本からアメリカ合衆国帰化した

(3)エピソード

エピソードを、いくつか引用し、読者と情報共有したいと考えます。

・一高時代は物理が特に苦手で、エントロピーを理解できずに熱力学

の単位を落とした。

・東大4年の時、湯川秀樹朝永振一郎素粒子を勉強したいと言っ

たら、素粒子については、天才でないと理解できない」といわれ

て、一度はねつけられた。

プリンストン高等研究所時代、2度アインシュタインに会う。

2回目の時アインシュタイン量子力学が信用できないことを必死に

説明しようとした。

・東大の物理学科の卒論はウィリアム・ブレイク(イギリスの詩人、

画家、銅版画職人)だった。

・日本語でも英語でもなく、数式で考えている

 (4)名言集を引用します。

名言集」には、いつも思うのですが、語り手・発信者がすべて

「普通の人」が同じことを言っても、やはり受けないのですよね。

 ・自分では語らない、理論に語らせる。

 ・物理学の法則は単純です。

  でもこの世界は決してつまらないものではない。

  理想的にできているのだと思います。

・元々子供のときからサイエンスに興味を持っていましたね。

・私は、夏場はいつも毎年ドライブして回ります。

・西海岸のロサンジェルスの辺で夏を過ごしたり、大学でですね。

 そこでなかったら、コロラドの山の中ですね。

・私ももうこんな年だが、新しい問題が出てくれば、これからも

(問題解決の努力を)続けていきたいと思っている。

・私自身の経験からいえば大事なことは大きな夢をもつこと。

 そして自分の好きなことをやること。

 3.おわりに

 先日、素粒子の探究で宇宙がみえてくる」

 波場センセイのとっておき50話  

波場直之/著  コダマアキコ/挿絵  出版者    丸善出版 2020.6

を読みました。

著者の波場直波場之さんが、南部陽一郎さんを非常に尊敬していると

の記載がありました。

波場さんの著作も充分理解できたかは不明ですが、「天才・南部

陽一郎」を改めて知るきっかけとなりました。