1.心地よいお誘い文言
「勧誘」のツール、手法が変わっても、響く勧誘文言の本質は変わり
ません
たとえば「簡単、スキル不要、誰でもできる、直ぐで役立つ etc 」
いつの時代も、こういう言葉に誰しも弱い、それは、人間が本質的に
変わっていないのだから当たり前と言えば当たり前
一歩引いて考えると、「簡単に」が「そう簡単でな」いことは、容易
に解ります。
言うまでもなく経済取引には需要と供給の関係があって、誰でも、簡
単に儲かるとすれば その市場にはきっと人が短時間に「志願者」が
殺到して、飽和状態になるはず。
「先行利潤」は、ありえると思いますが、いつまでも続くはずはあり
ません。
勝ち残るには、何らかの「差別化」が出来ていることが必要です。
「実利的な教育」にわかるように、当該教育を受けたものとか、資格
や要件で縛って「限定」していくことが重要になります。
「参入障壁」を形作る、といってもいいでしょう。
そういった、差別化なしに、誰しも簡単にできるなら・・・論理矛盾
ですよね。
2. リスクとリターン
(1)一般的に「勧誘」を行うのは、自分でリスクを追うより、大き
なリスクと比較的小さなリターンを、誰かに転訛して自分は極小化し
たリスクと相対的に大きなリターンを得たほうが良い、となります。
合理的な思考・行動ですよね。
1で「何らかの差別化要素を持たないで、誰でも簡単にすぐに儲かる
ことはあり得ない(長続きしない)」ことを書き
2で、リスクとリターンを分解する能力があれば、低いリスクと高い
リターンを自分に取り込んで、ハイ・リスクとローリターンを外部化
することが出来ると述べました。
ここ3では、儲かる処方箋、保身の策を少し考えましょう
(1)主催者側に立つこと。
①自分でリスクをコントロールするには、主催者側に立つしかないで
しょう。
自営の方が儲かるという、当たり前のこと。
もちろん、試行錯誤で自分が勝負すべき市場を捉えることは必須で、
そうでないと(必ず)失敗するし、やってはいけないと思います。
「自営」といっても、あまりの抽象的なことを考えても、仕方ない
し、事業の立ち上げ、維持継続に莫大な資本(資金)が必要なもの
は、省きます。
また、新興宗教を立ち上げたらいいんじゃないか、といった着目点も
あります。
②支援の環境
昨今のテクノロジーの発達で、「資本家サイド」に立つための参入障
壁が少なくなった点はあります。たとえば、広告を取るのが大資本足でもよくなった、とかクラウドワークス花盛りとか。
もちろん、すべて自分でやろうとして、アクセスが集まらない、結局
稼げないと意味なし、といったリスクは常に付きまといます。
(2)他人に仕事をしてもらう資本家になること。
つまり、自分でやれない儲かることを、力(資本力、技術力、開発力
他)のある人(組織)にやってもらい、自分はそのおこぼれに預かる
こと。
俗にいう「投資家」になることです。
「投資」の世界は広大だと思います。
私は「投資の世界」のうち上場株式投資は、少し知っていています。
昨年「株式投資の基礎」シリーズというので、いくつか書きました。
株式投資の基礎 5回シリーズ その5 株式投資対象市場は世界に 個別はやはり米国株 インデックスとETF - 中高年michiのサバイバル日記
(3)しつこい、苦言
①厳しい環境であることを、前もって自認、渦中も自認、成功の高揚
感に浸ることが出来ても自認すること、つまり「うまくいかなくて当
たり前、うまくいっても、いつまでも続くとは限らない」という認識
をもつこと。
もう一つは、綱に勉強し、環境に対応。大局観を持つこと。
「すぐに役立つものは、すぐに役に立たなくなる可能性大」と知るこ
と。