中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

誰でも、簡単に、すぐに儲かる訳はない。人は弱いのですぐ騙される 真に儲ける主体は?

1.心地よいお誘い文言

「勧誘」のツール、手法が変わっても、響く勧誘文言の本質は変わり

ません

たとえば「簡単、スキル不要、誰でもできる、直ぐで役立つ etc  」

いつの時代も、こういう言葉に誰しも弱い、それは、人間が本質的に

わっていないのだから当たり前と言えば当たり前

 一歩引いて考えると、「簡単に」が「そう簡単でな」いことは、容易

に解ります。

言うまでもなく経済取引には需要と供給の関係があって、誰でも、簡

単に儲かるとすれば その市場にはきっと人が短時間に「志願者」が

殺到して、飽和状態になるはず。

「先行利潤」は、ありえると思いますが、いつまでも続くはずはあり

ません。

勝ち残るには、何らかの「差別化」が出来ていることが必要です。

「実利的な教育」にわかるように、当該教育を受けたものとか、資格

や要件で縛って「限定」していくことが重要になります。

「参入障壁」を形作る、といってもいいでしょう。

そういった、差別化なしに、誰しも簡単にできるなら・・・論理矛盾

ですよね。

 

2. リスクとリターン

(1)一般的に「勧誘」を行うのは、自分でリスクを追うより、大き

なリスクと比較的小さなリターンを、誰かに転訛して自分は極小化し

たリスクと相対的に大きなリターンを得たほうが良い、となります。

合理的な思考・行動ですよね。

   1980年代「強い日本経済」を象徴する一断面として日系の証券会社
がとても儲かったことがあります。
当時日系の証券会社中心業務は、自己投資で儲けることでなく、仲介
業でした。
一般的に、自己投資はハイリスク・ハイリターン、仲介業はローリス
ク・ローリターンですが、取引量が多くなると、固定的な手数料の守
られた仲介業も、大きな収益を得ることが出来ました。
(2)ここで書くの、仲介業でなく、「自己投資」の部分です。
具体的には、仲介業に徹しないで、金融商品組成の段階でリスクと
リターンを区分けし、比較的ローリスク・ハイリターンを自分で、
つまり自己ポジションとして持ち、ローリターンなのだけれども、比
較的ハイリスクの部分を外部に渡す(つまり、顧客に販売する)手法
です。結果として、こちらが一番高収益でしょう。
ただし、「一定環境下で」、という条件です。
中生代の覇者「恐竜」を持ち出すまでもなく、「環境」が一変すると
いままでの手法が通用しなくなることはよくあります。 

f:id:xmichi0:20200519134454j:plain

勉強しても勝てないかもしれないが、勉強しないと必ず負ける
 3.自分の身を守るために

1で「何らかの差別化要素を持たないで、誰でも簡単にすぐに儲かる

ことはあり得ない(長続きしない)」ことを書き

2で、リスクとリターンを分解する能力があれば、低いリスクと高い

リターを自分に取り込んで、ハイ・リスクとローリターンを外部化

することが出来ると述べました。

ここ3では、儲かる処方箋、保身の策を少し考えましょう

(1)主催者側に立つこと。

①自分でリスクをコントロールするには、主催者側に立つしかないで

しょう。

自営の方が儲かるという、当たり前のこと。

もちろん、試行錯誤で自分が勝負すべき市場を捉えることは必須で、

そうでないと(必ず)失敗するし、やってはいけないと思います。

「自営」といっても、あまりの抽象的なことを考えても、仕方ない

し、事業の立ち上げ、維持継続に莫大な資本(資金)が必要なもの

は、省きます。

また、新興宗教を立ち上げたらいいんじゃないか、といった着目点も

あります。

 ②支援の環境

昨今のテクノロジーの発達で、「資本家サイド」に立つための参入障

壁が少なくなった点はあります。たとえば、広告を取るのが大資本足でもよくなった、とかクラウドワークス花盛りとか。

もちろん、すべて自分でやろうとして、アクセスが集まらない、結局

稼げないと意味なし、といったリスクは常に付きまといます。

(2)他人に仕事をしてもらう資本家になること。

つまり、自分でやれない儲かることを、力(資本力、技術力、開発力

他)のある人(組織)にやってもらい、自分はそのおこぼれに預かる

こと。

俗にいう「投資家」になることです。

 「投資」の世界は広大だと思います。

私は「投資の世界」のうち上場株式投資は、少し知っていています。

昨年「株式投資の基礎」シリーズというので、いくつか書きました。

株式投資の基礎 5回シリーズ その5 株式投資対象市場は世界に 個別はやはり米国株 インデックスとETF - 中高年michiのサバイバル日記

 (3)しつこい、苦言

①厳しい環境であることを、前もって自認、渦中も自認、成功の高揚

感に浸ることが出来ても自認すること、つま「うまくいかなくて当

たり前、うまくいっても、いつまでも続くとは限らない」という認識

をもつこと。

もう一つは、綱に勉強し、環境に対応。大局観を持つこと。

「すぐに役立つものは、すぐに役に立たなくなる可能性大」と知るこ

と。