中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

第三者でなく当事者である実務家の話には、実感がこもっている、と感じたこと。

先日、ある上場会社の株主総会に行ってきました。

11月決算締めの不動産会社です。現在の社長がオーナーであり一代で築き

あげてきた会社です。

会社は成長していますが、環境に翻弄されながらも、まず生き残ってきた

こと自体が素晴らしいことだと思います。

未公開会社含め、10年、20年と生き続けるだけでも、困難なのが「普通」

に思います。

1.株主総会から

(1)当該株式は、長年持っていますがサラリーマン社長でなく、「経営

結果責任」の中にあって、「実績」を残しているところがお気に入り、

です。

今日書きたいのは、不動産レポートでも、投資銘柄紹介でもなく、タイ

トルの通り、「当事者である実務家」の話は、実感がこもっているな、

ということ。例えば、

このブログで、私は新型コロナ対応について、たびたび触れ、第三者

あるマスメディアについて、報道姿勢を批判し、当事者意識の欠如を指

摘しています。

これとの対比で、株主総会での「当事者である実務家」の代表の話に、

なるほど、といったところです。

(2)いい意味で私の予想が外れたのは、

不動産事業の落ち込みが、予想より軽傷で済んだこと。

総会での言葉を借りると「新型コロナの影響が相対的に少なかった」と

認めています。

発言の背景にあるのは、当然実績数字のなせるわざですが、少し具体的

に書くと六つの事業のポートフォリオが上手くいったようです。

1.不動産流動化事業   2.不動産開発事業、
3.不動産賃貸事業  4.不動産ファンド・コンサルティング事業、
5.不動産管理事業  5.ホテル事業
の6つのバランスですね。
たしかに、ホテル事業は、このところの新型コロナの影響で稼働率
大きく下がり,売上半減も、納得がいきます。
また、売り上げ確保したものの不動産開発事業で、大きな評価損を計上
(実際実現損質ではない)したことも良く解ります。
一方、今回の世界の主要都市を巻き込んだ新型コロナ騒動で、東京が
世界で一番影響が少なかったことは納得がいくし、世界のお金が集ま
ってきているとの、説明には、一定の説得せいが。
とかく、『悲惨なところを集中的に見せて「恐怖心を煽る」目的』の
マスメディア報道にはないものでした。

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「不動産」といっても、対象は千差万別です
2.事業環境認識
せっかくですので、不動産マーケットの「コロナ前」と「足元」の認識
を少し書きます。
「コロナ前」が晴れ、「足元」は曇り
 ①コロナショックを機に空席率が上昇に転じる。
 ②テレワークの拡大で、オフィスでの働き方を見直す企業アリ。
  ただし、小規模企業、狭い賃貸スペースでの影響は軽微な傾向。
ここで、私が言いたいのは「煽り」なら「テレワーク→オフィス需要
激減傾向」の報道でしょうが、実帯に根差すと少し違うぞということ。
(2)ホテル、商業施設
「コロナ前」の曇りから「足元」雨、は良く解ります
(3)分譲マンション
「コロナ前」の曇りから「足元」薄日がさしてきた
「事業戦略説明会」資料によると、2020年は前年比21.9%減少で、2021年
は前年比31.1%増の3.2万戸この見通し 
(4)物流施設
「コロナ前」「足元」ともに晴れマーク
 ①首都圏の賃貸物流施設は、空室率低く、募集賃料も上昇
 ②外出自粛等の影響により、ECを通浮いた商品購入も増加
冷静に考えると、納得のいく説明が、多いように感じます。
 
3. 改めて感想
最近とみにいろんな環境で、「偏向、煽り、数字無視、ネジ曲げ、比較
感なし」といった、いやな報道が目に付きます。
(実は昔からそうだったのかもしれませんが・・・・)
いや、これが「アタリマエ」であって、物事を判断する「眼」を養うこ
が重要といったしまえば、それまででしょうが、何かと疲れます。
とは言って、現実から逃げてはダメで、何事も深く考え状況を正確に
洞察する姿勢がなによりだと、自分を奮い立たせているところです。