1.今日の話は単純です。
経済成長は、平和という環境(例外あり)と、人口ボーナスがあ
って達成可能でありこれがないと、難しい、ということ。
(1)改めて言葉の定義をすると
人口ボーナスが
生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人
口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促
すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活
発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、
経済が拡大しやすい。
人口オーナスが
少子高齢化が進み、生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口
(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が上
昇することで社会保障費などがかさみ、経済成長を阻害すること。
(2)日本の場合も人口ボーナスで整理すると、解り易いです。
成語復興から高度成長期、日本人は、人口が増えたし、若かった。
安かった。
米国は軍事力、経済力の「一強」状態で、日本は安全保障に費やす
コストも低く済んだ。
さて、今日、高度成長期は昔日の話、少子高齢化で、いまや世界一
の高齢化社会。
民族的な勤勉さやバブル生成・崩壊等いろんな要素もありましょう
が、人口動態での説明がやはりベースでしょう。
2.中国は米国キャッチアップは無理そう
(1)まず一般論
私が情報を得る場合、文字情報がほとんどでした。
そもそも、絵画や書、彫刻、建造物等を見る、音楽を聴く等の情報
は私には相対的に少なく、文字を読むことが情報のほとんど、書籍、
新聞、雑誌が大部分。目や耳からのテレビ情報も僅少でした。
ところが、最近Youtubeを中心とした音声情報が増えてきました。
当該情報のベースも書籍でなく、音声でした。
タイムリーさにおいて、インターネット情報は印刷情報より、一日
の長があります。
もち論ここでは「玉石混交」は話題としません。
自分の「眼」で判断、というだけにして。
(2)さて、中国と米国の経済力比較の予想です
まず、現在の経済成長率を維持し(将来ある程度ディスカウトする
にしても)これを引き延ばして算出、2030年には、中国が米国の
経済力を上回る、と言うもの。
上記考えに対し現実的には、中国が米国を上回るのは無理という
見解に私も賛成です。
①1980年 中国の人口は約10億人で中位年齢は22歳 同年で米国は
30歳
人口の半分が22歳以下というのはすごいですね。
今後、仕事があって自分と家族を養うニーズは増えるし、福利厚
生費は相対的にかからないですよね。また、第二次世界対戦みたい
な軍事費用(対戦費用)が掛かったわけではありません。
いわいる人口ボーナスの典型です。
②2018年 中国の人口は約14億人で中位年齢は42歳 同年で米国は
38歳 米中で逆転しましたね。
1980年から38年経過し,中国の中位年齢は20歳上昇、一方米国は8歳
上昇、米国の「若さ」が目立ちます。米国が移民大国であることも事
実だし、いわいる人種間で出生率違うこともあります。
③2035年 中国の中位年齢は49歳 同年で米国は42歳
ここからは「未来予想」ですが傾向は同じで、米中格差は広がり
ます。
なお、日本の中位年齢は2020年で48.9歳とのこと、です。
今から15年後の中国が、今の日本状態ということでしょうか。
④2050年 中国の中位年齢は56歳 同年で米国は44歳
中人口が56歳とは、どういう社会なのか、どんなインフラのネック
があるのか、私には想像つきません。
3.数字の正確性
現在の日本に住んでいると、「国家の現在の正確な人口が解らない」
ということが「解らない」点があります。
一方
「行政において、計画見直しで組織が消えることがある。
一端組織ができると、当該組織の中にいる人は、自分の利益を守る
ため組織を残す方向に動く」
というのは、良く解ります。
時代、民族、人種を問わず、よくある人間の心理ですね。
「必要でない仕事を作る」ことは、日本でもよくあります。
一人っ子政策を維持するため人口を減らして報告とか、逆に
一方地方政府で、中央からの助成金を増やすため、入学者の
水増し報告(つまり人口の増加)という情報を聞くと、「正確
な数字ががいきます。