1. 違和感のある表現
誰しもそうですが、長年生きてきて、いろんな表現に接していると、
気になる表現に気づくことになります。
わたしの場合、外国語ができないのでほとんど日本語になりますが、
マスメディア報道が中心の、違和感続出の表現を少し見てみます。
親しい知人との酒の作の戯言ならいざ知らす、メディアとか、一般
に広く伝えたいと思っていて、どうとでも取れそうな、あいまいな
表現は、どうでしょうか。
情報操作が目的で意図的に、あいまいにする場合もあるのでしょう。
2.意見の調査は、どこまでできるのか?
「多くの日本人が東京五輪の開催に反対している」という表現を見か
けますが、発言者の主観というか目的は、認めるとして
「多くの日本人が○○と思っている」は、何を意味しているのか?
(1)先ずどうやって調査したのだろう、となります。
先ず疑うのは、当社の主催者の印象操作や世論誘導の意図が見ること
です。
単に自分が主張したいことの後押しのため、「多くに日本人」という
あいまいな表現を援護に使っているだけで、数字の根拠がない場合が
多いようです。
(2)次に、特定の「数字に基づく主張」と発言しているとしましょう。
以下、反論を少し。
①「▽▽という世論調査」によれば、と明記し調査期間、対象とした母
集団、質問内容等が追跡できるならまだしも、一般的には、根拠を示
さない場合がたくさん。
②かりに、調査内容を明記した場合とて
そこでは、
調査期間、対象とした母集団、質問内容等を確認する必要があります。
その調査が「多くの日本人」の代替として、使えるのか否かしょう。
例えば、ある調査は、電話調査であり、調査の母集団が1000人から
2000人程度と非常に少なく、かつ回答者を賛成・反対の合計を計算
基礎とし、意見保留の人は、はじかれる仕組みとしているとのこと
です。
また、賛成・反対を聞き出すのに、どういう表現をしたか、それは
対象者にニュアンス含め、すべて同一かどうか。
つまり、採用手法に問題あり、です。
③根本的な話に戻りますが「不正」はなかったのか?
いろんな意味での「不正」の推定はできますが、例えば2020年の米
国大統領選挙と言った厳選であるべき公人の選挙の場合で、大きな
不正の疑惑があると、ちょっと・・。
全体主義国家や途上国の選挙ではありません。「民主主義国」の筆
頭国と名実共に自負すべき米国の選挙ですからね。
(3)調査でなく、署名の件でコメント
電話や書面でなく、「インターネット署名」を例にとりましょう。
五輪開催反対の署名が、30万とか40万とか集まったと言いますが、
どれだけ「民意」を判明しているか、不明です。
重複署名はないのか、いわいる「組織票」のカウントはどうか。
「数字の力で」物事を判断できる有権者に限定したとして、反対
署名が、有権者の半分の5000万人になったら、日本の人口から当然
納得しますが、30万人やたとえ300万人の署名があつまったとしても、
「五輪開催反対の意見の方が多い」と言えるのでしょうか?
3.いつもと同じ結論に
実は結論にはならないのですが、心構えです。
あいまいなどうとでも取れる表現に惑わされないためには、情報発信者
の意図や目的、手法、根拠等について、冷静に多面的に自分でしっかり
考えること、比較可能な数字の意味び自分の常識をもって、判断するに
尽きると思います。
(数字の虚偽、嘘、捏造、当がないことが前提)
4.補足的に
調査も署名も、情報を絞り込まないと、よく解らない事例を一つ。
「サラリーマン川柳」をご存じでしょうか?
・都市部にある、比較的大手で健全な財務(すぐつぶれそうにない事)
の企業へ勤務の被雇用者を対象としていると思います。
(経営者や自営業者には???でしょう)
川柳が、その狭い範囲ながらの世相を良く表現していると思います。
今年度の最優秀作は下記だそうです。
会社へは 来るなと上司 行けと妻
・実は書きたかったのは、株式市場がバブル崩壊後1991年ことでしょうか。
不動産市況下落は、始まる直前頃でしょうか。私が若い頃で今でも覚えて
いる「サラリーマン川柳です。
マイホーム 手の出るところは クマも出る