1.ピンピンコロリについて
タイトル通りで、難しい話はしません。
つまり「寝たきり老人」を避ける手前の処方としての、終末医療の在り方
や、延命治療の是非、ココの教観等に係るような難しい話はしません。
ましてや、コレラの考え方をとりまく思想や制度の変遷、欧州での現状等
もコメントしませんし、調べません。
今日の話題は、「ピンピン」の期間をなるべく長くして結果として「コロリ」
となるまでの期間を短くすること。
最近読んだ本がとても面白かったので引用すると
今後の日本の高齢者求められるのは
なるべく、労働している時間(年齢を長くということ)を長くすること。
仕事は、「現場労働」こそが高齢者に残された場所と認識すること。
2.問題点
私見ですが、おそらくネックになることは2点。
変なプライド
(1)仕事においては、最初の現役世代(50歳後半から60歳くらい)まで
の役割から、いろいろんな局面が変化するのが「普通」なのですが、
人間「頭で解っていても」担当する業種や職種、役割・内容にこだわり
が強く、「そんなことは私にはできない」というケースが、よく置きます。
「プライドが邪魔する」という表現も近いでしょう
冷静になって分析すると「自分が求める理想の仕事」はないのが普通で
あって無理でも納得することが必要ですが、プライドが高すぎて、それ
ができない。
「現場労働」と言っても難易度は、ピンキリでしょう。
熟練の技が必須の場合は、経験がないと無理だとしても、テクノロジー
の発達により現実は、相当負担が軽減されている場合も多いでしょう。
(2)本当に対応できない場合
どうしても、能力・知力不足でクビになった場合は、仕方ありません。
もちろん本人は努力はしますが、それでも相手のニーズに達しない場合
もあり、これには気楽に構えたほうがいいのでは?
子供がだんだん成長していき「昨日できなかったことが今日はできる場
合」との真逆であり、「今まで普通にやれていたことが出来なくなる」
のは「仕方がない」と諦めるだけでしょう。
大丈夫です。他の仕事を探すのです。
自分の力の範囲内で、自分のペースで、やれることを。
換言すると、難易度をだんだん変えていきながら「仕事をして収入が
ある」期間をなるべき後ろ倒しに引っ張ること。
ついに「コロリ」という時期まで、やれるそれがいいし、冷たく言うと
「それしか選択肢がない」、気がします。
(3)私の結論はいつも同じです。
頑張ってどうしてもダメなら「諦め」しかないのです。
観念して自分に満足するしか、ありません。
3.アルツハイマー治療薬の話から
直近ニュースで、アルツハイマー治療薬の、米国での認可の話が
ありました。
私見は、大ヒットかかと思います。思うに、医者の情報独占でなく、
手ごろな価格で市販される程度にまで安くあると、いいなと思って
います。
そもそも、人間の老化に対して、脳を含む身体全体の機能が、同じ
スピードで衰えていくのが、理想ではないでしょうが。
医学の進歩で身体の部分部分の機能が、復活や機能回復が可能とな
り、素晴らしいことなのでしょうが、つまりそれ自体は悪くないの
でが、身体全体のバランスが崩れる事態に・・・
なんか、悪く言うとサイボーグみたいなのは嫌です。
人間であることの重要な条件の一つは、脳の健全な機能維持かと思
います。
「他の身体機能は健常でも脳だけ衰えていて」、これは大変です。
その点で、当該アルツハイマー治療薬は、人種、民族、信条を問わず、
全世界的に役立つことだと、私は、思っています。