中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

サバクトビバッタの再論です。前回5月10日のアップ 6月下旬現在も沈静化しているわけではない

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気になっているサバクトビバッタをまた取り上げます

1.サバクトビバッタとは

気になることは、なぜかずっと気になるもので、このサバクトビバッタ

しかり。6月21日アップの下記記事で現状を再認識しました。

過去記事の再記載含めて、考えてみます。

私見はほんの少しです。

サバクトビバッタは、なにもの?については

以下のwikipediaから

サバクトビバッタは、バッタ科のバッタ。

代表的なワタリバッタ(locust)として知られ、時々大発生

し、有史以来、アフリカ、中東、アジアに被害(蝗害)を

与え続けている。

サバクトビバッタは体が大きく、移動距離も速度も大きい

ため、大きな蝗害を起こしやすい。

現在でも、地球上の陸地の約20%、世界の人口の10分の1、

60の国が、この昆虫の被害を受けている。 

 2.以前のレポートから

5月10日にアップしてブログで、サバクトビバッタについても取り

上げています。

一見自分に遠い話ですが、気になっていること 欧州難民危機 サバクトビバッタ - 中高年michiのサバイバル日記

一部抜粋で紹介すると

(1)4月15日のニュース

現在、蝗害被害が深刻なのは、

エチオピアケニアソマリアの3ヶ国。

南スーダンウガンダタンザニアを合わせた6ヶ国では、

すでに2,000万人が蝗害で飢餓状態に陥った。

イエメンでも、内戦により予防接種が困難になったペスト

の拡大も含め、1,500万人が飢餓状態にある

 (2) 4月20日の記事

今の感染症問題もそうだと思うが、サバクトビバッタ対策

には国境を越えた連携や国際協力が欠かせない。

FAOのサバクトビバッタ情報サービスチームが強力なリー

ダーとなり、被害国と連携して対策を主導している。

緊急時には正確な情報発信が重要だ。

FAOが最新情報をまとめウェブ上で公開している。

アフリカからサバクトビバッタの群れが中国に向かって飛

んできたとするニュースを見たが、FAOはそのような報告

をしておらず疑わしい。

(中略)

公の一次情報に基づいていないニュースに

振り回されないようにしたい

 3.アフリカはいま、「バッタの大群・洪

水・パンデミック」の三重苦

アフリカはいま、「バッタの大群・洪水・パンデミック」の三重苦に襲われている | WIRED.jp

6月21日のWIREDの記事からです。

(1)現状認識 

➀気候変動と今春の激しい雨が相まって、アフリカではバッタが大量

発生している。

この大群により、ケニアエチオピアソマリア穀物は一掃されて

しまった。

あとに残るのは、何世代にもわたって経験されたことのないほどの

「破壊」の痕跡だけだ。

 ②バッタの群れは、この数カ月で急速に北に向けて拡大し、オマーン

湾を越え、イラン、パキスタン、インドにも侵入し始めている。

国連食糧農業機関(FAO)は、これらの地域におけるバッタ、豪雨、

そして新型コロナウイルス感染症パンデミックによる経済低迷の

三重苦を、「食糧安全保障を脅かすかつてないほどの脅威」と位置

づけた。

③バッタが特に恐ろしい害虫であることは、その食生活を聞けばわ

かる。

FAOによると、平均的な大きさのサバクトビバッタの群れは、たった

1日で2,500人分の食糧を食い尽くすという。

人間の主食である小麦、ソルガム、キビやアワなどの雑穀、コメは、

どれも炭水化物の多い穀物だ。

これらの炭水化物をたくさん食べると、バッタたちの成長は速まり、

行進も加速していく。

(2)コロナウイルス

新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)は、

バッタとの戦いも複雑にした。

確かにパンデミック初期段階での外出自粛要請は、ウイルスが

さらなる猛威を振るった場合に起きる経済悪化を防ぐためにも

必要不可欠である。

しかし、アフリカにおける蝗害(バッタの害)との戦いには、

FAOと各国政府が緊密に連携すること、そして物資を途切れなく

供給することが必要不可欠である。

「残念なことに、ロックダウンの時期が大量の殺虫剤や散布用

機器、航空機、飛行スタッフを発注していた時期と重なってしま

ったのです。

当然のことながら供給は遅れました」と、FAOの東アフリカ地区

レジリエンス・チームのリーダー、シリル・フェランドは言う。

例えば、3月中旬に予定されていたケニアへの殺虫剤の配達は、

6月にようやく完了したという。

 ③幸い、これらの殺虫剤と機器のサプライチェーンは世界中に

広がっていることから、例えひとつの輸出国で輸出がストップ

しても、物流が完全に止まることはない。

とはいえ、パンデミックのさなかには配達も遅れてしまう。

バッタの群れが対処できないほどの規模になる前に退治する

必要があったとしても、スタッフが殺虫剤を手に入れられない

こともある。

(3)インドとパキスタン

➀バッタは6月頭までの数週間でインドとパキスタンにも侵入

したが、この地域では被害はアフリカほど深刻ではない。

農地の栽培のタイミングに助けられたからだ。

現時点で、多くの農地では収穫が終わり、次の種まきはまだ

始まっていない。

 ②だが、この地域はモンスーンの季節に入りつつある。

バッタが繁殖するには雨が必要なので、これは憂慮すべき

ことだ(雌のバッタは砂地に卵を産む。このとき砂地が湿っ

ていないと、卵は煮えてしまうのだ)。

 ③インドとパキスタンがこの害虫を制御できなければ、アフ

リカを苦しめているような残酷な悪循環に見舞われるだろう。

雨が降る、バッタが繁殖する、新しい世代のバッタが生まれて

穀物を食いつぶす、雨がまた降れば再び繁殖する──。

それが毎年続き、飢饉に陥る。

 これは平時であっても破滅的なことだろう。

しかし、パンデミックと重なるともっと恐ろしいことになる。

4)今後をにらんで

これから数カ月で、アフリカ、インド・パキスタン地区の状況は

ますます悪化すると予想される。

西アフリカ諸国も、バッタの群れが今後数カ月で広がってくるの

ではないかと警戒を続けている。

 ②闘いのためには、殺虫剤のサプライチェーンを強化する必要が

あると、専門家たちは言う。

また、物資不足が深刻化するこの地域のために、外国からの大量

の支援も必要不可欠だ。

「投資と人道支援が必要なのです」

4.最後に

ヒトはだれしも、自分が見たいものしか見ないし、自分が理解できる

ように、世界を解釈する。

これは仕方ないことでしょう。

陳腐な表現ですが、できるだけ一貫自分と無関係と思われることに

興味と関心をもって「自分が見える世界」を広げていく訓練が必要

なのでしょう。

古代ギリシャのリアル (読書感想文もどき)素直になりましょう 現代人の感覚で判断してはダメです。

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古代ギリシャ建造物と言えば日本人にはパルテノン神殿でしょうか

古代ギリシャのリアル 

 藤村シシン/著  

出版者    実業之日本社 2015.10

1.概要

 古代ギリシャの神々や人々の生活についてわかりやすく解説した本です。

今では白いイメージが強いギリシャは古代は極彩色で彩られていたら

しい。

 学校でも本でも知り得なかった、ギリシャ神話の神々と古代ギリシャ

の人々のリアルを語っています。

最初から冷水かけるようですが、

1984年生まれのギリシャ神話研究家が書いた本書は、古代ギリシャ

自分たちのルーツとするために西洋人がねつ造した古代ギリシャ観を

一新するものです。

現在のギリシャに住む人々は実は古代ギリシャ人の子孫ではありませ

ん。

春秋戦国時代の中国と、現在の共産党支配の中国が全く別物であり、

古代ローマ帝国と、現在のイタリアが全くつながっていないのと同

じ。

よくも悪しくも「過去からの積み重ねが残る日本」とは違いますね。

  2.目次

第1章「古代ギリシャ」の復元

  1 漂泊されたギリシャ

  2 「ギリシャ史」1000年の空白を超えて

第2章 ギリシャ神話の世界

  1  ギリシャ神話のリアル

  2 オリンポス12神とその履歴書

  3 神々の終焉からの世界

第3章 古代ギリシャ人のメンタリティ

  1 労働観と人間性

  2 時間感覚と宗教観

  3 恋と病、そして死と永遠

3.ピックアップ

現在ギリシャ人は一神教キリスト教徒なので、ギリシャ神話を信じ

ていた古代ギリシャ人に対しては、「異教徒で自分たちとは、全く違

う連中」と考えていました.P29

いきなり脱線ですが、この辺りは、下記が詳しいです。

(このブログ2020年2月6日アップの大世界史 現代を生きぬく最強の

 教科書 から)

 現在のギリシャは、19世紀に恣意的に作られた

ロシア帝国大英帝国グレートゲームの仇花

オスマン帝国をいかに解体していくかが課題

ギリシャ人というより、オスマン帝国ギリシャ正教

1829年に、古代ギリシアの滅亡以来、1900年ぶりに独立す

る、国民はDNA鑑定、トルコ人と変わりない、言語も古代

ギリシア語と全く違う、古代の哲学者とも無関係

古代ギリシアと関係があるかのように誤認させること、

ロシアとイギリスが合作で行ったオスマン帝国を解体する

ために西側の「出店」として作った国家

古代には「ギリシャ」という一つの国は一度たりとも存在したこと

がありません。

紀元前8世紀以降、古代ギリシャは大小1,500個の都市国家(ポリス)

という共同体ごとに独立していて、統一されたことはない   P30

 

「我々は同じギリシャ人だ。同じ血を持ち、同じ言葉を話し、同じ

神々を信仰し、同じ生活習慣を持っている 

ヘロドトス 歴史)  P32

 

パルテノン神殿について

 一般的的な「神殿」ではなく、本質的には「宝物庫」に近い

 中世にはキリスト教の境界に、その後はイスラム教のモスクに

 その後要塞に改装され、最後には破壊された。

 古代のパルテノン神殿は、白亜ではなく極彩色  P37-39

 

古代ギリシャの神々は

人間から見ると強大な力を持つ超越的存在だが、慈悲深いわけ

でもなく、ましてや人類全体を愛してもいない。

人間と同じ姿で、同じように笑い、嘆き、怒り,恋し、嫉妬し、

憎み、しかし我々亜が考え持つ書かない理由で簡単に人を殺す。

恐ろしい不死なる存在。  P48

 

ギリシャは夏の感想の間は日照りが続き、冬は嵐が多く突然の

雷雨に見舞われる気候です。

草原で牧畜を行い、突然の雷や嵐、干ばつを最も恐れる環境の中では

ほかのどの神よりも、雨を呼ぶ神であるゼウスが最高神にふさわし

い。 P83

 

393年にローマ帝国内の異教徒の神殿、聖域、聖物の破壊命令が下さ

れ、1000年続き他オリンピアの競技蔡も禁止されると、もはやギリ

シャ神話の神々に遺された場所は感傷的な物語のなかだけになりま

した。

しかし、逆に、地上の神殿のすべてを失っても神々は物語の世界

では、現在に至るまで依然ピンピンしている、とも言えます。 P203

 

 古代ギリシャの一般市民にとって、「生きるために働く」「食べるた

めに働く」「報酬をもらって働く」ことは不名誉なことだったので

す。  P210

 

古代ギリシャ人にとっての破滅の日とは、自然災害だとか、技術の進

歩だとかによってもたらさせるものではありません。

それは人間の心が崩壊する日のことでした。  P221

4.最後に

「読みやすい」、「軽い」というのは決して、悪い意味ではありませ

ん。

詳しい方でも、再認識させられることは、ありましょうし、あまりこ

の辺りの歴史に詳しくない方に、導入として、良い本でしょう。

1.概要にも少し書きましたが、平均的日本人感覚からして、現在と

全く断絶がある古代中国や、イタリア、ギリシャは、「郷愁」を持つ

と、かえって解りにくいかもしれません。

「昔からずっと続いている」という日本的感覚は、世界的に見ると

決して標準ではないと思います。

 

株式投資の基礎 第14回 受給関係再論 今度は「臨時収入」の個人投資家観点

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株式需給を個人の「臨時収入」観点から見ます」

1.株価変動要因としての需給関係

標記の件は、過去2回取り上げています。

(1)5月31日アップの「株式投資の基礎第6回」で

金利が下がると、おカネは広範囲にあふれ、その一部は株式市場

 に向かう傾向蟻

 〇コロナ影響下の株高は、「政府支出のおカネ」が、米国株式市場に

あふれているから。

(2)6月15日の「株式投資の基礎第11回」で

FRBが、資金を大幅に市場に要求し、金利を意図的に下げているのに

呼応し、PERが上がってきている。(米国市場)

私見ではS&P500の適正PERは、20倍未満、直近の23倍は過熱気味)

②日本の市場のPER13倍は、妥当かと思うが、来期収益予想が、これ

からどう変動するかはわからない。(下に行く可能性も)

2.今度は個人投資家観点から

 今回の需給関係の再論は、個人投資家の「臨時収入」観点から見て

みます。

結論から先に言うと

(1)相場を動かす主人公には変遷がある。

(日本に事例で)、昔は、富裕層の大口の個人投資家が中心から

機関投資家(生命保険 年金 政府関係機関等等)中心の流れ

また、外国人投資家の存在が、大きな流れを作ってきたこと

今日、昔とは違った小口で膨大な人数の個人投資家の存在がある

(2)新型コロナ感染症対応で、政府支出が、個人の投資資金に

流れたきっかけはある。

個人の投機色の強い取引傾向があり、相場が大きく振れる一要因と

なりそう。

(3)投資目的は、誰しも収益拡大、資産形成のはず。

 長期投資視点は必須。

  冷静な目で プレイヤーの動向を見ていくことが、投資の基礎

勉強となる。

 3.記事の紹介とコメント

 本日参考にしたいのは

2020/6/20 23:00日本経済新聞 電子版の

巣ごもり投資家、世界で急増 給付金元手に相場動かす

巣ごもり投資家、世界で急増 給付金元手に相場動かす :日本経済新聞

(1)概要

世界で個人投資家が急増している。

コロナウイルスの感染拡大で外出を自粛、自宅でスマートフォン

使って株式を売買する。

休業補償や給付金も元手となっており、投資家層の広がりにつな

がっている。

短期的な値上がりを期待した投資など一部に投機色もみられ、活発

な売買で相場を動かす存在になりつつある。

(2)米国事例

➀ 米国で若者を中心に人気なのが、売買手数料が無料の新興イン

ターネット証券、ロビンフッドだ。

michiコメント

 仲介の手数料なしで、どうやって設けるの?

 手数料によらない収入源として、自己投資等は昔からありますが、

 広告収入なのでしょうか。

 早晩日本にも、「表向き手数料ゼロ」が広がるでしょう。)

1~3月に300万の新規口座が開設され、3月以降に取引額が急増した。

米ネット証券大手TDアメリトレード・ホールディングの5月の1日

平均の売買高は327万枚と約4倍に膨らむ。

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確かに年初より取引高が増加

② 投資対象

 業績不振企業(フォード、GE、,アメリカン航空等)に投資する

傾向あり。

6月に特別買収目的会社と合併し上場した米ニコラ・モーター。

ロビンフッド利用者の株式保有状況がわかる「ロビントラック」

によると、保有者は15万人を超える。

手がける燃料電池トラックはまだ量産していないが、時価総額

約230億ドル(約2兆5000億円)と一時、米フォード・モーター

上回った。

 

(3)日本事例

➀ 日本でも口座開設が急増している。

ネット証券大手5社の新規口座開設数は新型コロナ前の2019年

12月は12万件だったが、3~5月は18万~31万件になっている。

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3月に口座開設が急増しています

② 日本では日経平均株価に連動して2倍の値動きをする金融商品

の人気が高い。

SBI証券で8~12日に買いが増えた銘柄にはこういった商品や、新薬

開発中で業績がまだ伴っていないバイオベンチャーなどが上位だ。

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値動きの激しい銘柄が好み

(4)中国事例

➀ 個人投資家が約8割を占める中国でも、外出できない個人が

暇つぶし感覚で」(中国の国都証券)株式売買に乗り出した。

上海、深圳の両市場を合わせた売買代金は2月に20兆元(300兆円強)

にのぼり、3月も19兆元を上回った。

中国株バブルが崩壊した直後の15年秋以来の規模だ。

②中国でも好業績で値動きが軽い銘柄に集中する。

白酒を手掛ける貴州茅台酒の株価は1400元を超えた。

時価総額は1兆8千億元超と中国工商銀行(約1兆4千億元)を上回り、

中国本土株では首位に躍り出た。

 (5)要因分析

 個人の投資熱の背景にあるのが、「巣ごもり」と「臨時収入」だ。

スマホで取引できるアプリも増え、外出制限などで時間を持て余した

個人が自宅で投資している。

フロリダ州に住む29歳の女性は「小遣い稼ぎの感覚」と話す。

個人の増加は市場を活性化するが、現状は「元手の資金が少なく、

リスクをとり早く利益を出そうとする」(LINE証券の米永吉和

・共同最高経営責任者)傾向もある。

資産運用でなく、閉鎖しているカジノなどの代わりという面も透ける。

  ②経済下支えで各国が打ち出す政策も後押しする。

米国のクレジットカード決済状況では、4月22日までの1週間で個人

投資家の決済額が前年同期比約3倍になった。

アーネスト・リサーチはこのタイミングで政府から最大1200ドルの

現金給付があったことで、売買が伸びたと分析する。

 ③日本でも1人10万円の特別定額給付金の支払いが始まり、マネー

フォワードの調査では13%の人が「投資資金」を使い道に挙げた。

もともとは税金である給付金の一部が投資に回っている。

(6)日経記者の感想

足元では3月の急落時に投資を始め、株高で得た資金を他の銘柄に

回す好循環が続いている。

ただ投機色の強い取引が続くと、損失に転じた個人マネーが逆回転

を始め、相場のさらなる混乱につながる可能性もある。

  

お題「応援しているチーム」 またオールブラックスを書きます。

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オールブラックスのハカ

オールブラックス

お題「応援しているチーム」について

実は、何度もこのブログで書いていますが、オールブラックスのこと

を書きます。

(1)日本人でも知らない人は、昨年ずいぶん減ったっでしょうが、

オールブラックスとは、ラグビーニュージーランド代表のことです。

NZ代表オールブラックスは私が長年応援しているものの一つ。

直近は今年の1月30日のブログで書いており、一部抜粋します。

トップスポーツの場合、どの競技も栄枯盛衰は、つきもの

ですが、このオールブラックスが、長年強者でありつづけ

ているのは、ラグビーファンならご存知の通り。

 強者の宿命もあり、「打倒オールブラックス」に、各代表

は絞って戦略を立ててきます。

今年日本で盛り上がった、Wカップは、もう8回目で、実力

では、いつも「優勝候補筆頭を越えて大本命」なのです

が、割とよく負けて、優勝できません。

今回もそうでした。

応援するファンとしては残念至極です。

 そうなんです。

個人やチームどちらでも、いわいる全盛期を振り返って「憎たらしい

くらい強い」と言う表現を使います。

オールブラックスが「憎たらしいくらい強い」ことは事実なのですが

非常に大きなおカネが動くラグビーワールドカップでは、意外と負け

ています。

私は「判官びいき」ではないと、各所で書いていますが、大舞台でた

まに負けることが私の「贔屓」の深層心理にあるのかもしれません。

つまり、勝つのは当たりまえであり、負けた時に「何かがおかしい

、なぜ負けたのだろうと、常に意識から離れません。

(2)昨年12月19日のブログにも、私の悔しさがにじみ出ています。

 今回イングランドの序盤の対応特に良かったと思います。

全包囲にあっても、勝ち続けるのが横綱相撲、と言ってし

まえばそれまでですが、結果は結果です。

実力NO1は自他共に認めますが、こういうこともありま

す。

直接成績とは、違いまずが、彼らが始めた「おじぎパフォ

ーマンス」は、今回の私の総括に、ぜひ取り上げます。

 昨今の新型コロナ対応で、よく取り上げられましたが、非接触型の

儀礼「おじぎ」は、世界に広まってほしいところです。

ちなみに、コロナ以降に海外からの入国解禁では、ベトナム、タイと

並んで、ラグビー強国、NZとAUSがリストにあります。

(3)ニワトリと卵の関係かも知れませんが、NZという国家自体に

も大変興味があります。

オールブラックスイングランドに敗れてた後、昨年10月28日のブロ

グからです。

先日のブログでラグビーが人気NO.1スポーツと引用しまし

たが、まさにその通りでラグビーはNZ国民にとってスポ

ーツです。

しかし、意識は「スポーツ」のレベルではない。

国民のアイデンティティ、つまり他の何者でもない、代替

できないもののように感じます。

いちスポーツの国別対抗の一つの敗戦が「この世が終わっ

てしまった。」

と国民が感じるほどのアイデンティティなのでしょう。

(4)記載としては、さらに遡って昨年10月4日の記事から

話は、なんと32年前に遡ります。

1987年は、ラグビーワールドカップの第1回大会で、開催国

ニュージーランドが優勝しました。 (中略)

私が思い出すシーンは、オールブラックスがマイボールで

モールを形成したとき、そのモールが一旦動き出しすと止

まらないんですね。

二十数メートルも前進してついにトライ。、、、つ、強

い。となります。

仮にも相手も一国の代表ですよ、それでもあまりの力の差

を見せつけられた感じです。

  オールブラックスの黒ユニフォームが相手ミスからマイ

ボールになり、一挙に全員が、守備から攻撃にギヤチェン

ジ、瞬く間に動き出して、

トライを取るシーンは、今もよくあります。

それはそれで、今もすごいのですが、

先に書いた、モールが止まらないで、一気にゴールライン

を割りトライをもぎ取る32年前のシーンが、「黒は強い」

の私のイメージです。

 (5)最後に

 自分のブログで、少し振り返りましたが

書きたいこと、話したいことが、次々と出てくる関心の高さが私にと

っての「応援しているチーム」かと思います。

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その5」 今回もまた多数紹介

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敗戦記その5も、同じイラスト

本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」と

いうのをアップしていますが、今回5回目です。

イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、

当ブログ読者への何らかの参考となればと・・・

共同幻想論 

吉本隆明/著  

出版者    河出書房新社 1986.4

今回も、いまいち、しっくりきません。「敗戦記」ですね。

通説的な解説は、

 共同幻想論とは、幻想としての国家の成立を描いた国家論である。

 著作当時の国家は、社会契約説やレーニン的な国家論が一般的

 つまり、国家とはルール体系であり、機能性を重視したシステム

 と理解した。

 これに対し、吉本は、国家とは共同の幻想であると説く。

 人間は、詩や文学を創るように、国家と言うフィクションを空想

 し、創造したとする。

私見は、「古事記遠野物語から、共同幻想という国家観を導きたい

ようだが、古事記遠野物語貨幣経済の存在感の薄い場所・時代を

舞台にしているから経済的な範疇を捨象しているように見えるだけ」

と思える。

 

 白い城

オルハン・パムク/著  

宮下遼/訳  宮下志朗/訳  

出版者    藤原書店 2009.12

 17世紀、オスマン帝国の海賊に囚われ、イスタンブルで奴隷となっ

ヴェネツィア人の「わたし」。

医学的知識によって辛うじて生き延びた彼は、奇妙に自分と酷似した

用紙のトルコ人学者に買い取られるところから、話がはじまります。

哲学的な小説であり、「なぜ自分は自分なのか」という問い、自分私

という人間の存在すら不確かになるような、話しでした。

なお、作中のペスト蔓延のシーンは、「コロナ禍」の欧州よりはるか

に激しいシーンが、なぜかリアルに浮かびました

なお、著者は、1952年イスタンブル生まれ、

2006年度ノーベル文学賞受賞、です。

 

 ムハンマド

世界を変えた預言者の生涯

原タイトル:Muhammad

カレン・アームストロング/著  

徳永里砂/訳  

出版者    国書刊行会 2016.1

内容事項             

宗教学者カレン・アームストロングが描く、預言者ムハンマドの生

涯です。

ムハンマドが天の啓示を受け、イスラム教を広げました」と要約す

ると、それだけでしょうが、何事も「ことをなす」には、膨大な時間

と、苦悩の連続、幾多の幸運が重なり合って、と陳腐ながらいつも感

じることを、今回も深く感じました。

ムハンマドの生涯に寄り添いながら、ジハード、一夫多妻、女性のス

カーフ着用といった概念も説明しています。

イスラームに関する基本的知識も理解できることになります。

 

 社会の現実と経済学

21世紀に向けて考える

著者       宇沢弘文/宮本健/石川恒夫内橋克人/沢隆光

出版者    岩波書店 1994.12

もう四半世紀前ですがシンポジウムの記録です。

ソクラテス似」の宇沢弘文さんに惹かれて思わず手に取ったもの。

経済学は社会の現実が提起する深刻な諸課題に応えることができる

のか、と言う大問題を議論。

まず、宇沢さんと宮本さんが基調報告。

不況からの脱出、経済成長、都市化と工業化、ありうべき社会等々

沢山の論点あり。

内橋さんと佐和さんは、別の書き物で少し知っていました。

 

ヴェニスの商人資本論

ちくま学芸文庫

 岩井克人/著  

出版者    筑摩書房 1992.6

 不均衡動学の大家岩井克人さんが一般向けに書いたエッセイ集。

感想として「どれもきわめて秀逸。目から鱗が落ちる。」と書きたい

ところだが、今回も、理解不十分、まさに「敗戦記」と言ったとこ

ろ。

表題の「ヴェニスの商人資本論」タイトルは、「著者の妻である

水村美苗からアイディアを示された執筆に至った」とは了解なるも

ヴェニスの商人」も「資本」のことも、悲しいかな充分理解でき

ていません。

エッセイは、「ヴェニスの商人」が構成されてる『資本主義』のほか、

『貨幣と媒介』、『不均衡動学』、『書物』に分かれ、それぞれ3から

5本の小論文ですが、どれも私には理解するのの骨が折れました。

 

古代ギリシア人の生活文化

J.P.マハフィー/著  

遠藤光/訳  遠藤輝代/訳  

出版者    八潮出版社 1991.12

 古代史の権威マハフィー教授が簡潔にして興味深く、しかも要を得た

内容で古代ギリシア人の生活全般を紹介した名著。

初版は1876年だそうです。

 目次は以下の通り 基礎的な理解が進みます。

第1章 ギリシア国民の一般的特色

第2章 人間と財産

第3章 家庭でのギリシア

第4章 ギリシア市民の公共生活

第5章 ギリシア宗教と法律 

 
 

 

「継続的な最低賃金を引き上げで、安く買い叩たかれ産業構造から脱却」はどこまで可能か

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最低賃金引上げをイメージしたかったのですがなかなか難しい

1. 賃上げによる非効率な生産体制打破という見解

(1)「経営者としてお金を払う方」より、「雇用者としてお金をも

らう方」が、人数的には圧倒的に多い訳で、「最低賃金の引上げ」見

解に、それは大いに困る、絶対反対、やめるべき、という方の方は、

少数でしょう。

無論、経営者サイドも、最低賃金の引き上げで、生産性が上がり、

会社が儲かるとなれば、それはハッピー、賛成です。

何事も、そんなにうまくいかない、のが世の中であり、今回もアト

キンスさんの見解紹介、私見の提示の順で、話しを進めます。

(2)アトキンスさんは、昨年10月下旬にほぼ同じ論点で取り上げて

います。

昨年10月の話は、下記ブログのとおり。

中小企業を潰して減らせ、と言ったって・・・政治と行政はリード役でなく障害物の取り除きに徹するべき・ - 中高年michiのサバイバル日記

彼の見解を要約しますると 

➀日本企業の生産性が低い

②原因は、企業数の大部分、また雇用している従業員

数でも最大勢力勢力を占める中小企業の生産性が低いから

である。

つまり非効率な産業構造が存在するから。

③中小企業の非効率には歴史があり、1963年施行された

中小企業基本法に想定される、厳しい外部環境から中小

企業を守ろうとした政策が、結果として日本に「低生産

性・低所得」維持し「非効率な産業構造」を助長すること

となった。

④当該体制を壊して、新し秩序を構築しなければならい。

  2.「給料安すぎ」の悪影響という話

 反論は、再度まとめるとして

今回の、東洋経済記事も基本的には、同じ趣旨です。

タイトルは以下の通り

日本人の「給料安すぎ問題」の意外すぎる悪影響

「monopsony」が日本経済の歪みの根本にある

日本人の「給料安すぎ問題」の意外すぎる悪影響 | 国内経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

要約していきますと、

(1)monopsony(モノプソニ―)とは、

➀労働者を雇う会社側の力が強くなりすぎ、労働者が「安く買い叩か

れる」状態を指します

②monopsonyの力が強く働くようなると、国の産業構造に歪みが生

じ、生産性が低下し、財政が弱体化するなど、多くの問題が生じる

と論じられています。

③このような状況に陥らないための方策として、

「小規模事業者の統廃合」

「中堅企業の育成」

最低賃金の引き上げ」

が有効であると考えられています。

(2)日本が抱える諸問題の根源にmonopsonyがある

弊害を列挙しています。

➀ 企業の規模が小さくなる

② 輸出率が低下する

 (補足すると)

企業が継続的に輸出をするためには、高い生産性が求められます。

monopsonyの力が働き、企業の平均規模が小さくなると、輸出で

きる企業が減ってしまいます。

③ 最先端技術の普及が進まない

(補足すると)

企業の規模が小さいほど、当然、最先端技術を導入するためのコス

トを払う余裕が少なくなります。

仮に最先端技術を導入したとしても、人材に乏しく、ビジネスの規模

も小さいので、十分に活用するのが難しくなります。

世界的に見ても、規模の小さい企業ほどAIなどの最先端技術の普及率

が低いことが確認できます。

④ 格差が拡大する

(補足すると)

monopsonyの影響が強くなっても、高学歴の人など、労働市場での

交渉力が強い層の所得にはほとんど影響がありません。

一方、交渉力の弱い層の賃金は低く抑えられるので、両者の格差は

大きくなります。

⑤ サービス業の生産性が低くなる

(補足すると)

特に、飲食、宿泊、小売、教育、医療においてmonopsonyの力が

強く働くことが、世界的に確認されています。 

これらの業種は他国の企業との競争はほとんどないうえ、労働集

約型になりやすいという特徴があります。

そのため、人を雇用するコストが低いと、ICT技術を活用するイン

センティブが働きにくくなり、monopsonyが強くなるとされてい

ます。

⑥ 女性活躍が進まない

(補足すると)

世界中の調査で、monopsonyの影響をもっとも顕著に受けるのは

女性であることが確認されています。

特に子育て中の女性は、残業ができない、休みが多くなりやすい

などの理由から、雇用主に対する交渉力が大きく低下するので、

monopsonyの力がより強く働きます。

(3)日本でmonopsonyの力が強まった理由

monopsonyの最大の弊害は、財政の悪化と社会の衰退です。

 日本では、monopsonyの力が強まりやすいサービス業が中心の産

業構造になったところに、セーフティーネットの整備もしないで、

正規雇用を増やすよう規制緩和をしてしまいました。

これが、monopsonyの影響が増大した主因だと分析されています。

 monopsonyの力が働くと、企業は本来よりも過剰な利益を稼ぐこ

とになります。

しかし、企業に生じるメリットは、労働者が被るマイナス分よりも

小さいとされています。

結果として、個人消費の減少を招き、国の税収も低減してしまう

ので、社会全体に大きなダメージが生じるのです。

(4)最後のまとめ、

今回のコロナとは関係なく、日本の中長期的な将来を考えれば、

企業の統廃合を進め、中堅企業と大企業で働く労働人口の比率を

高めることが求められます。

このようにmonopsonyの力を抑える産業構造を実現するためには、

継続的な最低賃金引き上げが必要なのです。 

最低賃金を段階的に引き上げて、monopsonyによって生じている

歪みを修正するしか、国民生活の回復はないと思います。

 3.私見

 正論であり、反対はしません。

 その実現可能性に、唸るばかりです、といのが私見です。

 (1)昨年10月23日ブログでアップしている、私の意見は以

 下の通りです。

アトキンスさんの意見は正論部分あり。

1963年の中小企業基本法が、非効率な中小企業体制の存続

 を助長したのはそのとおりと思います。

しかし処方箋の大幅賃上げ、現実にやれるのでしょうか?

「隗より始めよ」でアトキンスさんが社長の会社は、賃上

げができているのかな? 

 基本観は現在も変わりません。

取り巻く制度の個別論点を考えていくとき、彼の時処方箋の大幅

賃上げの、実現可能性、ハードルの高さは、一向に変わっていない

ように思います。

(2)細かい論点でしょうが、「②輸出率が低下する」は疑問。

僭越ながら、論点がずれている気がします。

また、「セーフティーネットの整備もしないで、非正規雇用

増やすよう規制緩和をしてしまい」というのはそのとおりでしょう

が、これから、「セーフティーネットの整備」をどこまで、進める

ことができるかも、非常に大きな問題です。

(3)サービス業が労働集約的なのは、ある面サービスの本質に近い

ところがあり、すべからく中堅企業・大企業目指してして組織集約化

していくことには「馴染まない」面も多いと感じます。

株式投資の基礎 13回 コロナ後の金利について考える 新聞記事引用から

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株価に大きな影響与える金利、コロナ後の金利動向は?

Ⅰ. 株価に大きな影響与える金利

「新型コロナへの各国政府対応で、金利が低下し、株式市場にお金が

流れ込んで・・・」と、何度か、書いていますが、

金利動向について、新聞記事がありましたので、これを基に、少し考

えます。

 参照するのは、2020年6月14日 2:00の日経部記事です。

コロナが招く「金利の死」1%未満の国、5割

コロナが招く「金利の死」 1%未満の国、5割: 日本経済新聞

(1)概要は

新型コロナウイルスのまん延が世界の金利低下に拍車をかけている。

各国中銀はいっせいに政策金利を引き下げるとともに国債を大量購入

し、大規模な財政出動をしても金利が上がらなくなっている。

金利の機能が損なわれる「金利の死」は副作用も大きい。

世界の成長力を高められるか分岐点にある。

 

(2)具体的には

金融情報会社リフィニティブのデータをもとに世界主要62カ国

の12日時点の10年債利回りを調べたところ、48%に相当する30

カ国が1%未満だった。

マイナスが10カ国、0%台が20カ国という内訳だ。

昨年末に比べると米国やカナダなど6カ国増えた。

金利通貨だったオーストラリアでも一時0.6%に低下し、タイの

1%台など新興国金利水準の低下も目立つ。

 2010年まで1%未満は日本のみで、人口減少と長引くデフレに悩む

日本だけの事例と見られてきた。

ところが、今や超低金利が世界的な現象になった。

 

(3)原因を探ると

超低金利の直接の引き金は新型コロナの感染拡大だ。

今年は延べ146カ国・地域が利下げを実施した。

都市封鎖による需要消滅を補うため、各国政府が巨額の財政投入を

決断。

政府の資金調達を支えるために中銀が国債などの大量購入で

金利を押し下げた。

 

(4)現状は

 国際金融協会(IIF)の試算によると、発行残高に占める米連邦準備

理事会(FRB)の保有比率は6月末に22%と19年末から8ポイント増え

る見通し。

(michiコメント:FRB国債購入の見返りに市場供給した現金の一部が

米国株式市場に流れ込んだのでしょう。

IT関連株はコロナ無関係、とか先々の収益回復を読むとか、「理屈は

後追い」で、どんどん作れます)

欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行BOE)も自国・地域の国

債の3割前後を保有し、5割の日銀を追いかけている。

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中央銀行国債を大量に買っています。

(5)今後の金利動向は?

〇問題は、コロナ危機が収束しても金利が復活するか不透明な点だ。

コロナ以前も日欧を中心にマイナス金利が広がってきた。

人口の伸びが鈍化し、先進国を中心に経済成長率が低下している。

高齢化で貯蓄余剰が進み、カネ余りが金利を引き下げてきた。

 リーマン・ショック以降、企業や政府が低金利を生かして借り入れ

を増やし、世界の債務残高は国内総生産GDP)の3倍以上になった

が、成長率は高められていない。 

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債務総額がGDPの3倍を超えて10年ですね。そして直近の増加。

 〇金利機能を殺す副作用は大きい。

利回りが得られない年金基金や保険会社は株式や低格付け社債など

リスクの高い資産を増やさざるをえず、運用は不安定になりやすい。

利ざやがとれない銀行は収益が低迷し、長い目で見た金融機能の維持

にも疑問符がつく。

金利には、利払いを上回る利益を稼ぐ努力を企業に促して、イノベー

ションを引き出す機能もある。

(michiコメント:利払いを上回る利益を稼ぐ努力は、企業経営として

 「当たり前」のことであり、イノベーションと結びつけるのは、ち

と苦しい展開)

金利で低い収益のまま生き残るゾンビ企業は世界で増えている。

 (michiコメント:日本のみならず、ゾンビ企業の存在が、構造改革

 の障害の一つともなっています。

 政治決断の先送りとして「生かし続ける」感じもします。)

ある有識者には、

『今回、低金利で需要を喚起できなければ副作用が重荷となり

「日本化」が世界に広がりかねない。』との危惧もあります。

 

(6)カギを握るのはデジタル化かもしれない。

コロナ危機はリモートワークやオンラインでの流通など、デジタル

技術で作業効率化や変革を促すデジタルトランスフォーメーション

(DX)が一気に動き出す契機になりえる。

生産性の向上で経済を再び成長軌道に乗せられるか。

金利の死が世界に突きつける課題だ。

( michiコメント:コロナ危機が、デリたるかの景気や後押しになっ

ているのは、なんとなくわかります。

実例を追って、詳細調べていくのが、これからの報道課題の一つでし

ょう。)

 

勉強「金利の基礎」

中央銀行金利を金融政策の手段として使っている。

金利を下げると、企業や個人が資金調達しやすくなる。

設備投資や住宅購入が活発になり、景気を上向かせる。

景気が過熱すれば、金利を引き上げて物価に低下圧力をかける。

景気の振幅をならして物価を安定させるのが目的だ。

②日銀は2%の物価目標に向け、長期金利を0%近辺に誘導する

よう国債を買い入れており、国の借金が膨らむなかでも金利

低位で安定している。

(nichiコメント:なかなか2%に達しなくて、緩和を続けている

のは皆さんご承知の通り)

金利の下限はかつては0%とされてきたが、2010年代に日欧の中銀

が相次ぎマイナス金利を導入した。

金利外国為替相場にも影響を及ぼす。 

Ⅱ.突き詰めると企業収益 と金利

(1)株価を動かす要因について、突き詰めると、企業収益と金利

あるような気がします。

企業収益も、いつの時点での収益を想定するかで、株価は大きく変わ

ります。

今期や来期が全く収益赤字の企業でも「将来を織り込んで」買われる

ことは、よくあります。

酷い場合は「ビジネスも出rう」だけで、買われるような、ことも過去

にありました。

(2)歴史上の検証とか、難しい話は置いといて、現代社会で当面

金利」概念は存在するでしょうし、変動するでしょう。

株式投資の基礎」として、権利は常に監視下に置いておくことが必

要なようです。