中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

「読書の技法 熟読術・速読術」(読書感想文もどき)蓄積された知識はビジネスの武器

今回、感想文を書くのは、

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく

熟読術・速読術「超」入門

著者:佐藤優

東洋経済出版社

 難解な本、大量の本をどう速読していくか、いわいるノウハウ

本です。

ノウハウ本というと軽そうですが、佐藤優氏の作品は、そうでは

ありません。

本書は、著者の長年にわたる読書術を体系化したものです。

私は、先日の出口治明さん同様、佐藤優さんの本もよく読ん

でいます。

古典とまでいかなくても、私の読書は、「著者がもう亡くなって

いる」場合が多いのですが、いま生きている人の中では、

佐藤さんもよく読む部類の方です。

森鴎外夏目漱石の時代の事を言っているのではなく、小林秀雄

も、もう亡くなっていますしね。

路地裏の経済学の竹内さんや、実業家の邱永漢さんの本も以前

よく読みました。 彼らいずれも、すでに亡くなっています。

  さて、「読書の技法」の構成を書くと

第Ⅰ部 本はどう読むか

 第1章 多読の技法

 第2章 熟読の技法

 第3章 速読の技法

 第4章 読書ノートの作り方

第Ⅱ部 何を読めばいいか

 第5章 教科書と学習参考書を使いこなす

 第6章 小説や漫画の読み方

第Ⅲ部 本はいつ、どこで読むか

 第7章 時間を圧縮する技法

 

 今回は、少し気になった表現を抜き書きすることにします。

 P43 多読の技法から 

 (筆者が知の巨人から学んだのは見た目の読書量でなく)

「その根底にある知識と強靭な思考力とそれを身に費える

ための熟読法である」

 P55 熟読に技法から

  入門段階で基本書は、3冊、5冊と奇数でなくては、ならない。

  その理由は、定義や見解が異なる場合、多数決をすればよい

      からだ。 

 P58 熟読の技法から

  重要なことは、知識の断片でなく、自分の中にある知識を

    用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。

  そうでなくては、本物の知識が身についたとはいえない 。

p87 速読の技法から
  一般書も専門書も翻訳書も技法は同じだが、 
 どの書籍を速読するにせよ、当該分野の基礎知識がない書籍
 を速読することはできない。 
 p110  読書ノートの作り方から
 抜き書きとコメントをノートに記していけば、知識は着実に
 身につくはずだ。
  蓄積された知識はビジネスの武器になる
 
 さて、以下の部分は、抜き書きでなく私のコメント
 第5章では、正しい知識取得の為に、教科書の熟読、確認、
 参考書の活用を説いています。
  具体的に世界史、日本史、政治、経済、国語、数学に分け、
  教科書類や参考書から引用しつつ、佐藤優氏の見解を披露
  しています。
  私も、国立文系の大学卒で、現代文も、数学も、世界史、
  日本史も受験に使った口ですが、当時本質的に理解が進んで
  いたか否か、まったくこころもとない。
  ビジネスの世界にどっぷりつかったあとですが、今からでも
  知識の欠損部分を、より体系的に補うには、
  いろいろ批判はありますが、たくさんの目線でたたかれ、
  推敲を受け、生き残ってきた確かに高校レベルの教科書
  最適かもしれません。 
再び引用 
p180 第5章 国語から
 社会科系の知識が必要となる国際情勢の分析については、
 知識が7割で論理的思考能力が3割程度
 最後に
当該書籍は2012年8月刊とあります。
私の主観ですが、東北大震災の状況が生々しく、民主党政権
ダッチロールぶりが行間に感じられます。