犬と人間のつながりの歴史。どうして人間は犬と暮らすようになったの?(PECO) - goo ニュース
2017/09/27 18:21
➀どうして人間は犬と暮らすようになったの?
犬は歴史上、人間が初めて家畜として飼育した動物であるとされてい
ます。
犬と人間との関わりの歴史は驚くほど古く、約40万年前〜15万年前の
旧石器時代の遺跡から、犬の祖先であるオオカミの骨が発掘されてい
ます。
どの時点でオオカミが犬へと進化したのかはよくわかっていません
が、少なくとも世界各地に点在する約1万2000年前〜3万5000年前の
遺跡においては、人間が居住していた住居跡や洞窟の中から犬の骨が
見つかったり、犬が人間と共に墓に埋葬されているのが見つかってい
るため、この時期までにはオオカミは犬へと進化し、人間とともに暮
らし始めていたことが伺えます。
②ハンティングの腕前に差が出た理由
それでは、同じ食物をめがけて競い合ったネアンデルタール人と現世
人類は、どちらがよりよいハンターだったのか。
そして、そのハンティングの腕前の決定的な差を生み出した要因は何
だったのか。
議論はオオカミを家畜化した末にヒトが手に入れた、イヌの重要性へ
と展開していく。
ヒトとイヌの深いつながりが例外的に大きなヒトの白目(強膜)にも
現れていることなど、興味深い事実が次々と例示されていく。
そして著者は、形態学や遺伝学からはオオカミとイヌを区別すること
はできず、「オオカミでなくイヌであることは、その行動と人間との
関係からしかわからない」と説いています。
ここで私が、言いたいのは、ネアンデルタール人滅亡の論証でなく
「ヒトとイヌの深いつながり」の話です。
3.「犬からみた人類史 」から抜粋
この本は、 大石高典/編 近藤祉秋/編 池田光穂/編
出版者 勉誠出版 2019.5
ネーミングが気にって、手に取ってみました。
複数の学者がパートを担当して書いたものの集大成です。
犬の視点から人類史を捉え直し、進化生物学、文化人類学、民俗
学、狩猟など様々な分野から、多様で複雑な人と犬の関係を考察する
もので以下に2,3引用します。
➀ネアンデルタール人の絶滅が「イヌ」のためだったかも、という
説がでて話題になった。
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