中高年michiのサバイバル日記

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株式投資の基礎 5回シリーズ その3 投資の心得 投資対象のリート IPO銘柄の話

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何事においても継続した勉強が必要

「その3」の項目を列挙すると

1.投資の心得

2. 不動産収益を基にしたリート

3. IPO銘柄の話

と、なります。

1.投資の心得

投資において、自分の心をどうコントロールするかは、運用成績に直

結するので重要なポイントです。

心得については、先人も、たくさん見解を述べています。

「伝説の7大投資家」(読書感想文もどき)共通点は自分の頭で考えること - 中高年michiのサバイバル日記

例えば、ウォーレン・バフェットの考え方は、何冊の書籍にもなって

います。

「正しく考えること、自分で考えること」がやはり、基礎となるでし

ょう。

損失を抱えたとき、慌てて売ってしまうか、損失を恐れてどうにも動

くことができず、さらに損失を拡大させてしまうか。

まず、重要なことは

 投資は、損失を被ることもあらかじめ想定してスタートさせること

です。

「10%の損失が出たところで撤退」などと事前に決めておけば、パニ

ックに陥って損失を拡大させることも少なくなります。

また、逆に利益が出たとき、「10%の利益が出たら売ろう」と決めて

いても、実際に10%上昇したところで「まだ、上がるかも」などと欲

が出がちです。

欲望を抑えることも大切です。

また、上記の合わせ技ですが、投資判断の誤りとして損切は実行する

が、株価が上昇している限り、持ち続ける、と言う手法もあります。

2.不動産収益を基にしたリート(REIT)

(1)リートの説明

リート(REIT)とは、投資法人が投資家から資金を集めて複数の不動

産に投資し、賃貸収入や不動産の売却利益が配当金として投資家に還

元される金融商品のことです。

そのため、REITに投資することで、間接的に不動産に投資したことに

なります。

REITでは不動産が証券化されて、10万円程度からの小口の資金で証券

会社を通じて購入できます。

上場しているリートを前提としています。

つまり、株式と同様に、売買できますし、事業内容について「開示」

しています。

運用益以外に売却益も得られる可能性があります。

リートでの不動産投資は、「オフィスビル」「ホテル」「マンショ

ン」「商業施設」など用途別の不動産に対して行われます。

(2)リートのメリット

・高利回り(不動産投資よりは低いが株式よりも高い)

・不動産現物投資に比べて小口資金で投資が可能

証券取引所に上場しており、株式と同じように取引できるので

 換金性が高い

・不動産の選定・運用・維持管理・賃貸募集などを専門家が行う

ため 手間がかからない

 換言すれば、不動産現物投資に比べて、小口で投資できて、流動性

り、収益が低くなるのは仕方ない といったところ

(3)リートのデメリット

・株式と同様に上場廃止になる可能性がある

投資法人が倒産する可能性がある

金利の変動や物件価格の低下で配当金が減少する

   3.IPO銘柄の話

流通市場で買うのでないIPOについて、少し書きます

(1)新規公開株式(IPO)とは、

これまで上場していなかった会社が証券取引所に上場することを言い

ます。

 上場する時に、応募者の間で抽選があり、

これに当選した場合のみ、証券会社を通して株が手に入ります。

 企業側から見るIPOのメリット

・新しく株を発行することで資金調達ができた

・上場することで知名度が上がり、社会的な信用を高める効果があります。

 投資家側のメリット

・上場後に株価上昇の可能性が期待できることや

・取得に対して手数料がかからないことがあります。

 なお、この制度自体は、もう20年以上動いていて、市場環境により、過去も

大きな波があります。

 (2)疑問に答える

➀なぜIPOは初値で上がるのか?

IPOの公募価格は適正価格からやや割安に設定されているようで

す。

ある程度割安な状態で手に入るので、

それだけでも初値が公募価格を上回る説明にはなりますが、

他にも複合的な要因が重なって初値は形成されます。

 ②IPOをどうやって見つけるのか?

IPOの見つけ方はいろいろな方法がありますが、

 ・大手ネット証券会社のサイトには、『IPO企業情報の一覧表』等

自社で取り扱う(引き受けした)銘柄を記載していますし、

取引所のサイトにも、今後の予定を記載しているでしょう。

会社名をクリックすれば、会社の事業内容などもわかるように、なっ

ています。

 (3)未公開株について

 IPO(新規公開株)銘柄より、未公開株はもっとハイリスクです。 

 そもそも新規公開株は、事業の継続性、収益性、将来性、組織体制

等々上場の条件をクリアーして、漸く市場に出てくるわけです。

 当然、審査に不合格となると、再度挑戦となります。

 一方、未公開株は、これから、審査、もしくは審査の途中でのファ

イナンスもあります。

個人投資家として、会社の分析は、能力と言うより情報の点で、きわ

めて、手難しい面があります。

新規公開株とは決定的に違います。

最終、上場審査に合格して、世に出て、流通するかどうかは不確定な

のです。

 

3回目の今回は以上となります。