中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

日本の食糧安全保障は大丈夫なんだろうか? 妄想みたいな大それた話

f:id:xmichi0:20200716131629j:plain

干ばつで食糧が取れなくなった土地のイメージ

1.先ずは日本の現状から

思いつきとはいえ、「食糧安全保障」なんて、たいそうなタイトルですが、

直近何かのビッグニュースも孫引きでなく、常日ごろ思っていることを、

つづってみます。

(1)世界の食糧問題、つまり自然災害や極度の貧困、需給バランス崩壊

といった要因に、どう対応すべきかといった、とても大きな話は、今日は

触れません。

どれ一つとっても、膨大なデータと議論があり、発言者の立場等により、

処方箋には見解も分かれるところです。

もちろん、日本の食糧問題も、大きな話ではあります。

(2)日本の問題

日本の食糧自給率は、たしかカロリーベースで38%、先進国最低

と聞いています。

 このデータが、下記を考慮しているのかわかりませんが、農業含め、

多くの産業で石油を使います。

ラクターはじめ農機具は石油がないと動きませんが、この石油は、

ほぼ100%輸入ですよね。 

農薬や化学肥料は「国産だ」といったところで、これも石油はじめ

輸入原材料あってのこと。

コメは100%自給だといっても、上記「動力」がないと、そもそも

成り立ちません。

も少し足元見て豚肉、鶏肉卵等の自給率は相対的に高いぞと言っても、

飼料穀物は輸入に頼っている部分が多いでしょう・・これが38%要因かな? 

  穀物の輸入が断たれると、当然、家畜の生産量は落ちます。

② 上記の輸入が断たれる要因を挙げると以下が考えられます。

 ・新型肺炎による各国の生産量低下

 ・サバクトビバッタの大量発生

  (こちらの付いては、この私のブログでも何度か取り上げちます。

直近では 

サバクトビバッタの再論です。前回5月10日のアップ 6月下旬現在も沈静化しているわけではない - 中高年michiのサバイバル日記

③各国の食糧輸出制限

 (新型肺炎や、サバクトバッタの影響だけでなく、政治的要因もあります

  よね。冷たいい方ですが、食糧「戦略物資」です。)

④米中関係の一触即発のリスク

 

2.日本の食糧問題対応策

下記記載の対策は、何も独自なものはなく「総論としては共通認識」か

と思います。

当然実際どうやって、が問題となります。

(1) 国家規模の備蓄拡大

 (上記の新型コロナ、サバクトビバッタしかり、相手国が従前どおり、

「お金を払えば必ず売ってくれる」とはならない場合も。

 「まずは、飢えている自国民の胃袋から・・・」とか。

(2) 農業生産力の拡大政策

 (生産力の拡大には、継続した技術革新もありますが、労働力の問題

 もあります。

 労働人口の一次産業へのシフトも、あの手この手で)

(3) IT技術と一次産業の融合

 (その通りですが、具体的に自分の言葉で解説できません。

以前紹介した「農業新時代」から事例2つあげます

「農業新時代」(読書感想文もどき) 日本農業はポテンシャルの宝庫、「地に足」 読後元気が出ます - 中高年michiのサバイバル日記

a. 農業の見える化に必要なこと 3つ

 ・環境と生体のセンシング

 ・栽培状況のモニタリング

 ・データの管理分析と制御 (P142から143) 

b. 農産物を輸出するだけじゃなくて、テクノロジーも含めて

 日本の農業全体を知的産業化して輸出できるようになると

 思います。(P149)

(4) 耕作放棄地の利用拡大

(上から目遠的コメントですが、「放棄」した理由を精査して、細やか

に対応していかないと、なかなかうまくいきません。)

(5)地産地消による消費拡大

 (地産地消は、モノの移動コストは減りますが、一歩進めて「人」に

 移動してきてもらって消費拡大)

 

3. まとめと私見

世の中いつの時代も、そこに生きている人にとっては「大変な時代」です。

第二次世界大戦後」の限ると、私の知る限り、日本では「餓死者続出」

のような事態は避けられています。

ありがたいことです。

しかし、昨日までの世界が、明日以降も延々と続く、とは無論限りません。

陳腐な表現かもしれませんが、「安全保障」こそ国家存立の基礎。

治山治水もそうですし、軍事バランスの世界情勢を生き抜くこともそう。

「食糧の自給率を高め、有事に長期間耐えられる食糧備蓄」を基礎とした

「食糧安全保障」も必須でしょう。