中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

株式投資の基礎 第16回 値上り益、配当に続く第三の収益「株主優待」 総会の「お土産」も加え

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今日は株主優待の話です。

1.キャピタルゲインインカムゲイン

株式投資において、投資収益の柱として、

(1)売買に絡む値上がり益(キャピタルゲイン

 (ご存知のように、信用用取引では、「ウリ」からはいることもで

  きます。)

(2)配当金(インカムゲイン

の2つの柱があります。

日本の上場会社は年二回配当が大半ですが、米国のブルーチップ(優

良銘柄を指しますが、もういい方が古いのかな?)は、年4回配当が

多い感じがします。

当然そこには税金も関係します。

税については、極めて重要で、下記を参照してください。

株式投資の基礎 5回シリーズ その4 切っても切れない税金の話 (売却時、配当時、確定申告ほか) - 中高年michiのサバイバル日記

2.株主優待

本質は、タイトルにありますように、投資家にとって3つ目の柱、株

主優待について、少し話をします。

個人投資家にとって、トータル利回りの点で意味があることかと思い

ます。

 (1)文化的背景?

結論から言うと株主優待は、日本独特の「お土産文化」に端を発し、

海外(米国)にはない、ということです。

  元々お歳暮やお中元を贈り合う風習が起源となり、企業の成長を応

する「株主に対する感謝を込めて贈られるようになった」と言われ

います。

 (2)費用対効果

国内個人投資家に絞ると、増配(配当を増やす)よりも株主優待を新

設・拡充したほうが、選好される、との経営判断もあるでしょう。

なにごとも費用対効果ですから、自社製品の広告宣伝費みあいや、日本

が相対的に国土が狭く、配送コストが高額にならないことも、考慮した

のでしょう。

 (3)注意事項 

バイアンドホールドの長期投資家は別ですが、いわいる「優待狙いの

短期売買」の方は、以下に注意を。

 ①人気の株主優待を提供している会社の株は、優待の権利落ち日以降

に株価が大きく下がる可能性があることです。

優待価格以上に損が出てしまうことも、当然ありえます。

② 「短期売買」とは直接無関係ですが、突然株主優待が廃止されてし

まうリスクがあることです

株主優待が廃止されると、株主優待もらえなくなるだけでなく、

失望した投資家の売りで株価も大きく下がり良いことがありません。

事例を少し紹介します。

a)私が長らく保有している飲食の会社も、10年くらい前でしたが、

株主優待を廃止して、株価が著しく低迷しました。

幸い経営が頑張って、上場廃止にはならず、3、4年前でしたが、株

主優待復活で、株価もやや復活しました。

それ以降は、再度家庭では、株主優待券を利用しています。

b)もう一つは、誰でも知る某航空会社。

会社が潰れました。

当然株主優待の航空機の割引券も価値はゼロです。

(実はそれまで九州帰省には多用していました。)

財務だけでなく、個人的に、その会社の従業員の状況も少し知ってい

ました。

株主だけがリスクを負い、経営者や従業員は、あまりリスクを負わな

かった事例です。

(4)桐谷広人さん

株主優待の活用名人として、桐谷さんは、よくメディアにとりあげ

られます。

参考になるかもしれません。リンクを一つ貼っておきます。

刮目せよ!桐谷広人式「株主優待」買い方、売り方まとめ | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

3.脱線して、株主総会のお土産

 別の個所でも書いていますが、株主総会会社法の形式の中では、

会社の最高意思決定機関です。

(1)昔の「総会屋時代」、「シャンシャン総会」の時代は過去のも

の、「株主との対話」を主眼とする、株主総会運営の中で、「株主総

会でのお土産」の各社が知恵を絞る光景が、今どきの主流でした。

地方の方は、費用対効果で、残念かと思いますが、総会後の懇親会で

立派なお弁当が出たり、役員との立食パーティの事例も多々ありまし

た。

奥様に頼まれたのでしょうが、オジサンがお土産の化粧品だけをもら

ってそそくさと退散(ほかの総会会場に行く?)の事例もありまし

た。

(2)ご案内のように、今年の6月末の株主総会は「一変」

何処も「お土産は廃止、総会会場には来るな、ネットで議決権行使し

てくれ」の一色でした。

この点に関しては、「来年は元に戻ればいい」と、私も思っていま

す。

4.最後に

 株主優待が、拡大しているのか、縮小していくのか読めません。

市場全体の話でなく、個別性が極めて強い話。

各社の経営判断

一方個人投資家としては、「時間軸」を味方に投資のトータルリター

ンを目指す際に「株主優待」は一考に値します。

それこそ「本末転倒」は避けるべきですが・・・・

新型コロナ顛末の振り返り(7月初旬時点) 感染症とは共存、ずっと付き合う必要あり

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感染症の話はずっと続きます。ウイルスとは共存関係


Ⅰ. 7月初旬現在の振り返り

ここ半年弱の最大の話題と言ってもいい、新型コロナ感染症対応問題

ですが、私もいくつか、書いています。

ご案内のように、6月末時点では、北米、南米中心に拡大、1日当たり

の感染者数は、過去最高を更新中。

悪い意味で、日本との1日当たりの感染者数が、二けた以上違う場合

も。

ついつい、日本国内の数字に関心が引かれるのは、日本国内で生活し

ている以上仕方ないことですが、グローバルな視点はいつも持つべ

き、かと思います。

垂れて美ニュースをたまに見ると、海外話題は「つけたし」の感が否めません。

さて、時系列に追ってみます

Ⅱ.2月29日アップの記事

(1)コロナウイルス報道に「煽り」を感じます

これを書いているのは2020年2月末日です。

コロナウイルス報道について、どうも「煽り」を感じることが、

最近多々あります。

私を含めて、テレビ視聴者な、感染症に関して専門家でないことが多

いでしょうから、数字をもって、ちゃんと比較して、冷静に考えるこ

とができる報道をすべきと思います。

また、なんか、反対意見を許さない、別の考え方することを許さない

ような、重い「場の雰囲気」を感じています。

 (2)実態をよく見ていますか?

とにかく、一方的な対応に終始、反対意見は「やりすぎ」批判は、

許さない・受け入れない、現状で冷静さを欠くように思っています。

結論から言えば、誰しもある事象に対して、解決目的より自分の立

場、属する組織等から判断して、一番不利にならない(責任を追及さ

ない)ように動く。

今に始まったことでなく古今東西、昔から続いている話ですが・・

そして、今後も変わらないと思います。

 Ⅲ.3月末の記事は

(この時点ではパチンコ店が自粛対象から外されていて、このことも

書いています。)

 「不要不急」判断が、個人の価値観一任とすると、もはや、どの施設

云々は、言えないはず。

いわいる西側の民主主義国家では、「自粛要請」のは、限界があり、

今の欧州・米国を見るまでもなく、事態進展では「自粛でなく強制」

となるのでしょう。

いつの時代も、どの世界もそうですが、強いものが得をする。

というか、うまく立ち回れることが、すなわち「強い」との解釈もで

きます。

天下り官僚受入はじめ、パチンコ業界と警察業界の強い結びつきは

誰しも、知るとこと。

少なくとも、ライブハウス、スポーツジム、カラオケ等々の業界よ

り、太いパイプは、ありそうです。

 Ⅳ.4月末の記事は

 受け狙いの表現みたいでいやですが

「コロナで死ぬか、餓死して死ぬか」といったところ。

これを書いている4月末は、まさに欧米の一部分で、厳格な外出制

限一部緩和に加えて、経済活動一部再開か否かの鬩ぎあいの動き。

これは、今後ますます、大きくなるでしょう、全世界で。

(このときの私見です。)

長引く自粛に対していわいる先進国では「経済的に補償します」

とよく言いますが、冷たく言うと程度問題ですよね。

そもそも、どこの政府も100%長期にわたり、経済的補償が、できる

はずはありません。

だんだん、資金が枯渇し、最後は「無い袖は振れません。」

 コロナとの闘い勝利宣言、「第二波」が迫ってるとか、世界各国でも

見解様々。

神学論争みたいですが、時の経過が解決するしかありません。

私みたいな「非専門家」は自分で考えるといっても、誰しも自分の都

合や希望を考慮しますし、それは仕方がありません。

Ⅴ.5月28日の記事から

(1)関東でも、「緊急事態宣言」が解除され、経済も再度動き出し

じわじわ加速する感じ。

(少し意地悪に書くと)メディア報道も長らく使えた「恐怖心を煽る

ネタ」も、少しづつ変わってきて、次のネタ探しの様相です。

しかしながら、「オオカミが来る」じゃなかった「第二波が来る」

「第三波が来る」は、継続して、使えそうですね。

(2)コロナ以降のビジネスを取り巻く変化は、議論が花盛りです。

このはてなブログでも、幾多の人が書いていらっしゃるし、なるほどと

思う話が多々あります。

たとえば「減る事例」として、通勤電車による満員混雑(リモートワ

ークの普及により)、出張、会議、会食、接待をあげる方。 

また「営業が画期的に変わる」を力説する方ほか、様々です。

Ⅵ.6月18日の記事から

現時点世界的には、拡大中の様相

2020/6/17 0:02更新の日経新聞からですが

新型コロナ感染806万人に ペース加速、1日13万人との見出しです。

 (要約すると)

新型コロナウイルスの感染者が15日、世界で800万人を超えた。

感染の中心地は欧米から中南米や南アジアに移り、8日間で100万人

増えるなど感染ペースも増している。

ピークを超えた地域でも感染の「第2波」が問題となっている。

 (2)私は「奇をてらう」つもりは、全くなく、主張は一貫して変わ

っていません。

「経済をストップ」させた各国政府の責任は重く、やるべき対応はし

っかりやりつつ、「仮死状態」から、いち早く抜け出す諸方策は当然

と思っています。

本日は「一日あたりの新規感染者数のグラフ」を見せたかっただけ。

常に、妄想でなく、信頼できる情報ソースからの直近の正確な筋を認

識しておこう、というものです。

  7.最後に

2月末から、4ケ月くらいの動きをひと月ペースで、自分の文章を引用

してきましたが、どれも似たようなものですね。

私が変わらないし、ウイルスのほうも変わらないから、当然と追えば

当然でしょう。

最後にタイトル記載を連呼します。

撲滅しようなんて僭越、ワクチンはありがたいが、時期と100%有効性

への過度の期待は禁物。

感染症とは共存、ずっと付き合う必要あり。

経済学の宇宙 (読書感想文もどき) 岩井克人さんの自伝でもあります 2回に分けます その1

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長年の広範な読書に支えられた岩井克人さんの頭脳をイメージ

経済学の宇宙 

岩井克人/著  

前田裕之/聞き手  

出版者    日本経済新聞出版社 2015.4

 1.概要と目次

「不均衡動学」はじめ次々と斬新な経済理論を生み出してきた学者・

岩井克人、とさらりと、紹介みたいに書きますが、3年振りに読みか

えす今回も、いまいち理解がすすみませんでした。

本書は著者が巧妙なインタビュアーにこたえて、みずからの「経済学

との格闘」を語るという体裁をとっているので、素人でも現代経済学

の世界に接近できるところはあります。

また、本書は著者の歩んだ人生の軌跡を語った、味のある自伝でも

あります。

目次

第一章 生い立ち――「図鑑」から経済学へ

第二章 MIT留学――学者人生における早すぎた「頂点」

第三章 エール大学――『不均衡動学』を書く

第四章 帰国――「シュンペーター経済動学」から「資本主義論」へ

第五章 日本語で考える――『ヴェニスの商人資本論』から『貨幣論』へ

第六章 再び米国へ――「日本経済論」から「法人論」へ

第七章 東京とシエナの間で――「会社統治」論から「信任」論へ

第八章 残された時間――「経済学史」講義からアリストテレスを経

て「言語・法・貨幣」論に

2.ピックアップ

(いつもに増して、全体見渡すとか、経済理論に沿って、というより

私が個人的なお気に入りの文章をピックアップしました。)

 経済学という学問は、なぜ生きるかという問題には答えられないかも

しれないが、少なくとも人間とは本来どう生きるべきかという問題に

はアプローチできる学問であり、しかも自然科学と同様の科学性を持

っており、つまり経済学を、文学と科学とを足して二で割ったものと

とらえたのです。

また、今から考えると、ずいぶんいい加減な理由で選んだと思います

が経済学を専攻することにしました。

(なぜ経済学を選んだのか  P31)

 

日本に戻る前から、宇沢先生は新古典派経済学に批判的な経済学者に

近づき、特に、イギリスのケンブリッジ大学ケインズの教えを直接

受けたリチャード・カーン(1905-89)やジョーン・ロビンソン

(1903-83)との親交を深めていました。

その影響のもとで、「ペンローズ効果」に関する論文を1968年と69年

に出しています。

企業の声量が企業内の「経営資源」の大きさによって制約されてしま

うことを示したエディス・ペンローズ(1914-96)の『会社成長の理

論』(1959)を基礎にして、ケインズ経済学における投資理論の定式

化を行ったものです。

私自身は、これが宇沢先生の仕事の中で、最も優れたものだと思って

います。 (宇沢先生の葛藤 P48 )

 

先生はみずからの新古典派的分析手法と、正義感にもとづく新古典

派批判という目的との間のギャップで、長らく葛藤していたのだと

思います。

その葛藤に切れ切れを、酒場での話の中からときたま漏れ聞くことが

できました。

そして、そのことは、私の意識の底に残り、その後の私の研究姿勢に

大きな影響を与えることになったのです。(同 P49)

 

(サムエルソンの代講の話)

引き受けないわけにはいきません。

清水の舞台から飛び降りるつもりで、二回ほど講義をしました。

大学院生の方は、サムエルソンの代わりに私が出てきてまず驚き、

次に私の英語が下手なのに驚いていました。

黒板の数式が解りやすかったと、後で一年下の大学院生に慰めら

れました。  (サムエルソンとソローの弟子 P65)

 

ケインズは、ヴィクセルの不均衡累積過程論を捨てていませんでし

た。

 捨て去るどころか、不均衡累積過程論を大前提として、現実の資本主

義経済の一定の安定性は、新古典派経済学のいうような「見えざる

手」の働きによるものではない。

いや、全く逆に、労働市場において「見えざる手」が十分に働いてい

ないからだという命題を論所為しようとしていたのです。

ただ、残念ながら、ケインズ自身、『一般理論』のなかで、このこと

を十分に意識していません。

少なくとも十分には強調していない。

それが、その後のケインズ経済学の解釈に、大きな混迷をもたらして

しまったのです。

私の『不均衡動学』が、ケインズ経済学に何か新たに付け加えること

があったとしたら、それは、まさにこの命題を前面に押し出して、

ケインズ経済学を再構成したことにあると思っています。

ケインズは、ヴィクセルを捨てていなかった  P136)

 

私は、経済学を学ぶことによって、資本主義を純粋化して市場を円滑

に動かすことがっできれば効率性が高まることは、100%認めるよ

うになっています。

しかし、ヴィクセルとケインズの経済学を「見えざる手を見る」とい

う立場から再構築していく作業を通じて、同時にそれが不安定性の増

大を伴ってしまうことも知ってしまいました。 

(資本主義の不都合な真実 P140)

 

資本主義経済においては、効率性と安定性とは「二律背反」の関係に

ある。

この「効率性と安定性の二律背反」こそ「資本主義の不都合な真実

なのです。

その不都合な真実を直視して初めて、現実的な経済政策を立案する

ことができることになる。  (同 P140)

 

 「創造的破壊」の過程こそ、この「不断に古いものを破壊し、新しい

ものを創造し、絶えず内部から経済構造を革命化する産業上の突然変

異」こそ、シュンペーターは「資本主義に関する本質的事実である」

としたのです。

ここで、シュンペーターが、「革新」の概念を生物学における「突然

変異」と言い換えていることが重要です。

(資本主義と進化論が結びつくとき P171)

 

 此れから以下の抜粋・引用は「その2」に記載します。

3.最後にまた感想

 初版が出てすぐ読んだので、3年振りくらいの再読です。

今回もまた、完全に消化したとは、決して言い切れません。

このブログでも、ちらちら書いていますが、私の性分なのでしょう。

何か、「憧れ」を感じるものには、解らないなりに突っ込んでいき

たくなります。

跳ね返されるのが、解ってはいるのですが・・・・。

「古典」と言える中にある通説を、理解したうえで、論破し、新しい

理論を構築していく、それが学者なんでしょうね。

  岩井さんは、未だ故人でありませんが、本は、私の都合で、勝手な

時間管理で読めて、結果として岩井さんに付き合ってもらうことにな

り、ありがたいものです。 

 

今週のお題 「私の好きなアイス」また昔話、生協のアイス、冬の札幌

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子供の頃ソフトクリームは高級アイスでした。

今週のお題「私の好きなアイス」です。

またまた私には、難問ですね。

今回も昔話中心になりそうです。

 1.昔話その1

 子どものころは普通にアイスを食べました。

思い浮かぶのは、夏休みの水泳の後、近くのお店屋さんで買って食べ

るアイスです。

水泳と言っても、川にロープを張って、夏の間だけ使える急造プール

なのですが、川の流れがあり、川底には生物もいますから、とても面

白い空間です。

川べりの砂遊びも、いい思い出です。

しかし今日は、川遊び詳細は記載しません。

さて、本題のアイスですが、当時はもちろん、アイスクリームとアイ

スミルク、ラクトアイスの違いも、さっぱり解りません。

あまり、濃い乳製品の感じがしなかったし、値段が値段ですから、

ラクトアイスだったのでしょう。

他の乳製品と比較しようがありません。

暑い夏に、水泳で疲れて冷えた子供の身体には、なかなかオツナもの

でした。

体験者には解りますが、食べ過ぎで、冷えて例の「鼻から額にかけて

のツーンとした感じ」は、結構効きますよね。

昔話その2

20歳弱年の離れた叔母がいました。

昔ですから、父の兄弟姉妹合計7人は、びっくりするほどの人数や兄

妹間の年齢差ではありません。

社会人である彼女は独身で、おそらく、夏で帰省していたのだと思い

ます。

茶店で、ソフトクリームをおごってもらったことを、思い出しまし

た。

客観的には、何の変哲もない事象です。

当時、一般的とは言えないにしても大正時代じゃあるまいし、田舎に

も喫茶店はありました、ソフトクリームもあって当然でしょう。

しかし小学校低学年生には、大問題であり、上記のようにラクトアイ

スや、氷菓(今風ですが、シャーベット?)が普通であった、私に

は、濃厚な乳製品のソフトクリームは、記憶にあります。

もちろん、先ほどのラクトアイスを含め、「舌への味の記憶」は、あ

りません。

3.生協のアイスクリーム

時代はずっと飛んで、現代。

子供の私でなく、私の子供も大きくなぅた後の話です。

自分で、アイスを買って食べる、ということは、ほとんどありませ

ん。

茶店ほかで、チョコレートパフェ等を注文することは皆無でです。

性別や年齢問わず、甘党や左党は、いるでしょうし、両刀使いもいら

っしゃるでしょう。

私は、左党の方で、もっぱら焼酎か、ウイスキーです。

話戻って、アイスの話。

「お父さん」の立場で、妻子にハーゲンダッツを買って帰ったこと

はあります。

書くのは、生協のアイスクリームの話です。

妻が生協を利用しているのですが、たまにアイスも注文しています。

注文の量としては、子供が小さい頃よりは、減ったと思いますが、今

も少量ですが、注文しています。

 私も、おこぼれにあずかることもあります。

私は、シャーベット系よりもアイスクリーム系をいただきます。

ラム酒漬けのレーズンが入った、アイスクリームは好みです。

矛盾するようですが、「シロクマ」というシャーベットと、アイスク

リームとフルーツが、混ぜこぜになったやつがあります。。

いろんなサイトをもいると、九州中心のアイスのようですね。

昔食べた「贅沢アイス」の記憶があるのでしょう。

こちらも好みです。

 4.番外編、冬の札幌

話は少し戻って、私が食べる話じゃない、これも思い出話。

 私が若い頃、社会人となって最初の頃、私は札幌にいました。

冬は、ガンガン暖房効かせた部屋で薄着となり、コーラやアイスを好

む、これぞ、札幌の贅沢との話を複数の地元民から聞きました。

私は九州出身ですが、私の昔の家は寒かった。

吉田兼好ではないですが、昔の家は『家は夏を旨とすべし』だったの

でしょう。

「冬の暖かい部屋でのアイス」というのは、当時新鮮な感じがしまし

た。

 以上、アイスの話は、終了します。 


 

株式投資の基礎 第15回 株主総会の季節ですが、今日はコーポレートガバナンスコードの話 

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今日はコーポレートガバナンスの話です。

1.6月末は「株主総会」の季節?

(1)ご存知のように、日本の上場会社には3月決算会社が、一番

多いです。

会社法の規定により、6月末の株主総会が多く開催されます。

今年は新型コロナ感染症対応で、会社法手続きも「前代未聞」の事態

が続きます。

リスクを避けるため「株主総会にはなるべく来るな」、というスタンスは

持ち論過去にはありません。

多くの個人株主は、「総会でのお土産が無くなって残念」といったところ

でしょう。

法形式とはいえ「株式会社の最高意思決定機関」が「株節総会」です。

(2)「株主総会総会も取締役会も無関心、株価が値上がりすれば

それでよい』も本音でしょうが、せつかくですので、「投資の基礎」

として、制度問題もある程度把握を、した方がよいでしょう。

ということで、前回は、第10回で少し取り上げました。

 

株式投資の基礎 10回目です ガバナンス(企業統治)と企業業績の関係は? 上場会社としてルールは守るのは当然 - 中高年michiのサバイバル日記

趣旨を再度掲載すると

 〇ガバナンス(企業統治)は危機の時に生きてくる

結論は、「企業統治がしっかりした企業は、中長期的には儲かる」

というもの

 〇日本企業の取締役会の変遷

 (直近動向)

2015年6月にコードが施行され、少なくとも2名以上の独立

社外取締役の選任が求められ、選任しない場合はその理由を説明

せねばならなくなると、ほとんどの企業が説明を避けて、社外取

締役の選任を進めた。 

2.コーポレートガバナンスコード

(1)今回は、コーポレートガバナンスコードに、少々お付き

合いを。

2015年6月に上場企業に適用されたコーポレートガバナンス・コード

とは、上場企業がとるべき企業統治コーポレートガバナンス)の

やり方を示した指針で、

2018年に改正され、現在も適用されています

 具体的にコーポレートガバナンスとは?

東証の説明資料によれば、コーポレートガバナンスとは、

「会社が、株主をはじめ顧客、従業員、地域社会などの立場を

踏まえたうえで、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行なう

ための仕組み」のこと。

要するに「会社の統治体制がしっかりしているならば、経営は

順調に行われ、不正もなく、業績は順調に伸びていき、という

期待をもって、銘柄選びの際にコーポレートガバナンスに着目

する投資家が増えてほしい」ということです。

具体的運用ルールは「コンプライ・オア・エクスプレイン」と言われ、

コンプラ(遵守)」しないのであれば株主らに「エクスプレイン

(説明)」せよという規範です。

 (2)コーポレートガバナンス・コードが定められた背景

日本では、企業経営を経営陣だけが掌握していた結果、利益を設備

投資や配当、賃金などに反映せず、株主の利益を重視しないと批判

されてきました。

 企業同士が安定株主となるために持つ「政策保有株」という独特の

風習もあり海外投資家からは投資先として魅力的に映らなかった。

 (もう40年以上前でしょうが、大手証券社の法人営業手法に、「株式

持ち合い推進」もあったようです。)

企業の不適切会計がクローズアップされるなか、企業の国際競争力

強化をねらい、第2次安倍政権の「成長戦略」にコードの策定が盛

り込まれました。

 (3)コーポレートガバナンス・コードの5つの基本原則

・株主の権利・平等性の確保

・株主以外のステークホルダー(利害関係者)との適切な協働

・適切な情報開示と透明性の確保

・取締役会等の責務

・株主との対話

 以上の原則の中に、東証が、具体的な施策を例示しています。

重要なものを紹介します。 

社外取締役を2人以上設置

これまでは1人以上を置くことが求められていた。

しかし、ニューヨーク証券取引所では上場企業に取締役の

過半数以上の社外取締役を置くよう定めていた。

他方、人材不足の懸念もある。

なり手は企業経営の経験者や弁護士、学識者らが就任すること

が多いが、複数の企業を兼任している場合が少なくない。

〇2018年改訂 政策保有株縮減へ

2018年6月に初めて改訂版を公表した。

企業がお互いに株を持ち合う「政策保有株」を縮減させる方針

を明記。

〇経営トップの選任、解任手続きの明確化、取締役会への女性や

外国人登用の必要性を明記。

ただ、取締役への女性や外国人登用は伸び悩む。

同資料によると、JPX日経400の構成銘柄のうち女性役員を3人以上

おいていた企業は2%。直前の集計から1%しか上昇していない。

世界では、女性役員を登用した方が投資家から高い評価を得る傾向

が強まっている。

一方、外国人役員の登用も2%にすぎず、グローバル化の遅れが

指摘されている。

3.最後に

ある日本株ファンドマネージャーの話を聞きました。

投資指標として、従前の基準のほかに、今は企業継続性の視点

重視とのこと。

具体的には従業員対応の点で

 新型コロナ感染症対応で、広義の従業員管理がうまくいってるか。

 テレワークはじめ従前にない環境下での、従業員の報酬、身心の

 健康 含めた人員管理、仮に一時的に人員整理選択の場合、次の

 拡大路線への対応が応できる準備はどうなっているのか?

 改めて、コーポレートガバナンス維持が、収益維持(株価維持)に

通じる道だと、感じた次第です

気候で読み解く日本の歴史(読書感想文も問題どき)気候での切り口による歴史理解は従前の私には不十分

 

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政治、経済々日本史の切り口はあれど、ここまで詳細な気候変動視点は初めて

気候で読み解く日本の歴史

異常気象との攻防1400年

田家康/著  

出版者    日本経済新聞出版社 2017

1.概要

 長期に及ぶ寒冷化や干ばつが引き起こす飢饉、疫病、戦争…。

日本の歴史は気候変動が動かしてきました。

律令時代から近代まで、日本人が異常気象にどう立ち向かってきた

のかを、豊富なエピソードとともに描いています。

 著者は、 1959年神奈川県生まれ。

81年横浜国立大学経済学部卒。

農林中央金庫農林水産金融部部長を経て、2011年より農林漁業

信用基金漁業部長、とあります。

学者出身というより、在野の実務家のようです。

01年気象予報士試験合格。

現在、日本気象学会会員、日本気象予報士会東京支部長、

(株)農林中金総合研究所客員研究員。著書「気候文明史」等

とのことです。

 2.目次

プロローグ 太陽活動と火山噴火がもたらす気候変動

第Ⅰ章 平城京の光と影

第Ⅱ章 異常気象に立ち向かった鎌倉幕府

第Ⅲ章 「1300年のイベント」という転換期

第Ⅳ章 戦場で「出稼ぎ」した足軽たち

第Ⅴ章 江戸幕府の窮民政策とその限界

エピローグ

(1)気候変動に立ち向かう鍵は何か

(2)明治凶作と昭和凶作

(3)おわりに

3.ピックアップ

 『続日本紀』の記述を見ると、8世紀を通じて全国的な飢餓の発生は

同時期に天然痘に限らず疫病の流行を持たらした。

その時期は、704年から707年、735年から737年、763年から764年、

773年から774年、789年から790年である。

地方で起きた飢饉と疫病まで入れると、697年から758年にかけての

両者の相関関数は0.88と極めて高い。

続日本紀』のでは「疫旱」として1つの言葉で表すことも多い。

高温乾燥で雨不足による飢饉が、疫病と強く関係していた。

奈良時代のその後の天然痘の流行は、763年及び790年と続き、いずれ

も干ばつから飢饉が発生し天然痘流行に至るというパターンであっ

た。  (P50)

 

平城京から逃げるような突然の行幸の理由について、国史には明確な

記載はなく、想像を働かせるしかない。

(中略)

聖武天皇は)干ばつ、飢饉、疫病、そして叛乱を呼ぶ都から、一刻

も早く脱出したかったのではないか。  (P54)

 

富士川の戦い平氏が一斉に飛び立つ水鳥の水音に驚いたという

話)を(平家は)駿河まで出陣したものの、兵糧が不足したことで

軍内に厭戦気分が高まり、撤退したのではないか、とみる。

平氏が拠点とする西日本が深刻な干ばつと飢饉に見舞われたのに対

し、頼朝が兵を募った東日本は「干ばつに不作なし、雨年に豊作な

し」の土地柄である。

1180年の干ばつが東日本と西日本の農業生産委全く逆の状況をもた

らし、これらが、治承・永寿の乱で頼朝が勝利する背景  (P91)

  

日本の歴史上最悪ともされる寛喜の飢饉の惨状に接し、北条泰時は超

法規的措置で乗り切ろうと企てたことが解る。

飢餓で死ぬのを待つだけであるなら、奴隷身分に落ちても生き残る道

という選択肢を禁制を曲げて是認したのだ。  (P112)

 

室町時代以降に気候が安定した時期が訪れると、水田二毛作はその威

力を発揮するようになる。

そして、農業生産性の向上が日本の人口増加の第三のピークを呼ぶ大

きな要因となるのだ。

その素地は鎌倉時代に底流のように流れる農業技術の着実な普及であ

り、これに加えて2つの飢饉を経て鎌倉幕府による水田二毛作を促進

する柔軟な姿勢が実を結んだ結果といえよう。  P149

 

中世後期は「自由な時代」であったとする見方がある。

確かに前後の奈良・平安時代や江戸時代に比べると、下克上という言

葉が代表するように社会階層が固定化せず、室町幕府をはじめとする

為政者の統制が緩いため、人々の中には才覚次第で出自を超えた暮ら

しを得た者もいたであろう。

世の中が活性化した面もあったろう。

とはいえ、技術や社会が発展したとしても、天候不順から凶作になり

飢饉や疫病が発生すると、自由な社会が逆に仇となる。

腕力ある者が自身の生き残りを第一に考え、他者から収奪しつくす

この自力救済の構図が戦国大名だけでなく、民衆にまで蔓延した。

 (P191)

 

江戸幕府の統治思想と言う意味で、寛永の飢饉は転換点であったの

だ。

酒造禁止令や粉食品禁止令のように、飢饉が過ぎた1641年に直ちに

解除されたものもある。

 一方で、零細農民が所有農地を豪農に売却する動きを封じるための

田畑永代売買禁止令は、江戸時代を通じて230年間効力を持ち続け

た。

小規模農民を没落から守るため、「生かさぬよう殺さぬよう」と象徴

的に語られる撫民政策は、寛永の飢饉への対策の中で固まったといえ

る。  (P211)

 

1756年から1786年にかけて、日本全国の人口は3,128万人から3,010万

人へと3.8%に相当する118万人の減少となった。

関東以北で146万人減少しており、特に東北地方太平洋側と関東で人

口減少率は1割を超えている。

宝暦の飢饉の影響も残っていたであろうが、主因は天明の飢饉に違い

ない。

まさに江戸時代最大の飢饉であった。  (P239)

 4.最後に

私がこねくり回すのでなく、「最後に」も引用とします。

「日の下に新しきものはなし」とは『旧約聖書』の言葉だ。

気候変動にせよ自然災害にせよ、こられに対するあり方と言う面では

我々の祖先が行ってきた方向と異なることはないだろう。

私たちは、先人同様に科学や技術の発展をたゆまず続けねばならな

い。 

 
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自己啓発の観点から書籍通じて先人に学ぶ その5 今回も沢山の視点あり すべては本人の受け入れ方

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自己啓発観点からの書籍引用 5回目


1.改めて「自己啓発」について

 世の中には、相変わらず、自己啓発サイト、溢れています。

そして、私の見解も相変わらず、以下の通りです。

私自身が、語れることなど、たかが知れている。

しかも「実績がないと同じ言葉でも、読み手の感じる「重み」が全く

違う」。

したがって、先人の言葉の紹介の中で、本人が「自己啓発」と感じる

部分があれば、それでよし。

と言うわけで、本日もいくつか紹介します。

5回目となります。

2.人口減少時代の論点90 から

井上正良/著   長瀬光市/著   増田勝/著  

公人の友社 2019.5 

(1)私見では、高等教育は、高い意識を持ち、自ら強く教育を求

  める人が、求めるときに、重点的に与えられるべきが基本。

  「経済的理由で学びの機会の制限」がよくないのは、正論だが

  教育はそもそもお金がかかるものであり、学ぶことに高い意識

  を持った人のために重点的に、使うべきで、意欲のない人

  含めて、あまねくいきわたらせる福利厚生的意味合いとは

  違うと思います。

 (2)人は本来怠け者だと思います。私自身は、まさにそうです。

自分の知っている狭い世界に安住するのは楽です。

 視野を広げて、いろんな問題に関心を持つ、自分と違う意見には、

批判しつつも、相手の主張を、虚心坦懐正確に読み取ろうとする

姿勢は、とても大切だと思います。  

3.世界宗教の条件とは何か から

佐藤優/著  出版者    潮出版社 2019.10

 (1)真の宗教は
信者の人生そのものと丸ごと結びつくものであり、そうである以上、
人生から政治だけを切り離すことは不可能だ (P36)
 世界宗教化の「三大条件」とは、宗門との決別、世界伝道、与党化 (P37)
(2)日本の歴史や他の宗教に無知なら、相手を折伏しても説得力
がない。(P82)
(今回私が、再認識したことの一つ。相手と同じ土俵にいないと、
 説得できるわけがない。
 ある程度の海外の知的エリートと情報交換する際に、こちらの
 日本の歴史の知識が欠落していたら話にならない)。
 (3)(米軍がビンラディンを殺害し、水葬したことに関して)
ビンラディンらが属するハンバリー法学派は、協議解釈上、墓と
いうものに一切価値を認めないし、聖人も認めない。
彼らがビンラディンの墓を作って、そこを聖地にすることは、
そもそもあり得ない。
これは、宗教の専門家からすると、基本的な知識 (P125)
(基礎知識なんでしょうが、恥ずかしながら、私はいままで、
 認識できていませんでした。)

  4.思想家たちの100の名言 から
ロランス・ドヴィレール/著  久保田剛史/訳  

白水社 2019.4

「人間は酔っ払いのように、どの道を通ったら家に帰れるか

  を知らない」 ポエティウス
  この言葉の出展は、中世の時代に最も読まれ、
  最も注釈を付された作品の一つである。
 「すべての人間は幸福に憧れている。しかし、神の知恵や真の
 哲学が明らかにされないかぎり、ほとんどの人間は、
 幸福とは何かを知らない。
 われわれは現世において、まるで異郷生活を送っているか
 のように、安楽を見出すことができずに、失望している。」
 (P58)
「真理とは、ものと知性との合致である」 トマス・アクィナス
  真理は思考と現実の一致、すなわちわれわれの表象と実際の
  存在物との符合から生じる。 (P64)
「この世界は<あらゆる可能な世界のうちで最善なる世界>
  である。」  ライプニッツ
  理性は多様なものを一様化するという理由でしばしば批判される
 がライプニッツはこうした批判に対して、理性はむしろ多様性
 を望むことを示している  (P101)
「人間は生まれながらにして自由であるが、いたるところで
  鉄鎖につながれている。」  ルソー
   唯一の解決策は、服従と自由が一致すること、すなわち法と
  主権者への服従が、各人にとっての独立の保障となるように
  すること、これこそが社会契約論の目的。 (P108)
 ⑤人間は形而上学的な動物である。」 ショーペンハウアー
  ショーペンハウアーの哲学が説く基本的真理によれば、人間は
 自分の意志ではなく、種の意志に従属しており、種の意志は種
 全体の保存と繁栄に向かうべく人間において本能的に働く。
 従って意志は自由なものではない。   (P121)
人生は苦悩と退屈のあいだを、振り子のように左右に揺れ
  動く」  ショーペンハウアー
   われわれは、自分を不幸にする原因さえなくなれば幸福が味
  わえるだろうと思う。
  ところが、苦悩がなくなったときにあらわれるのは、満足で
  なく退屈であり、幸福の条件は、苦悩ともに消える。  (P122)
 ⑦「宗教は民衆のアヘンである。」 マルクス
  宗教は癒しの力を利用し、来るべき幸福という空約束をすること
 で、人びとの意識を眠らせ、真の幸福は現世において成就しなけ
 ればならないという切迫感を取り除く。
(処方箋として)
 人間が宗教的幻想を捨てるにはこうした幻想が必要とされる世界
 を変えなければならない。 (P124)
 ⑧「神は死んだ」 ニーチェ
  宗教はキリスト教の神とともに死にはしない。
 宗教は真理への渇望として生き続け無神論においても巧妙な
 形態をとりながら生き残る。
 現代人にとっての信条(社会主義進歩史観、科学主義、万人
 のための幸福など)も神なき宗教の一形態にすぎないのである。
 ⑨「人間とはつい最近の発明品にすぎない」 ミシェル・フーコー
  人間という概念御誕生をもたらした個々の認識論的条件は、
 いずれ消滅するであろう。 (P146)
 

5.日本列島回復論 この国で生き続けるために から

 井上岳一/著  新潮社 2019.10

 まとめと私見
 情報が集まるから人が集まってくる、というのは、古今東西
歴史を振り返ると納得できます。
ファイス・ツー・フェイスでしか、伝わらない情報というのは、
なくなりませんが、従前と状況が変わってきたことはあります。
なぜなら、これだけ情報インフラが整備されてくると、一般的な
情報をとるために、無理して東京にいる必要はなくなってきます。
私も、このブログで東京五輪を契機に、テレワークが一層進むだろ
うと書きましたが、地方分散型社会は、一層広がると思います。
ただし、「山水郷」まで広がるかは、生活インフラも問題になる
と思います。
6.古典の裏 「知ってるつもり」の有名古典「みんな知らない」ウラ話 から

 松村瞳/著  すぎやまえみこ/マンガ  

 笠間書院 2019.10

➀ 源氏物語の中で、いちばんあざといのは誰?

  (答)桐壺の更衣

 なぜ彼女はあざといのか?

  (答)わざといじめられたから。 

 こちらの方は、「人間の心理は昔も今も変わらない」ことの

 証左ですね。

   身分という絶対の価値観のなかで勝ち上がっていくには?

   絶対権力者者である帝の継続的な寵愛が必須。

   そのため帝が自分だけを愛し、他の女性に一切目移りしない

   状況を作り出したい

    いじめが、とても都合がいい道具

   女性たちは、いじめることで、「帝に愛される機会を失う。」

 文中の表現を引きます

 心ない周囲からのひどいいじめに泣き崩れながら、着物の袖に

 涙を吸わせているその裏側で、こっそり微笑んでいる

 「あざとい」桐壺の更衣が想像されてならない、

 のですが・・・・・。 

 平安時代、女性の顔を直接見ることを現代で例えると?

  (答) 全裸を見ることと同じ。 

 源氏物語が人気作品だった理由は?

  (答)性的な場面や問題のある場面が書かれていたから

この辺の話も、良く解ります。

② 兼好法師徒然草を書いた本当の理由は?

 (答)友達にかまってほしかったから。

現在社会のSNS流行も、「自分のつぶやきや考えに友人や多くの

人から反応」があるからで、反応がない文章を書いても心が折れる

だけ。

 徒然草の中の兼好法師の(当時の世相からすると)過激な文章も

炎上してもいいから話し相手を欲している、という著者の解釈です 。

③冒頭からの枕草子源氏物語徒然草をピックアップしました

 が、全編「なるほど」と思うこと多々でした。

 あとがきで著者は、 

   古典を読んでいるといつも思うことなのですが

   科学や文明がどれだけ進化しても「人間の考えことって、

   あんまり変わっていないのだな」

 と述べていますが、同感です。

  7.最後に

したり顔で、私がどうこう解説するより、まず、いろんな考え方に

たくさん触れることでしょう。

出来れば、ある程度の評価が固まっている書籍が、そのなかに含まれ

るといいと思います。

自分が賢くなるためには、「賢い」と思っている人の考え方をたくさ

ん知ることが、一つの道だと、改めて思います。

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