中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

身勝手なようで真面目、権威や圧力に弱い日本人 学術的分析はなく、ふと思うこと

1.やはり新型コロナに端を発して

規範意識が強く、「自粛」という言葉が、本来の言語の意味を越えて

強い強い心理的な強制力を持つ、日本社会については、

「自粛にした側内のは、村八分が当然だ」「常識だ」として感じている

人が多く、これに対して、とりわけブログにて、したり顔で、私見を述

べるようなことではないかもしれません。

普段、あまり意識しない私ですが、昨今新型コロナウイルス騒動もあ

り、非常に「窮屈」に、感じる昨今です。

どうも、社会が寛容さに欠けているような・・・

私見の「窮屈さ」感覚に同感される向きも、多数とはいませんが、「皆

無」ではいように勝手に思い、少し綴ってみます。

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本文とは直接無関係、地元の(今回の氾濫前の)球磨川です。

 2.データは重要では?

(1)私もいっぱしの社会人ですし、新型コロナウイルス感染症につ

いては常識的な範囲で、資料や数字は見ています。

英語はじめ、外国語ができないので、数字は若干の例外はあります

が、文字情報は、ほとんど、日本語情報です。

例えば、東京都のHPのコロナデータを見ていたら、結構実態が分か

ります。

メディアで声高に叫んでいる人は、いろいろ調べていない、のでは、

と感じたりします。

ある書籍の一端の書評のつもりでは話す人が、「実は本を読んでない

のでは?」と思う感覚と同じです。

(2)データの改善、隠ぺいは論外として

何が「正しい情報」かは、結局誰にもわからないと思います

「感染拡大中」の報道とは別途、「自然免疫説」や「獲得免疫説」が

唱えられており、重篤者や死亡者推移を見ていると、個人的には、

どうも後者の説の方が、(個人的には)しっくりきます

とはいえ、電車内や多くの人と、すれ違うような場所ではマスクを

着用するし、荷物の中に常備しています。

 私なりの「寛容さ」であり、多数(と思われる)の方々が従ってい

る社会習慣に異議申し立てをするつもりは、ありません。

(3)事例を少し。

ただし、私の検証する力はないので「騙されて」いたら、それまで

です。

東京都の「重症患者数(重症患者数モニタリング(7)」という

のがあって7/27 19人(前日比+1)とあります。

記載を遡ると、4/29 105人(ピークのようです。) 5/26 33人  

6/26 17人 との記載です。

「重症」の定義が違う、数字が漏れている、隠ぺいだ、と言われると

もう議論になりませんが、発表数字が「真面目」だとすると、

感染症は、「減少傾向」少なくとも「落ち着いている」のであって

「感染拡大」とは、どうも読めないのです。

②「ウイルスは微小であり、通常のマスクの穴の30分の1くらいの

大きさ」と聞いたことがあります。

さすれば、「ウイルスがマスクを通り抜ける」と言う現象は、解りま

すし、下記のニュースも納得いきます。

7月26日の情報ですが、ある区役所と保健所職員が、

「アクリル板越しに対応し、マスクも着用していたが、感染した」

しつこいですが、事実と、それから考えられる想定を言っているだけで

マスク不要論とかを展開するつもりはなく、物事は、なにごとも多方面

からの議論、検証が必要ですよね。

 (3)専門家意見について

 今回の新型コロナ騒動(まだまだ継続ですが)の経過を見ると、政府

選任の「専門家」に対する,全幅信頼から、反対見解まで、大きく振れ

てています。

そこには、「専門家」への意識・無意識の信頼と期待、「専門家信仰」

があるから?

話ずれますが、

先人も言うように専門家は「無知な知者」(オルテガ)かもしれない

個人的には、思っています。

私には大変面白かった歴史解釈の話を聞いていたですが、「肩書」は曲者。

世間一般的的には

予備校講師と言うより、大学教授のほうが何となく、専門性がありそうな気

がしますし、あまり知らない学校名より、東大教授、京大教授と言われると、

ありがたがるのが、一般的でしょう。

海外著名大学もその部類かと思います。

 

3.プレッシャー

 (1)新型コロナウイルス「感染者ゼロ」の岩手県ですが、住民の方のプレッ

シャーは相当なもの、との記事を読んだことはあります。

東京の話ですが、親しい知人からも、異口同音、職場や地域での「第1号」には

なりたくない、との話はよく聞きます。

感染自体も当然嫌ですが、「感染対応」以外の、さまざまな社会的目線と、波及

が怖いし、いちいちそれに対応するメンドウという意識でしょう。

(2)混ぜかえすようですが、仮に「日本国内では、すでにひろく感染して、免疫が

できてている人が多数」との見解が主流となれば、

このあたりの、プレッシャーも少し和らぐでしょう。

「あの時の用心ぶりや失ったものは何だったんだ」となっるやもしれませんが、

話を大きくすると太平洋戦争を「アノ時の戦争は何だったんだ」との感情に、

一部類似かもしれません。 

(3)わかりやすい事例

  千葉県浦安市役所からのメールには

「感染者」人数の表記のあと、内訳を「患者」と「無症状病原体保有」に

分けています。

後者の「無症状病原体保有」とは、こなれた日本語ではありませんが、情況

が良く解ります。

 

4.最後に

 今回も、書評や新聞記事コメントと違い、論評すべき「証拠」を明確に示せ

ない「ふと思うこと」になってしまいました。

 付き合ってもらいありがとうございました。

株式投資の基礎 第22回 種類株式 優先株 黄金株 一体何? あまり気にしなくて大丈夫

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今回は、投資対象の「普通株式」含む種類株式の説明

1.あまりに気にするな?

(1)「基礎」だ、「勉強」だと言いながら、気にするなとは何事?

「重要でないなから、書くな」、と言われそうですが、「普通株」を

投資対象としている読者も、聞いていたほうがいい、レベルの話。

つまり、このシリーズでは「確りした開示規制を受けた、譲渡制限の

ない株式」をメインとした投資の話を継続してしています。

一方、株式会社である以上、いろんなニーズを受けて、会社の持ち分と

しての多様な種類の株式を発行できますし、現実に、発行されています。

(2)どれも、一般投資家の直接の投資対象ではありませんが

常識として、基礎として、さらりと、聞いておいた方がいい話です。

大学の法学部の学生宛ての会社法の講義ではありません。

証券会社はじめ金融機関の新人向け研修でもありません。

へー、そういうものがあって、そういう目的で発行されてるんだ、

と知ってもらえばOKです。

 

 2. 種類株式

(1)実は第一回で

会社の利潤の一部から得られる「株式現物投資リターン」として3つ

ⅰ)「インカムゲイン  利益の一部から「配当」という形で。

ⅱ) 「キャピタルゲイン」 これは売買益。

ⅲ)「株主優待 これはいわば「オマケ」のようなもの

 と書いていますが

株主の権利のうち、株主総会での権利等支配権に影響する「共益権」

については触れれいません(配当を受ける権利は「自益権」ですね。)

以下に触れる、種類株式は、この「共益権」について、の話です。

 (2)種類株式(しゅるいかぶしき)とは

会社法108条に基づき、株式会社が剰余金の配当その他の権利の

内容が異なる2種類以上の株式を発行した場合の各株式。

   剰余金の配当や残余財産の分配に関する種類株式は他の株式と

の関係で以下のように分類されます。

 優先株式優先株

剰余金又は残余財産の配当(配分)に関する地位が他の株式より

も優越する株式のこと。

劣後株式(劣後株)

後配株式(後配株)とも呼ばれる。剰余金及び残余財産の配当

(配分)に関する地位が他の株式よりも劣る株式のこと。

普通株式

一般的には異なる種類の株式を発行する場合においてその標準と

なる株式のことをいいます。

ただし、普通株式は、株式の内容について定款の定めが何も置か

れておらず会社法がその内容を自動的に定めているような株式を

いうと定義されることもあります。

実務上は普通株式以外を種類株式ということもあるが、会社法

普通株式も含めていずれも種類株式でありそれぞれ種類株主総会

が構成されます。

混合株式

剰余金の配当に関しては優先株式であるが、残余財産の分配で(劣後)

後配株式であるような、ある規定に対しては他の株式よりも優越し、

別の規定では劣後します。

  

3.優先株式をも少し詳しく書くと

(1)優先株式の種類として

①参加型、非参加型

参加型優先株式は、一定額の優先配当額の配当を受けたあとに、

一般株主と同等の立場で配当を受けることができる優先株式

非参加型優先株式は、優先配当を受けたあとに、一般株主と同等

の立場で配当を受けることはできない優先株式

②累積型、非累積型

累積型と非累積型の区別は、

ある年に満額の優先配当を受けることができなかった場合に、

配当を受けることができなかった優先配当枠を翌年に繰り越して

優先配当を受けることができるか、否か、です。

 (2)投資者にとってのメリット・デメリット

優先株式は、「経営に関与できなくてもよいから安定した高配当

が欲しい」と考える投資者のニーズを満たすというメリットがあり

ます。

②投資者にとってのデメリット

・経営に関与することができないこと 投資者にとってのデメリットは、

経営に関与することができないということです。

(3)一つ事例紹介(米国ですが・・・)

バフェット氏は当時、窮地に追い込まれていたゴールドマンに

救いの手を差し伸べた。

50億ドル相当の優先株を購入したほか、普通株に転換できる

ワラン新株予約権)を取得した。

13年に転換権を行使して普通株を取得し、大株主となっていた。

 内容に深入りしません。

2020円5月の日経新聞記事です。

2008年金融危機の際、投資手法として「優先株」を使った、事例です。

 

4.黄金株

最後に少し、毛色の変わった、黄金株の話です。

投資家目線より現在の経営陣の目線です。

(1)黄金株(おうごんかぶ)とは、

買収関連の株主総会決議事項について拒否権を行使できる株式をいう。

譲渡制限が付けられることがある。

特定の株式に買収に対する拒否権を付与し、その株式を現在の経営陣

にとって信頼できる株主に対して付与することによって、他の株式が

どのように先行して敵対的買収者に買収されたとしても、当該株式さえ

確保していれば、買収に関する決議事項が株主総会で承認されずに、

買収が成立しない、ことになります。

 つまり、

黄金株は1株だけ発行しておけば足りるものであり、当該株式の譲渡

に対して取締役会の承認を得るなどの譲渡制限を付しておけば、信頼

できる第三者ないしは経営陣としてコントロール可能な者を黄金株の

株主とすること敵対的買収者が普通株式を買い集めることに対す

る買収防止策になります。

 反面、特定の株主のみに特権的に経営の根幹に関わる買収に関する

事項についての拒否権を付与するものであるから、広く一般に対して

会社の株式を公開する株式の公開という制度とはなじまないと考え

られます。

  (2)上場との関係

 東京証券取引所東証)は黄金株を導入した会社について上場を拒否

する旨を発表、「株主平等の原則を無視し、経営者の都合のよい経営を

助ける者に独占的に強権を与え、それ以外の株主から経営を遠ざける

もの」という視点。

しかし、2005年12月16日に株主総会の決議で無効にできることなど、

一定の条件つきで黄金株を認める方針を固めた。

 現在、国際石油開発帝石のみが、黄金株を発行している上場会社と

なっている(黄金株を所有しているのは経済産業大臣)。

晩節の研究(読書感想文もどき) 偉人・賢人の末路を見ると、違った視点からの勉強になります。

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   誰しもやってくる人生の黄昏をイメージしたかったのです。
晩節の研究 

偉人・賢人の「その後」

河合敦/著  

出版者    幻冬舎 2019.4

 1.概要

「祟り」に慄き死んでいった藤原道長

勘違いで殺人を犯して獄死した平賀源内。

有能な成功者である彼らはなぜ“晩節を汚す”ことになったのか?

30人の偉人たちの知られざる末路を繙き「人生の本質」を追求しています。

著者の好みや専門性もあるでしょうが、時代は、古代3、中世6、近世

14、近代7と分かれています。

私は政治的な敗者や、古典として残る著者で不遇の最後を遂げた人を

何度か、取り上げてきましたが、今回は日本史限定ですが、晩節の研

究です。

いつものように、全体論でなく、私の「お気に入り」のピックアップ

となります。

 

2.ピックアップ

朝廷の権力を握り、摂関政治の全盛期を築き、この世の春を謳歌した

藤原道長であったが、まるで望月の歌がきっかけになったように、

以後の人生は暗転し、とくに晩年の数年間は病と怨霊に苦しめられた

うえ、娘や息子に先立たれるという、不応な生活をお送ったのであ

る。 P42

石田三成が用心して干し柿を食べなかったのを受けて) 

これを聞いた警護の者は、「これから首を刎ねられるという人が、毒

を断つのはおかしいだろう」と笑った。

すると三成は「お前のような雑魚には道理かもしれないが、大義を思

うものは、首を刎ねられるその瞬間まで、命というものを大切にし、

本懐を遂げようとするものなのだ」そう反論したのである。   P119

 

 (戦後価値観が一変しても忠臣蔵が継続して庶民に人気の理由)

恐らく、人間を感動させるありとあらゆる要素が詰まっているからで

はないか。

いじめ、悲劇、無念、望み、裏切り、友情、絶望、団結、執念、復

讐、戦闘、恋愛ーーーこれらはみな、時空を超えて人間の心を揺り動

かす。

こうした要素が巧妙に配置され、見事な芸術品として完成しているの

が、忠臣蔵という物語なのである。 P157

 

 年老いたら、たとえどんな境遇にあっても、毎日を楽しんで過ご

しなさい。

貝原益軒は良いことを言う。

こうして努めて楽天的な晩年を送ったことで益軒の寿命は延びて高

齢でも元気な日常を過ごすことができたのであろう。  P188

 

北斎はひたすら大好きな絵だけを描き続けて生きていくことができ

た。

ただ、九十歳になった年、にわかに病にかかり、薬も効かない容態と

なった。 (中略)

「天があと十年、いや五年、命を長らえさせてくれたら、私は真正の

画工になれたのに」と告げ、そのまま亡くなったという。

その向上心には、まさに敬服のほかはない。 P231

 

陸奥宗光のことですが)

正解の一大勢力を有する身となって、いよいよ日本の政治を統べる位

置に立った。

が、総理の椅子を前にしながら、剃刀と呼ばれた天才政治家は、病魔

によって展開に連れ去られた。

運命は苛酷だ。  P266

 

兆民は、己の寿命が尽きるのを冷静に受け入れ、「為す可き事」だけ

でなく「楽む可き事」ことをその間に十分しようと述べているのであ

る。

信じられないくらいの明るさだ。

すでにこの時、人生を達観していたのだろう。     P271

 

 3.最後に

有名・無名、歴史に爪痕残した少数・そうではない多数、長寿・そう

ではない人、だれしも皆晩節があるはずです。

ごくごくアタリ前のことに気づくのです。

勢い何らかの資料があって、後世に読めるのは、上記の前者(有名、

歴史に爪痕、長寿)の場合が多い

のですが、晩節の様相は様々。

 無理やりパターン化しても仕方がないと思います。

題材となった人々の晩節も多様であり、読み手の感情(多分に現在の

自分の精神状態に影響受けるのでしょうが)も、多様化しています。

読み手としては、たくさんの事例に触れて、勝手に考えて、それでい

いと思います。


 

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気分転換について(以前の「今週のお題」で発見) 無意識の「気分転換」もありますよね

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     中高年のウォーキングでなく、気分転換の意図です。


1.上手、下手?

気分転換が「上手」とか、「下手」とか言う人がいますが、外から周

りが、適当に判断して言うだけで、個人個人の感情は、解らないもの

だと思いです。

誰しも人間ですから、生理的に言ってそんなに集中力が持つはずは

なく、無意識のうちでも「気分転換」を図ってるはずです。

 とはいえ、私は心理学者でもないし「無意識」の状況を説明すること

はできません。

少なくとも、われわれホモ・サピエンスが現在と同等の能力を持つよ

うになって1万年以上、ということは「意識・無意識」も1万年以上あ

ったわけです。

現代のわれわれから見て、「生存の極限状態」にあったとしても、

祖先は、適宜「気分転換」して生き残ってきたのだと、思います。

 

2.私の気分転換?

私が「気分転換」だと意識できることを、少し書いてみます。

 (1)全く別の分野の本を手に取ること

何だ、同じ読書じゃないか、と言われるとその通りですが、

いろんな人と会うこと、テレビのチャンネルを変えること、ネットサ

ーフィンとも同じ側面があるでしょう。

ただし、「人と会う」ことは、こちらの都合だけで勝手に会ってくれ

ませんから、「かなり違う」と指摘されると、その通り。

(2)歩くこと

歩くことで脳の刺激、すなわち「気分転換」に通じるということ。

下記もその一つですが、歩くことに関しては、いくつかブログを書い

ています。

要は、車の運転とか、電車に乗るのとは違った、刺激がある、という

ことです。(発想が湧く、とまでは言いませんが・・・・)

元気の秘訣(今週のお題) 自分で考えること、楽観、歩くことの3つを紹介 - 中高年michiのサバイバル日記

(3)飲み物(ノンアルコール)

面白い文章が書けそうになく割愛ですが、私は日本茶、コーヒー、

紅茶の順でよく飲みます。

よほど、気温が高い時以外は、あまり冷たい飲み物はとりません。

(4)趣味のこと

これも上記の「飲み物」同様です。

ただしアウトドアの趣味は(1)の読書とは違う刺激を感じます。

悪い意味の「いい加減」だと、アウトドア活動は、生命の危険にさら

されますからね。

 

 

3.飲酒のこと

(1)飲酒は、私の場合「気分転換」にはならないでしょう。

私の考えでは、「気分転換」と言うのは、「転換」したあと

元に戻れるイメージです。

ところが、アルコールの場合はそうはいかない。

根が「飲兵衛」なのでしょう。

アルコールを飲み始めると、「もっともっと」と欲しがるタイプで

「かるく一杯」とか「チョイ飲み」「ランチビール」の発想は苦手。

ひと昔前の米国発の小説にでてくる「マティーニ・ランチ」に一言。

読んでいると、確かに体格はいいし、アルコール分解も相当効率的な

肝臓保有なのでしょうが、やはり「牧歌的」に感じます。

昼のビジネス会話で、一瞬とはいえ、判断は鈍るでしょう。

アルコールの後は、おそらく睡眠ですが、先日読んだ「睡眠本」は、

とても面白かったので、引用します。

「睡眠の科学」(読書感想文もどき)レム睡眠効用を再認識 無知な私の水先案内人と再認識 - 中高年michiのサバイバル日記

(2)アルコールついでに、父で思い出すこと。(また昔話です。)

彼は、勤め人でなく自営業で、普段は「休日」は無し。

本当に、たまに旅行をすると、朝からビールでした。

お楽しみもさることながら、普段の生活は土日含め年中無休のなか、

「今日は仕事をしない日だ」と自分に言い聞かせているような気がし

ました。

(3)類似事例です。

時代は下り、30年くらい前の平日、仕事終了後のサラリーマン。

今考えると、やはり牧歌的です。

スマートフォンに追いかけられません。

夜も更け、一日の仕事が終わりアルコールを飲みまじめる。

名実ともに「オフタイム」、よほどの緊急事態でないと、呼び出され

ることはありません。

無論、飲み仲間も、無論電話無し、メール無し、検索する人もいませ

ん。そんな時代もありました。

 

以上です。

本日もとりとめのない、話でした。

だから古典は面白い(読書感想文もどき)今回は野口さん 深読みと独自見解はさすがです

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読書家著作には、この本棚のイラストを使います

だから古典は面白い

野口悠紀雄/著  

出版者    幻冬舎 2020.3

Ⅰ.概要

聖書に始まり、トルストイの「戦争と平和」、シェイクスピアの「マ

クベス」、ゲーテ、またトルストイドストエフスキーと続きます。

古典をしっかり読み込み、そのめくるめく世界観を紹介、結果とし

て、仕事や人生に有益そうな、知的体験、知識も披露しています。

このレベルの読書人となると「面白くて役に立つ本の読み方」を

読者に提示できます。

野口悠紀雄さんは、元大蔵省官僚、経済学者です。

以下のwikipedia記述もありますように、「整理法」の分野でも有名

ですよね。

私も昔よく読みました。

「超」整理法シリーズはベストセラーになっており、毎年

発売され、基本的な形は当初のままである。

これは従来の整理法(京大式カードなど)は、個人では実

行困難(個人で図書館のように整然と分類する必要はな

い)として、考案したシステムである。

使ったファイルは手前に置くという「押出しファイリン

グ」とパソコンの全文検索機能を利用した方法を提案して

いる。

Ⅱ.ピックアップ

(聖書の説得力の源泉「比喩」の話)

自己犠牲が必要な状態を、生物的な死に置き換えたのです。
目にも止まらぬ早技。
瞬間技に「お見事」   P36
 
(「一粒の麦、地に落ちて死なずば」の比喩のつづき)
これこそが、聖書における比喩の本質なのです
比喩によって別の世界に引きずり込まれるために、説教が力強いもの
になり、折伏されてしまうのです。  P38

 

(「戦争と平和」から)

沢山の情報を持っているからといって、事態の本質を正確に評価でき

るとは限らないのです。

重要なのは、大量の情報ではなく、背後にある運動法則を正しく把握

できるかどうかなのです。  P51

 

巨大組織においては、現場の状況をすべて把握して意思決定がなされ

るわけではないのです。

トルストイが書いたのは戦場の状況ですが、企業の現場も同じです。

 P53

 

トルストイの歴史主義)

人間社会は、「歴史的必然」に従って動くのです。

戦場における勝敗の帰趨や国家の運命は、民族の特性によって決まる

のであって、特定の個人の「天災的指導力」によって左右されるので

はありません。   P55

 

マクベスより、「人間操縦法」テクニック)

1.「聞きたいメッセージ」を発する

    非現実的でなく、現実的な目標を示す

    「矛盾した形容」を使う

    誰しも効果がある最強力の殺し文句

2.信頼を獲得する

    予言能力でなく、周到な調査

    自己実現的予言で指示             P75-85

 

(ゲーテの「ファウスト」から)

私自身の実感でもあります。

最近になってようやく世の中の仕組みがわかってきたように思うの

です。

「今頃になって分かったとは、何たること」と残念に思います。

「30年前に知っていれば、もっとうまく生きられたのに!」と地団

駄を踏みます。  P86

 

歳を取れば肉体的能力は低下しますが、知的能力は高まります。

問題は高まった能力を使い切るだけの時間的余裕がなくなるこ

となのです。  P88

 

アンナ・カレーニナの世界から)

これから人生を終える準備を始めようとする位置にある人間が、

自分の人生を振る帰り、小説と比較すると、考えることが多く

あります。

一言でいえば、いろいろな人生があることをこの本を通して見た、
ということです。  P128

 

天安門事件とその後について)

学生や知識人の呼びかけは、一般民衆を動かすことにはならなかっ

たのです。

大多数の人たちにとって、政治的なイデオロギー民主化よりは、

「明日は今日より豊かになる」という期待の方が重要なのです。

それは、「白猫黒猫論」や「先富論」という言葉で表されていました。

カラマーゾフの兄弟』の中で、大審問官がすでに予言していた

ことが実現したのです。 P160

  

カラマーゾフの兄弟から)

ドストエフスキーが本当に描きたかったのは、大審問官ではなく、

カナの婚礼の方ではなかったのかと、私には思えるのです。 P164

 

日本の歴史は、日本海海戦の日にピークに達し、それ以降は下る一方
だ、と私は思っています。 (中略)
あれほどのパーフェクトゲームでなければ、日本人は自己陶酔に陥る
ことはなく、したがって、その後の歴史はもう少しましなものになっ
ていたのではないでしょうか?   P168
 
ゴールドラッシュで成功したのは、「金を採掘した人」ではなく、
「金の採掘者を採掘した人」だったという意味です。  P196

 

 3.感想というか読書中に考えたこと

 私が著作を好むある程度の有識者(国内外、個人含む)は、ほとんど

の場合、よく古典を読みこんでいますが、野口さんもその一人です。

まず彼の読みの深さになるほどと思い、次に自分の浅さに凹みますが

それは仕方ないことです。

古典読書の醍醐味や楽しみ、メリットについては、もうここでは触れ

ません。

野口さんは年齢的に20年も先輩ですが、その彼が 

「歳を取れば肉体的能力は低下するが、知的能力は高まる。

ただし、能力を使い切るだけの時間的余裕がなくなる。」、と書い

ているのは、これから人生を終える準備を始めざるをえなくなる私

にも、強いエールをもらうこととなりました。 

 

 

銅の商品市況の「誤謬」との記者解説から、私が思うこと

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先物のトレーダーのイメージです

1.銅の商品市況について

世の中を映す鏡、として、相場動向には、全般に興味があります。

相場は、赤裸々な人間の欲望、感情のぶつかり合いを映していると

私は思っており、世界の株式市場、債券(金利)市場は、とりわけ

注意深く見ています。

商品市況は、変動要因・取引実務含め、株式・債券ほど詳しくは

ませんが、大豆、トウモロコシ、砂糖といった食品関係に加

え、金銀等の貴金属も、見ています。

今回、日経の記事で、少し気になることがあったので、その紹介と、

若干の私見を書きます。

 

2.記事紹介

2020/7/20の日本経済新聞 電子版からで、タイトルが

世界経済のドクターが「誤診」? 

強すぎる銅相場

 というもの

新型コロナ:世界経済のドクターが「誤診」? 強すぎる銅相場 :日本経済新聞

(1)先ず要約

銅の国際相場が急回復している。

指標になるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物は7月13日に

一時1トン6633ドルまで上昇し、2年ぶりの高値をつけた。

電力インフラや家電製品、自動車など幅広い分野に使われる銅の

相場は世界経済を映し、「ドクター・カッパー」とも呼ばれる。

素直に受け止めれば、世界経済は新型コロナウイルスの影響を

受ける前の状態に戻ったことになるが、今回は「誤診」の可能性

がある。

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過去2年半くらいレンジの銅相場推移

(2)市況推移のコメント

銅相場は年初から下げ基調が続き、3月19日には4371ドルと安値

をつけた。

中国当局は4月8日、新型コロナの感染拡大が世界で初めて確認

され、多くの犠牲者を出した湖北省武漢市の封鎖措置を解除。

その後、欧米の経済も動き始めたことで銅相場の上昇は加速し、

3月の安値からの上昇率は5割に達した。

米中の貿易摩擦が銅相場の下押し圧力となっていた2019年の

高値も抜いた。

 各国政府は、なお続く感染と闘いながら経済を回そうとして

おり、最悪期は脱している。

ただ、2年前の水準まで戻してしまう銅相場は「強すぎでは」

との疑問がわく。

米中関係に目を向ければ、香港問題をめぐって対立が再び激

しくなっている。

銅相場を世界経済の実体以上に押し上げた要因はおもに3つ

考えられる。

(3)3つの「誤謬」の説明

世界経済の鏡とはいえ、銅相場が映す主体は中国経済であ

ることだ。

年間およそ2300万トンある世界の需要のうち、中国は半分を

占める。

中国の製造業が主要国でいち早く再開し、中国政府が景気

てこ入れを狙ってインフラ投資などを刺激した影響がうか

がえる。

商品やそれを運ぶ「中国銘柄」は軒並み高騰している。

 

②中国政府が環境対策で、銅スクラップの輸入を規制した

影響だ。

スクラップから製造していた銅を地金や精鉱(中国国内での

精錬)での輸入に切り替えている。

住友商事グローバルリサーチは「これまで月120万~130万トン

ほどだった中国の銅精鉱輸入は4月に200万トンを超え、44万~

45万トン前後だった地金輸入も6月に60万トンを上回った」

(本間隆行チーフエコノミスト)と指摘する。

 中国の景気刺激策や製造業の回復に加え、同国の規制が精鉱

や地金の需給を引き締め、国際指標の先物相場を押し上げた

側面がある。

 

チリなどの資源国で感染拡大の影響が深刻になり、供給に

支障が出てきたことだ。

銅生産量で世界屈指のチリ公社コデルコも6月下旬に同国北部

にあるチュキカマタ鉱山の操業を一部停止すると発表した。

 企業に価格変動のリスクヘッジ手法を助言するマーケット・

リスク中国や欧米、日本といった消費国は北半球に集中し、

人口も多い。

一方でブラジルやチリ、オーストラリア、南アフリカ共和国

などの資源国は南半球に多い。

 

(4)編集記者によるまとめ

中国を中心にした消費国の経済が戻り始める中で、南半球の

資源国では新型コロナの感染拡大で供給不安が強まっている。

新村氏は、そんな状況の違いが実体経済以上に銅相場を上昇

させたと考える。

中国の需要が強い中で、ブラジルなどの供給不安が相場を押

し上げ構図は鉄鉱石も同じだ。

 北半球が夏に入っても感染が続いていることを考えれば、

気温の変化が感染に影響するかどうかは不明だ。

ただ、冬に向けて「北半球で再び多くの国が都市封鎖を強い

られて経済が停滞し、逆に南半球の資源国が立ち直る可能性も

否定できない」(新村氏)。

そうなれば、現在の銅相場は反動安を迫られることになる。

 

3.私が思うこと

私見と言っても、銅の相場見通し述べるわけでなありません。

編集記者の相場過熱気味要因として、

①中国政府景気テコ入れ、②中国のスクラップから地金や精鉱

への切り替え、③資源国の供給不安

を上げており、妥当な分析と思っています。

ただし、何事にも、「想定外」はつきもの。感染症の場合、

ほかの政治軍事問題より一層読みにくい、気候変動、地震

に匹敵する不確実さがあるように思えます。

半年後のコロナ感染症の世界は、現在の想定をまぅたく違う

かもしれません。

株式市場債券市場が、商品市況に大きな影響もあり得ます。

「不確実性は、一層高まっている」と思った次第です。

株式投資の基礎 第21回 時価総額が大きいとは市場の評価が高いこと 

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今日は株式の「時価総額」について、少し考えます。

1.時価総額とは何だろう。

(1)時価総額自体は算出は単純です。

 株価×発行済み株式数 です。

時価総額が大きいとは

 〇現時点での市場からの評価が高い

 〇売却できた時、価値が大きい(当然保有割合によります)

と言うことですよね。

①普通は、格好済み株式数は、そんなに急激に変動しないので、

株価によります。

(下記は2020年7月22日の日経新聞記事です、)

7月21日のダウ工業株30種平均は前日比159ドル高の2万

6840ドルだった。

主力のIT(情報技術)株が多いナスダック総合指数は小幅

安となったが取引時間中は史上最高値を上回る場面があっ

た。

アマゾン・ドット・コムの株価は新型コロナウイルスの逆

風をはね返し、年明けから約7割上昇した

 年初から7月までの約半年で7割上昇ということは、時価総額が1.7倍

になった、ということですね。

 ②株価の上昇の、例外はあります。

 発行済み株委s帰趨が、短期間に大幅に増えた事例です。

もう20年以上前、米国のナスダックのハイテク株ブーム時の思い出。

現在では大手優良株であるインテルやシシスコシステムズは、半年に

1回より短いタームで「1対1の分割」を繰り返していました。

株価は30ドルから50ドルくらいのレンジだったのですが、持株数が、

8倍や16倍になった銘柄(3回の分割で8倍、4回で16倍と言う算

数ですよね)

 もちろん、今日から振り返ってチャートを見入ると、株価修正されて

いますが、当時の株価修正のないチャートを見て、分割のマ―クを見

落とすと、

「なんだ2年間も、ちっとも株価が上がっていない」とも見えること

もあります。

 (2)日本株オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートとし

て、結果として長期ビジネスとして大成功しました。

開発にあたる三井不動産はもちろん、関係した会社も大きな恩恵を受

けました。

多額のロイヤリティーを得た本家のディズニー社は(むろんこのロイ

ヤルティ―だけではなく、本体事業の成功ですが)、大きな時価総額

の会社へと変化していきました。

(3)今では誰も言わないかもしれませんが、経営者が、経営指標と

して、「時価総額の極大化」を上げていたこともありました。

確か、ソフトバンク孫正義さんもそんな発言があったように思いま

す。

2.今後をどう考えるか。

もう、昔話はいいからオマエは「今後」をどう思うんだとの問い

は、その通りです。

(1)私見では、現在の時価総額の大きな株式に投資するというの

も一つの投資手法でしょう。

 「オレは、次の時価増額増大銘柄を探してしているんだ」、と言うの

は心情的には、よく解ります。

「小」から「大」への変化率は魅力的です。

しかし、「大」が「もっと大」 のほうが想定的にローリスクかもしれ

ません。

例えば、ハイテク株好みの方も、急成長が見込める(その分ハイリス

ク)の新規公開株より、アマゾン、アップル、マイクロソフト、と言

う選択もありでしょう。

 

 (2)なにごともリスクはあります。

下記新聞記事で「なんか変」、という感覚は正常です。

(上記同様の2020年7月22日の日経新聞から)

米電気自動車のテスラ株は環境銘柄としての期待から昨年

末の4倍近くに高騰した。

今年、ようやく黒字転換が見込める段階にもかかわらず、

時価総額は3000億ドルを超え、トヨタ自動車の1.5倍となっ

た。

個人投資家の短期売買が急増しており、価格変動が激しく

なっている。

マネーの膨張に過度に依存した状況が続くと、将来反動が

大きくなるおそれもある。

 まぜかえすようですが、「新進気鋭とはいえマイクロソフト時価

総額が、巨人IBMを抜くなんて」と言われたこともあります。

 

(3)栄枯盛衰

また昔話含み話ですが

 ①1989年の日本株バブルの崩壊前、日本の大手都市銀行株の時価総額

は、世界の優良銘柄時のそれを、凌駕していました。

(個別株価推移を追っていませんが)

米中経済戦争は、「中国資本への制裁」段階となり、ナスダック市場

で「暴えれまわった」中国通信株等は、「狙い撃たれ感」があるかも

知れませんね。

 ②GE,IBM、フィリップモリスは、ほんの少し前まではで

「安定優良株」でしたが、「時代の大きな流れ」に抗しきなかった面

もあります。 

エジソン由来のGEは、長らくNYダウ30構成銘柄の「優良銘柄」

 として君臨してきました。

 ・「巨人IBM」にはマイクロソフトも、ましてや低迷期のアップル

 も 対抗の対応できないだろう、と言う時代もありました。

・訴訟はじめどうこう言われて、誰もがタバコを吸わなくなるはず

 がない、規制による競争制限もありフィリップモリス最強時代は

 続く、と言われました。

 結果は、はや21世紀も、月日を重ねると、たばこ産業自体が、儲か

 らなくなってしまいました。

 

3.最後のまとめ的に

株式投資は「人気投票」の側面があります。

評価する人が多いほど、時価総額は、大きくなります。

上記米電気自動車のテスラ株のように、今後への大きな期待もあり

ます。

時価総額が大きい株式への投資は、それなりに『かたい』投資です。

個人的には、時価総額が「大」銘柄への分散投資を勧めます。

(ただし、上記のような栄枯盛衰はあります。)

「分散」事例の一つは、薬品でしょう。

ファイザーやメルクといった優良製薬株は、コロナを言うまでも

なく「医療関係は生活に必須だから永遠に強い」との見方もありで

しょう。

たしかに、永遠はともかく、今後20年程度は丈夫的な感じがします。

・ また、(バフェットの受け売り見たいですが)、コカ・コーラと言

った「消費財」もねらい目でしょう。

再度書きますが、

現状時価総額の大きな(つまり市場の評価が高い)株式を、分散して

長期で持つ(ウリカイしない)のは、どうでしょうか。

「短期間での売買収益を狙う、これが醍醐味」、「トレーディングが

楽しい」と言う方には

「年寄りぽくって面白くない」提言かもしれません。

各人の自己責任ですから、それはそれでいいと思います。

決して否定はしません。