中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

人口ボーナス、オーナス 日本でなく中国の話 「若い」米国が強そう

1.今日の話は単純です。

経済成長は、平和という環境(例外あり)と、人口ボーナスがあ

って達成可能でありこれがないと、難しい、ということ。

(1)改めて言葉の定義をすると

人口ボーナス

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人

65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促

すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活

発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、

経済が拡大しやすい。

人口オーナス

少子高齢化が進み、生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口

(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が上

昇することで社会保障費などがかさみ、経済成長を阻害すること。

(2)日本の場合も人口ボーナスで整理すると、解り易いです。

成語復興から高度成長期、日本人は、人口が増えたし、若かった。

個人消費は活発であったし、高齢者が少なく社会保障保障費用は

安かった。

米国は軍事力、経済力の「一強」状態で、日本は安全保障に費やす

コストも低く済んだ。

さて、今日、高度成長期は昔日の話、少子高齢化で、いまや世界一

高齢化社会

民族的な勤勉さやバブル生成・崩壊等いろんな要素もありましょう

が、人口動態での説明がやはりベースでしょう。

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米中が現在のライバルであるのは事実

2.中国は米国キャッチアップは無理そう 

(1)まず一般論

私が情報を得る場合、文字情報がほとんどでした。

そもそも、絵画や書、彫刻、建造物等を見る、音楽を聴く等の情報

は私には相対的に少なく、文字を読むことが情報のほとんど、書籍、

新聞、雑誌が大部分。目や耳からのテレビ情報も僅少でした。

ところが、最近Youtubeを中心とした音声情報が増えてきました。

当該情報のベースも書籍でなく、音声でした。

イムリーさにおいて、インターネット情報は印刷情報より、一日

の長があります。

もち論ここでは「玉石混交」は話題としません。

自分の「眼」で判断、というだけにして。

(2)さて、中国と米国の経済力比較の予想です

まず、現在の経済成長率を維持し(将来ある程度ディスカウトする

にしても)これを引き延ばして算出、2030年には、中国が米国の

済力を上回る、と言うもの。

上記考えに対し現実的には、中国が米国を上回るのは無理という

見解に私も賛成です。

1980年 中国の人口は約10億人で中位年齢は22歳 同年で米国は

30歳

人口の半分が22歳以下というのはすごいですね。

今後、仕事があって自分と家族を養うニーズは増えるし、福利厚

生費は相対的にかからないですよね。また、第二次世界対戦みたい

な軍事費用(対戦費用)が掛かったわけではありません。

いわいる人口ボーナスの典型です。 

2018年 中国の人口は約14億人で中位年齢は42歳 同年で米国は

38歳  米中で逆転しましたね。

1980年から38年経過し,中国の中位年齢は20歳上昇、一方米国は8歳

上昇、米国の「若さ」が目立ちます。米国が移民大国であることも事

実だし、いわいる人種間で出生率違うこともあります。

2035年 中国の中位年齢は49歳 同年で米国は42

ここからは「未来予想」ですが傾向は同じで、米中格差は広がり

ます。

なお、日本の中位年齢は2020年で48.9歳とのこと、です。

今から15年後の中国が、今の日本状態ということでしょうか。

2050年 中国の中位年齢は56歳 同年で米国は44

中人口が56歳とは、どういう社会なのか、どんなインフラのネック

があるのか、私には想像つきません。 

 

3.数字の正確性

現在の日本に住んでいると、「国家の現在の正確な人口が解らない」

ということが「解らない」点があります。

一方

「行政において、計画見直しで組織が消えることがある。

一端組織ができると、当該組織の中にいる人は、自分の利益を守る

ため組織を残す方向に動く」

というのは、良く解ります。

時代、民族、人種を問わず、よくある人間の心理ですね。

「必要でない仕事を作る」ことは、日本でもよくあります。

一人っ子政策を維持するため人口を減らして報告とか、逆に

一方地方政府で、中央から助成金を増やすため、入学者の

水増し報告(つまり人口の増加)という情報を聞くと、「正確

な数字ががいきます。  

これから、どうやって食べていくか 広義の「手に職」は昔も今も同じ

1.今も昔も同じこと

ガチガチの組織が「守ってくれる」代わりに「滅私奉公」が当然

というのは、極めて特殊な環境でのごく一時的なものではないか、

と改めて思います。

ギブ・アンド・テイクの方が、より一般的。

昔歴史で習った鎌倉時代の「一所懸命」もこのギブ・アンド・テ

イクの典型に思えます。

第二次世界大戦後の復興から高度成長を経て、今や「働き方改革

の渦中にある役人含む「サラリーマン」というのは、長い日本の

歴史で見ると声高に叫ばれるほど一般的ではなかったもでしょう。

「先が見える」「安定が見える」数少ない事例でしょう。

それゆえ「モーレツ」にも「会社のため」にもなれます

一方、

 

話を広げないで、私の身近だった地方の田舎を見ると、昔も今も、

元々組織=会社、に守られない人々はたくさんいました。

(確かに地方に田舎も役所や学校と行った「公」はあります。)

農業漁業の第一次産業や、小売業店主、サービス業等の自営業者

はこれ。

それぞれ「職」を持ち、自らに頼み、リスクを追って生きてきた

ようです。(当然、絶えざる創意工夫でその「職」をどう維持して、

どうやって食べていけるかが、一番の問題です。)

 

ただし、現代日本社会で、被雇用者は大多数であり、「しっかり

した」組織に属する方も多々。

下記は、非常にうまい説明かと思います

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サラリーマン(ウーマン)の働き方

 2.今後は、自分が属する「コミュニティ」を作っていくこと

 2月26日に紹介した「武器になる哲学」の一節です。

武器になる哲学(読書感想文もどき) 哲学は、状況を正確に洞察に役立ちます - 中高年michiのサバイバル日記

 

デュルケームアノミーの項目ですが、

 

 会社という「タテ型構造のコミュニティ」が、自分にとっ

てもはや安全なコミュニティではありえない、ということ

を認識した上で、

自律的に自分が所属するコミュニティを作っていくのだ、

という意思を持つこと。 P244

 もう少し詳しく説明します。

会社の解体、家族の解体が進んだ場合、社会のアノミー化を防ぐ策と

して3つ挙げます。

①家族の復権

ソーシャルメディアへの期待

③会社という「タテ型社会コミュニティ」に代替される「ヨコ型社

会コミュニティ」へ。

以下③について書きます。

「ヨコ社会」を換言すれば、「ギルド」の復活ということ

「会社」という枠から「職業」という枠へのコミュニティの転換

ある共通の仕事をするグループに所属することで、その集団内に

自分の居場所を作っていくことが重要。

(厳しいことも言っています)

家族もソーシャルネットワークも職業別のギルドも、それを作り

上げる、あるいは参加してメンテナンスするという意思がなけれ

ば成立しません。

 

3.改めて思うこと

 (1)上記「武器となる哲学」での、著者の解説は「現役で活躍

する経営コンサル」のしっかりした分析・提言かと思います。

度の処方箋も、「対象」が明確でないと説得力がなく、ココでは

確りした組織で今まえ働いてきた、今後も働き続けるであろう人々

が、対象でしょう。

(2)一方冒頭に私の身近な田舎で書いたように、組織がないか、

もしくは極めて緩やかな組織に属し、自分の「職」を武器に自分

でリスクを負って様々なコミュニティをかかわりを持ってきた人々

もいます。

彼等(彼女ら)にとっては「当たり前」のことであり、今後も続く

だろう、ということ。

タイトルに書いた「昔も今も同じ」について(今日セーフティー

ットが整備されてきたことは認めますが、)自分の「職」を頼りに、

様々な複数のコミュニティを維持してきたのは、変わっていない

ということ。

いわいる安定した「サラリーマン」も、こちらの分野に移動する要素

が大きくなってきた、ということだけの気がします。

新型コロナで関東は緊急事態宣言延長、一般人の雑感

これを書いているのは2021年3月8日ですが、関東の一都三県は「緊急事態」

の延長で継続のようです。

新型コロナ騒動も長いですよね。1年を超えます。

感染症が続くことは解るのですが「騒動」が一向に、進化しないようです。

私は医療関係者でもなければ、行政府の役人でもありません。つまり「権限」

鼻にももありません。一般人の常識としてこのブログでも、何度も書いてい

ますが、今回も現時点を整理してみます。

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1都3県は3月8日現在再度延長です。

1.PCR検査陽性者数を「新型コロナ感染者数」と言い換え

この問題は、マスメディア報道では、崔社から、ということはもう1年以上

「解り易い」という問題ではないと思うのですが・・・・

言い換え、ごまかしの典型ですよね。

そのPCR検査陽性の基準については、次で

2.PCRのCT値が変更では?

先般のニュースで、PCR検査の陽性基準が、海外並みに変更する通達が

あったようですが、流布していないのかな?

実務者は、無視で、陽性者数を経たしたくないのかな?と勘ぐってしまいます。

無論、私が無知なだけかもしれませんが・・・・。

PCRサイクル(CT値)厚生省通達で35と世界並みに変更 基準改定の実効性は? - 中高年michiのサバイバル日記

要は、2月19日の上記の私のブログで

「1月22日付の厚生省通達で、CT値を35のWHO推奨の他国並みにする」

という理解です。

その際に、今後PCR陽性者数が減っていくと踏んでいたのですが、何かが

阻害しているんでしょうかね。有識者に分析してもらいたいところ。

3.緊急事態は、医療関係者こそ対応すべき

緊急事態継続の理由付けとして、周知のように「医療体制の切迫」が言われて

います。これが、どうもおかしいのは周知の通り。

単純な算数の話で、患者数(重傷者のみならず、PCR陽性者無症状者含めて)

が分子として、分母は医療体制(施設であり人員)でしょう。

日本の医療レベルで、欧米先進国比較で数十分1の患者数で、「切迫」という

のは、何か変、というのは小学生でも解りそう。

これは、医療の問題ではなく政治・行政の対応の問題でしょう。

「緊急事態」というなら、この行政レベルの問題であリ、もっと強力に、医療従

事者の移動や対応を強制するなら、立法で、つまり国会で法律を作って対応すべ

き、それも迅速に。

ワクチンも優先して医療関係者には接種させるらしいし、そろそろ「全員参加」

でもいいのでは?

4.国民負担の実態

ちょっと、メディア記事を引用します。

今年度「国民負担率」 過去最大の見込み 新型コロナで所得減少 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

国民の所得に占める税金や社会保険料などの負担の割合を示す

「国民負担率」が、今年度・令和2年度は過去最大となる見込み

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国民の所得が減少した

ことなどが要因

 これは良く解ります。

「コロナ対策費」を自分のお金と同様に、真剣に考えているのか、とは

私も批判しています。

さて具体的数字はどうかというと

財務省によりますと、今年度・令和2年度の「国民負担率」は、

昨年度・令和元年度より1.7ポイント増えて46.1%となり過去最大

となる見込み

 これに国の財政赤字を加えた「潜在的な国民負担率」も、16.8

ポイント増えて66.5%と、過去最大となる見込み。

  

一方、新年度・令和3年度は、国民の所得の改善が見込まれると

して、「国民負担率」は、今年度より1.8ポイント減って44.3%、

潜在的な国民負担率」が10ポイント減って56.5%となる見通し

 現代国家体制で、少子高齢化が現時点で一番進行し得ている日本ゆえ、

致し仕方ない面はありますが、昔の数字を見るとさもありなん。

日本の「国民負担率」は、比較が可能な昭和45年度には24.3%

でしたが、高齢化に伴って社会保障関連の負担などが増え、

上昇している。

 確かに45年前の昭和45年は、日本は若かったですね。

「国民負担率が」半分弱と、四分の1弱では、全く違います。

今週のお題「花粉」 花粉症はつらそうです。幸い私は免れ。

今週のお題「花粉」

 1.まずは「花粉症」

明るくない話題ですが、まずはこれから

(1)どうしても他人事になってしまうのですが、つらそうですね。

幸い自分は花粉症の症状は、現状全くないようですし、家族も花粉症

で苦しんでいる人は、いません。

もう10年近く前になりますが、以前の職場の女性が、ひどい花粉症

でした。

打ち合わせだったかと思いますが、二人で話していて、彼女の涙眼や

顔の表情、話しぶりを見たいたら、こちらまでかゆくて、涙ぐみそう

でした。

マスクが必需品のようで、大変そうな感じでした。

藁氏は、今回の新型コロナ騒動で、対応するまで、マスクをほとんど

付けた記憶がありません。

 花粉症に限らず何において、(おそらく医者も含めて)本人しか解ら

ないないことなのでしょう。

(2)改めて花粉症について調べてみると、戦後の森林政策で、ス

ギ、ヒノキ一辺倒になってしまったことと、全国的な「都市化」の進

展で、「花粉」を上手く吸収できなかったことにあるようですね。

今なら、したり顔で誰しも批判できますが、当時はそこまで読めなか

った、少なくとも政策決定者まで、将来の想定が、行き届かなかった

ということですね。

現在、いろんな対処がなされているようです。

もちろん、病気で苦労していらっしゃるかたには、医学の進歩は朗報

です。

私の指摘は別次元。相手が「スギやヒノキの花粉」という生物ですの

で、社会政策含め、「時間」が人間の思い通りにならないことも多々

ですよね。

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2.小学生の理科

小学生の当時は、理科」は好きでした。

特に地学分野の天文が好きでしたが、物理、化学、生物先般にそれぞ

れ違った興味がありました。

「花粉」については、当然生物分野ですが、植物生態に占める「花

粉」の位置づけに、妙に納得していたことを思い出します。

小学生当時は歴者や社会学系よりも、理科好き子供だった気が

します。

 

3.昔話続き

「花粉」のことを考えたいたら、なぜか「れんげ畑」が浮かびまし

た。母の実家は農家(専業農家でした)で、母の弟が継いで、手広く

やっており、子供の私もよくその実家その実家に遊びに行きました。

手広くというのは、田んぼや畑、イグサのほか、肉牛用の子牛の飼育

や、豚、鶏も若干手掛けていました。

私にも、牛や豚の思い出もありましが、今日の話題は「れんげ」。

田んぼでコメの収穫が終わり、休田状態にして地力を受けるため、れ

んげを植えていたのではないでしょうか。一面とてもきれいでした。

上記の「花粉症」に戻りますが、「都市化」進展で地表が、コンクリ

ートに覆われる部分より、当時もそうですが、現在でも「土」の部分

が相当面積を締めています。

花粉を充分吸収することもできそうです。

 

4.最後に脱線、自然への怖れ

 花粉はウイルスや細菌より、ずいぶん大きいそうです。

マスクで防げる確率も高いのかな?

不勉強にして、よく理解できていません。

ただし、私は「自然への怖れ」だけは、昔から持っているつもり。

常に謙虚に。

また批判めきますが、「ウイルス根絶」とか「ゼロ・コロナ」とか

声高に叫んでいる人には、いつも啞然。

ウイルスより細菌より花粉より、我々ホモ・サピエンスは地球上では

新参者。

「共存」させてもらい、何とか生き延びていこうとする、「謙虚さ」

が必要でしょうと、いつも思います。 

スケール (読書感想文もどき)生命、都市、経済をめぐる普遍的法則を少し理解

スケール 下

生命、都市、経済をめぐる普遍的法則

ジョフリー・ウェスト/著  

山形浩生/訳  森本正史/訳  

出版者    早川書房 2020.10

1.概要

イノベーションはどこから生まれるのか? 生命に関わる問題から都市

という奇妙な有機体の謎、企業や経済活動まで、理論物理学者が、

エピソードや小話とともに、様々な現象を貫く普遍的法則を解き明

かす、という概要です。

正直ベース、今回も難しく、私の頭で、7割がたの理解といったと

ころでしょうか。 

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都市と生命体、経済、企業の普遍的法則

2. 本文から

人間は良い面ばかりを見て、悪い事から目を背ける」のに非常に長け

ている。とりわけそれが、おカネと物質的な幸福に関係しているとき

はなおさらだ。

都市サイズの増大によって得られる個人的便宜に加えて、系統的な規

模の経済で生じる、非常に大きな集合的便益もある。都市サイズ増大

に伴う、この個人的便益の増大と、集団としての便益の体系的増大の

着目すべき結合が、世界中の絶え間ない都市化拡大を支える力になっ

ている。  P53

 

(都市システムの同一性)

そもそも私たち人間はみな、ほとんど同じ遺伝子と全般的な社会史を

共有している。(中略) みなかなり最近になって、移動狩猟採集民

から大部分が定住共同体になったばかりだ。都市スケーリング則の驚

くべき普遍性が示す根本的な共通性は、人間社会ネットワークの構造

と力学はほぼどこでも同じということだ。  P54

 

都市は人々の相互交流の表現で、これは人間の神経ネットワークに、

ひいては脳の構造と組織にコード化されているのだ。おしろいこと

に、ひょっとしてこれは単なる比喩にとどまらない。物理的、社会経

済的な流れが表された都市の地図には、脳の神経ネットワークの幾何

学と流れが、非線形的に表現されているということになるのだ。 P87

 

本書の一貫した主要テーマは、エネルギーと資源のインプットと変換

が無ければ、何も成長しない、ということだ。これは個別生命体であ

ろうがコミュニティであろうが、生物システムの成長を定量的に理解

するために提示した普遍的理論の基本原則だ。 P161

 

富の創造とイノベーションを含む、成長の根底にある社会代謝へのす

べての社会経済的貢献が、共通指数1.15の古典的な超線形べき乗数に

従っておおむね同じようにスケールすることだ。すべての構成要素が

このようにスケールすることで、都市の総社会代謝率も同様に指数

1.15で超線形的にスケールする。これがスケーリング的視点の素晴ら

しいところだーーー成長の軌跡を研究するために、都市代謝への個々

の貢献の詳細をする必要はない。 P165

 

生物を支配する線形未満スケーリングと規模の経済は、安定して有限

の成長とライフ・ベースの原則をもたらすが、社会経済活動を支配す

る超線形スケーリングと規模の経済の増大は、無限の成長とライフ・

ベースの加速をもたらす。   P166

 

おおきなちがいがあるにもかかわらず、スケーリングのメガネ越しに

いた時、企業と生命体の成長と死が似ているーーそして都市とは似て

いないーーことに驚かずにはいられない。企業は驚くほど生物的で、

進化論的視点から見るとその「死」は「創造的破壊」と「適者生存」

がもたらす革新的活力を生み出すための重要な要素だ。すべての生命

体が未知の新しいものが栄えるために死ななければならないのと同様

に、すべての企業は新しい革新的な変化が花開くために消えるか変形

しなければならない。  P199

 

企業が都市のように超線形ではなく線形未満でスケールするという事

実は、イノベーションとアイデア創造よりも規模の経済が優る典型例

だということを示唆している。 P205

   
(本のタイトルについて)
「生命体、都市、経済、そして企業における、成長、イノベーション
持続可能性、そしてライフ・ペースの普遍的法則」と決めた。 P258

 

 3.改めて感じたこと。

 (1)まずは長い、本文の引用

 人は一生同じ専門技術を使って同じ仕事で働き続けるものと無意識

うちに考えていた。これはもう当てはまらない。
今や人は、特に発展途上国と先進国では通常大きなイノベーション
感覚よりもずっと長く生きる。今日労働人口に加わった若者は、キャ
リアの持続性を中断させる可能性が非常に高い大きな変化を、生涯の
うちに何度か経験すると予想される。  P226
(2)改めて感じたこと
私は「若者」でありませんが、昔の惰性で生き残れる「知的たくわえ」
がなく、競馬でいう「先行・逃げ切れず」といったところ。

 「キャリアの持続性を中断させる可能性が非常に高い大きな変化」は

 確かに、感じてはいます。

このままでは、ジリ貧となるのもよく解かっています。しかしながら

変化の前に立ちすくみ、一歩踏みさせないところです。


 

先日、葬儀に絡む帰省で考えたこと 衛生管理と移動制限と

1.葬儀出席のため帰省

直近、プライベートで関東と九州を航空機で行き来しました。

葬儀なのですが、その件ついては、私事のため書きません。

移動最中の考えたことを、つづってみます。
一番感じたのは、やはり新型コロナ感染症への対応。
空港、機内、タクシー、斎場いたるとこで、大変手間のかかる
大変な対応を、定年にどこの皆さんもやっています。
当然、環境は大事ですから、真夏の暑さや、豪雨豪雪、極寒なら、
もっと大変だろうと、改めて思いました。
総じて、皆真面目です。
各自、何事の対しても考え方の相違はありましょうが、周りに迷惑
かけることを、避けることの第一として「自主的」に行動パターン
を決めているようです。
 

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斎場です。
2.我々の行動様式
 何も、たいそうなことを、書こうとはしていません。
今回の新型コロナ対応に見られる、皆さんの反応と対応ぶりは、
平均的日本時には、昔からそうだった気がする、ということ、
です。
 (1)日本の歴史や、思想、行動様式の研究者を待たずとも、
日本人の行動様式が、ある事態を境目に外部の目からは驚異的
な変化に見えることが、多々あります。。
例えば明治維新にしても、80年前の戦争、戦後復興にしても
そうでしょう。
 「日本人の考え方がガラリりと変わっいてしまった」と評するほうが
説明がしやすいのかもしれません。
(2)私が思ったことは、少し違います。
大多数の人間は、どんな環境変化であれ、生き延びることを第一に
対応してきた結果であり、考え方はちっとも変っていない、との私見
新型コロナ感染症対応ですが、今回の葬儀にまつわる移動や環境変化
にいろんな局面に接し、改めて実感した次第です。
 確かに近年、マスメディアの報道が、非論理的であり頓珍漢であった
り、煽りであったりします。一方インターネットを中心に、これに対
抗する意見も多いようです。
また、情報ソースも世界各地に広がっているように思います。 
しかし、情報の受け手の対応は、昔から変わらないように、思います。
何より、自分が生き延びるために、情報をとりこれに反応することが
必要となります。
当然マスメディアの情報より、自分に密着、家族や親類縁者、住居周
り仕事や付き合い上必要な現場や地域等々にに密着した情報こそが大
切となります。
これに「合わせる」元が一番大切。
(3)淡々として、対応していることに、私は感じ入るのです。
マスメディアに対峙するかのように、私みたいに一々反応していても、
あまり意味がないと、多くの皆さんが達観しているように、感じます。
自分の生活に必要度から、判断すると、まさにその通り。
いわいるお上の指示には「適当に」(本来の意味です)に対応します
し実害を受けない限り、マス・メディアがどう報道しようが、無関係、
といったところでしょうか。
 
 
3.とはいえ、そろそろ・・ 
航空機で移動している複数の知人から、漏れ聞くところを総合すると、
確かに3月に入り、人の移動も活発になりつつあるようで、私見は、
とてもいいことと、思っていまいます。
有識者が言う湯ように、我々はホモ・モビリタスであり、移動する
ことは本質だと思います。
いわいる「行動制限」についても、「お上の目」は気にしながら、
日本の場合は医療行政対応ミスと一部の医療関係者の既得権益保全
のためと、理解したうえで、きちんと行動していると、思います。
皆さん「オトナ」です。

頭脳・運とともに、体力も結果を残す必要条件の一つ ただし「老がい」は不可

今日は、短い話です。

1.きっかけはトランプさん

トランプ前大統領が、本年2月28日、南部フロリダ州で、保守系団体

が開いた集会CPACに出席し、演説しました。

話の趣旨の大所の一つは

①新政党の立ち上げは、あり得ない

つまり、共和党に残って戦い、社会主義共産主義、キャンセルカル

チャーに対抗していく、というもの

②本人が、2024年の大統領選挙に出るかもしれないとにおわせました

が、まず、2022年の中間選挙で下院を奪還し、上院で勝ち、24年に

共和党大統領がホワイトハウスを取り戻す、というもの。

 現実、2024年まで、まだ3年あるし、本人の年齢・健康状態、今後の

国内外の政治経済情勢を考慮すると「具体的言及無し」が正解でしょう。

(2)私が本日ここで言いたい趣旨はCPAC演説ではなくて

1時間半も立ちっぱなし、原稿なしでで話し続ける、体力に感服、と

った話です。

タイトルのとおり、頭脳が明晰・健在であることは当然として、体力

が必要ということ。

アスリートはじめ、「体力を前提とした結果の結果」を競うのでは

なくて研究でも、手術でも、企業経営でも、政治活動のなんでもいい

のですが何か目的を達成するための体力のことを書きたいと思います。

 

2.歴史から

(1)いわる「歴史に名を残した」人々を振り返って調べるとき、

「たまたま」と言う、「運や偶然」が介在したことは否定できないし、

地味かも知れませんが「経済的合理性というか、カネがあった」とい

うことが必須かと思います。

しかし、今日、ココでは、取り上げません。

(2)今日言いたいのは、「偶然」かも知れませんが、目的を達成す

るだけの体力が、あったということ。いや話が、逆かも知れません。

頭脳明晰、知力、体力があり結果が残せたので「歴史の一部」として

名が残っただけ、とも言えます。

 

3.目的が必要

(1)いわいる外科手術で、医者が長時間立ちっぱなしで、もちろん

一睡もせず、患者に当たる例を知っています。こちらは現実に知人を

知りませんが、戦場の最前線で隊の指揮に当たる指揮官の体力もそう

でしょう。

絵画、彫像、書道、楽器演奏はじめ、芸術家にもその側面があるかも

知れません。料理人もそうでしょう。

いずれも目的があるから、精神力があるから体力が続く、ということ

があると思います。

(2)言葉によって人動かす、政治家や経営者を例にとりましょう。

自分で何か作業する、結果が万人にあきらか、解り易いというより、

「言葉」で何かを指示し、「人を動かす」という類の仕事について

です。
冒頭のトランプ氏ですが、生物的にみればいい年齢の「お爺ちゃん」

がずっと立ちっぱなしで、1時間半も話し続ける。

誰かが書いた原稿を読むのではなくて、自分の中から、話すことが沸

き上がるからできるわけですが、意志と頭脳と体力の気見合わせ、と

いったところでしょうか。

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「引き際」は難しい、「老がい」は不可

4.最後に脱線 

物事は、何おいても両面(多面性)があり「老がい」として、捉えること

もできます。ある上場会社の「実力会長」の話です。

サラリーマンであり、当該企業の中興の祖であり、そのキャリア(社長、

会長を歴任)は、誰しも認めるところです、御年80をこえっらら、もう後進

に道を譲っていいのでは?

本人には見えないのでしょうが、「後進」の身で十分経営できそうです。

権力から引いても、生命に危険に陥ることはなさそうですし。