1.「マヤ文明で最大の建造物見つかる」とのニュース
(1)各紙報道していますが、2020年6月4日 朝日新聞から転記する
と「文明観を覆す発見」とのことです。
マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」:朝日新聞デジタル
話を抜粋要約すると
➀ 古代マヤ文明の遺跡の調査を進める日本や米国、メキシコなどの研究
チームが、メキシコ南部のアグアダ・フェニックス遺跡で、同文明で最大
とみられる建造物を確認した。
②南北約1400メートル、東西約400メートルにわたっており、祭祀(さいし)
用とみられる。
社会的な階層がはっきりしていない紀元前1千~800年に築かれたとみられ、
研チームは「社会的な不平等が小さくても大規模な共同作業ができる
が示され、従来の文明観を覆す発見だ」としている。
③茨城大の青山教授は「人々が定住を始めて間もない時期に造られたものだ。
神聖な山を築くことで、共同体のアイデンティティーを確立しようとした
のでは」とする。
他の遺跡で見られる権力者を示す石彫などは見つかっておらず、アリゾナ大
の猪俣教授は「人々が自発的な意思で集まって、建てたのかもしれない」と
話している。
各社報道ありますが、もう一社、「毎日」から紹介すると
マヤ文明遺跡か「最大・最古の公共建築」発見 米アリゾナ大の日本人教授ら - 毎日新聞
④明確な社会階層を示す遺物などは見つかっておらず、大基壇のような大建
造物も住民の共同作業で造られ、共同体の儀式の場として使われたとみられる。
猪俣教授は「権力者の登場や中央政府のような組織ができる社会の階層化が
起こる前に、大建築が造られたことを示している。
マヤ文明の発展や人類社会一般の変化を考える上で、非常に大きな意味がある」
(2)マヤ文明について、復習(下記「世界史の窓」から)しておくと
➀4世紀から9世紀にかけて中央アメリカのユカタン半島、現在のメキシコ
からグアテマラにまたがる地域に成立したメソアメリカ文明を代表する都市
文明。
②現在は深いジャングルに覆われているが、ここにマヤ人は高度な都市文明
を形成し、神殿・ピラミッドを建築、20進法、精密な暦法、絵文字などを
持ち、天体観測を行っていた。
これが古典期のマヤ文明であるが、10世紀 メキシコ高原からトルテカの
勢力が進出したことによって衰退した。
③その後も14世紀頃にはチチメカ人の民族移動があり、マヤ文明の独自性
は薄れたが、世界遺産のチチェン=イツァのピラミッド型神殿の建築などが
行われ、またスペイン人の侵攻を受けてからも根強く反抗を続けて、17世
紀になってようやくカトリック信仰などのスペイン文化を受け入れた。
④ユカタン半島の密林地帯はコパル樹脂香やヒスイなど、王権の権力を誇示
することに結びついた貴重品の独占的な産地であっため、他地域に見られな
い特色文明が発達した。
2.ふと思ったこと。
(1)そうですか。 歴史的発見なんですね。 頑張ってください。
といった、極めて冷静な反応です。自分から、全く遠い世界。
このブログでも取り上げていますが、
ノーベル化学賞、吉野彰氏の受賞おめでとうございます。(研究態度と歴史観) - 中高年michiのサバイバル日記
数学のIUT理論の京大望月教授
数学の難問「ABC予想」証明 望月京大教授の論文、学術誌に掲載 「歴史に残る成果」だそうです。 - 中高年michiのサバイバル日記
の話を聞いた時と同じ感覚です。
補足しますと、化学、数学、考古学、どれも私が内容を評価できる素養は
ないし二次情報が三次情報か、解りませんが、メディアの核コメントを聞
いて「はあ、そうですか」と思う程度。
つまり、判断基準が私に無いのですね。
(2)それでも関心が、あります。
誰しも「趣味の領域」と言ってしまえば、それまでですが、私は「良く解
らないのに惹かれる」という分野があり、ちょうどこれに該当するという
ことなのでしょう。
冷静の意味は、実質的に自分生む関係、というか、何ら私が相手に影響を
与えないし相手からもしかりの分野には、「冷静」ということ。
最近、新型コロナ感染症対応で、いくつか私見を述べていますが、上記は
行動を制限されたり、自分自身や、友人・知人の仕事や生活に直接、死活
問題として深くかかわってくること、とは違います。
それゆえ、自分の能力の範囲ではありますが、客観的に冷静に、コメント
できるのでし
ょう。