中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

株式投資の基礎 ウォーレン・バフェットの名言から その2 ビジネスを買う(株価変動に拠るのではない)

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今日の勉強は「先人に学ぶ」です。

1.ウォーレン・バフェットに学ぶ

先人(とはいっても彼は存命です。)に学ぶことは、どの世界も重

要、投資の世界もそうです。

学ぶとなれば、やはり実績、大投資家のウォーレン・バフェット

です。

彼の発言を2回に分けて紹介します。

今回が「その2」です。

株式投資に、関心のある方なら、知らない方はいないでしょうが、

一通り、一般的な紹介を引用します。

wikipediaから、「ポジショントーク」を感じない部分です。

〇ウォーレン・エドワード・バフェット(1930年8月30日 - )は、

アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。

〇世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭

株主であり、同社の会長兼CEOを務める。

〇バフェットは、長期投資を基本スタイルとし、バークシャー

ハサウェイに高い運用成績をもたらしている。

〇地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っているため、

1997年にニューヨークタイムスからオマハの賢人」 とも呼ば

れる

〇投資手法は固定の拘りが強く、新規業界より既存業界を好む。

1990年代のドットコムブームではテクノロジー株を蜃気楼だと

して、投資しなかった。

〇しかし、バフェットも、2016年にアップル株を大量に買い

付けた。

更に「これまでアマゾンに投資しなかった自分は馬鹿だった」と

過去のテクノロジー株への偏見があった反省を述べた。

アマゾン株も買っている。

〇バフェットの投資に関する考え方はベンジャミン・グレアム

理論をベースにしている。

株式が企業の一部であることを意識し、市場に惑わされず、安全

余裕率を忘れないことが重要な要素だとしている。

その他にフィリップ・フィッシャーの影響も受けている。

 

 2.名言集

彼の名言集は、それこそ、どこにでも引用されていますが、ブログ

のブログたるゆえんで、彼も名言に私の勝手なコメントを付けます。

① 投資において過去の歴史や統計が全てものを言うなら、最も

裕福な人は図書館員だろう。

(michiコメント)

成績がい人が成功する経営者なら、最も成功するのが官僚出身、

と皮肉られるのを思い出します。

そんな、単純なものではない、ということですね。

 

バークシャーが買いを入れるのは、他の投資家がレミング

ごとく斉に売りに傾くときです。

 ③まずまずの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業

をまずまずの価格で買うことのほうがはるかによいのです。

④多くの人はみんなが株式市場で加熱しだすと興味を持ちます。

でも本当はみんなが興味がない時に興味を持たないといけない。

既に人気で上昇中の株は買えません。

 ⑤株式を買う理由のもっともバカげているのは、値上がりして

から買うというやつです。

(michiコメント)

バフェット手法の開示ですね。

言っていることは、単純明快、よく解ります。

ただ、実行できるか否かが、分かれ道なのでしょうね。

 

⑥私はブローカーやアナリストに相談したりはしません。

物事は自分の頭で考えるべきです。

ロールスロイスに乗る人間が地下鉄を使う人間からアドバイス

を受けるところは、ウォール街以外にありません。

 ⑦「腰をすえて座り一日中読むこと」が賢明さを得る最もよい

方法である。

(michiコメント)

自分の頭で考えること。

長時間かけてしlt狩り学ぶこと。

いずれも基本ですが、それが難しい。

 

 ⑧時代遅れになる原則は、そもそも原則ではありません。

 ⑨知性、エネルギー、そして誠実さ。

最後が欠けていると、前の二つはまったく意味のないもの

になる。

 (michiコメント)

「いつの時代も変わらない、人間が変わらないから。」を思い

出します。

 

⑩ 株式市場に見逃し三振はありません。

投げられる球、投げられる球、全てを振らなくてよく、いい玉

を待ち続けられるのです。

問題は、もしあなたがトレーダーだと、あなたのファンが仕切

りに「振れ!馬鹿野郎ー!」と野次ることです。

 (michiコメント)

 彼の投資タイミングへの見解です。

私が、書籍上でなく、リアルの彼が投資に動くタイミングを知っ

ているのは、たかだか30年くらいですが、大きな変動のある

時だとは、認識しています。

 

コカ・コーラが10年後、どれほどの業績をあげるかは多少

の幅で予想がわかれるかもしれません。

しかし、長期にわたって投資を続けたときに、世界中の企業

をリーできると確信しました。

そして所有していなければならないと考えました。コカ・コーラ

20年後には経営者が変わっていることでしょう。

しかし、それでもコカ・コーラの優位性は揺るぎないと思うから、

投資をするのです。

 (michiコメント)

コカ・コーラバークシャーのコア銘柄で、「永久保有株」です

よね。

バフェットがコカ・コーラを買う過程は、一つのお話としてもと

ても面白いものです。

 

⑫私の仕事とは、大きな安全域の中で、「企業の内在的な価値」と、

場価格の差を利用して利益を得ること。

これに尽きます。

 (michiコメント)

なるほど、バフェットの投資とは何かを、端的に表現しています。

 

多くのプロの投資家や学者たちが、毎日の株価に一喜一憂してい

す。

しかし、株価やマーケットの動向を、毎日、毎週、毎月追うことで、

投資が成功するとは、私は考えていません。

株はそのビジネスの一部分でしかないからです。

注目すべきは、株価ではなく、事業そのものでなくてはなりません。

常に株券ではなく、ビジネスを買うという投資姿勢が必要です。

(michiコメント)

株はそのビジネスの一部分、注目すべきは事業そのもの

ということですね。

 

以上、2回に分けて、バフェットの言葉を紹介しました。

今週のお題「外のことがわからない」 情報の発信者、情報受け手の双方の問題があり「わからない」ことばかり

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井の中の蛙大海を知る、イメージ

1.「何が解らないが、解らない」再論

お題の説明に、以下の文章がありました。

何が「わからない」のか、わからない……なんてことはないですよね?

 違います。

私の場合『何が「わからない」のか、わからない』だらけです。

私にとって大問題で、昨年11月に、このテーマでブログを書いていいます。

何が解らないかが、解らない。解決には「教えてもらう」しかない。 - 中高年michiのサバイバル日記

私が考えていた対象は、システム関連のことだったのですが、

この時の結論は、以下の通りです。

解決する手段は

 何が問題間も含めて、解っている人に聞いて教えてもらう。

(具体的には)

  (1)まずわかっていそうな人を見つけること。

 (2)そして、教えてもらう前提として

 ①自分の聞く真摯な態度と、教えてもらう人を「先生」として敬意

を表すること

 ②自分でもわからないなりに、理解しようと事前勉強をしっかりし

ておく

 私見は「何が解らないかが解っていると、約半分は物事は解決だ」

と言ったところです。

2.「外のことが解らない」場合分け

今日のブログでは、情報の受け手の自分の問題と情報発信側の問題

に分けて、なぜ「外のことがわからない」かを、すこし考えます。

(1)受ける情報の背景を知らない

 ①漠然とした言い方ですが、情報受け手の力不足

  どんな報道にも、背景があるはずで、その背景を理解するには

  歴史や地理、考え方や文化構造を理解していないと、良く意味が

  解らないことが多々あります。

  と、偉そうに書いていますが、個々人の能力、時間制約等からは

  逃れられず、「歴史や地理、考え方や文化構造」の最低限でも

  知っておきたいものだと、いつも思います。

日々の訓練で、「多面的なものの見方」を育成していくしかないでし

ょう。

 ②情報発信者の立場という背景を知らない

  これも、大きな意味が、あります。

  誰が、どういう立場で、発信しているかを知らないと、情報その

  ものも誤認しがちです。

  SNS情報がいい加減で、大手マスメディアが「中立・偏向なしの

  報道」と言うのもあり得ません。

  そもそも「偏向なし」と言うのは、有り得なくて、それぞれ情

  報発信者の立場があります。

  立場を明確に、解り易く教えてくれるところは、助かりますが、

 それは、ほとんど不可能でしょう。

加えて、今どきの表現で、フェイクニュースも、たくさんあります。

ほとんどの情報の受け手は情報弱者の立場にあり、「情報の裏を取

ることとでフェイクを見抜く」ことは、物理的にとても難しいでしょ

う。

(2)報道側の意図が解らない

  報道により、数字を隠したり、歪曲したりする意図が読める場合

 と読めない場合がありますが、いずれにしても「数字をもとに論理

 的に考える」ことができないので、結局解りません。

 情報を流す側が、自分の意図する構成にしたくて、幾多の情報のう

ち、「都合の良い」情報を組み立てて構成し、「都合の悪い」情報は

捨てる、とか隠蔽するのが、よくあるというか、一般的でしょう。

本当は、報道側がAと言いたいと、見え見えもありますが、Bの様相を

前面に出しつつ、実はAと主張している場合も。

いずれにしても、自分の頭で考えて「再構成」しようにも、肝心の事

実や数字を、伝えていないことがよくあります。

3.最後に

今週のお題」に関して、いつも「ズラシ」や「勝手解釈」をやって

いつもごまかしていますが、今回も然り。

「外のことがわからない」だけでなく、「身の回りのこと」、「自分

自身の内面」も、解らないことばかり。

「完全にわかった」と言うことは、死を迎えても、あり得ないはずで

わからないなか、ともかく進んでいく、しかないと思っています。

 

 

自己啓発の観点から書籍通じて先人に学ぶ その3 今回も沢山の視点あり すべては本人の受け入れ方

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何を自己啓発と感じるかは、本人次第(時期や環境含めて)

1.改めて「自己啓発」について

 世の中には、相変わらず、自己啓発サイト、溢れています。

そして、私の見解も相変わらず、以下の通りです。

私自身が、語れることなど、たかが知れている。

しかも「実績がないと同じ言葉でも、良い手の感じる「重み」が全く

違う」。

したがって、先人の言葉の紹介の中で、本人が「自己啓発」と感じる

部分があれば、それでよし。

と言うわけで、本日もいくつか紹介します。

イラストの脚注に書いているように「まさに本人次第」

 2.単純な脳、複雑な「私」から

もう少し、詳しく書くと
➀私たちは、ものごとの正しさや好き・嫌いを判断するとき、知
らず知らずのうちにこれまでの経験や環境の影響を巻き込んでし
まっている。
しかも、私たちはそれを意識していない。
我々は、自らの意志で自由に判断、行動しているつもりでも、
実は行動しようと思う前に、脳がすでに動く準備を行っている。
「自由」は行動よりも前に存在するのではなくて、行動の結果も
たらされるものだ。
③「意志」や「意図」は、簡素なルールに従って創発されている
だけなのではないか。
 
(ここから「ひらめき」を失いつつある、もしくは失った中高年
である私に強いエールとなっている話)
 P91
直感は「学習」なんですよ、努力の賜物なんです。
直感は訓練によってみにつく。
(中略)理由が本人に解らないとしても、直観によって導き出され
た答えは、案外と正しい。
 
P95-96
脳の機能からいれば、年を取ることはいい側面もたくさんある
(中略)直観力は年齢とともに成長していく。
若いころは直観が不足していて、もう一つの能力=「ひらめき」
を頼りにする。つまり、論理的思考を重ねていってアイデァを
絞るという戦略。
 
 P120
何が正しいか、何が間違ってているかの判断基準は、脳にはない。
「正しい」という感覚を生み出すのは、単に「どれだけその世界
に長くいたか」というだけ。
 
(その生物が)「今生きている」ということは、かつて経験した
ものは安全だった可能性が高い、決定的に危険なものだったなら、
すでに死んでいるはずだから。
 
(脳は孤独、外界を直接知ることはできないことの説明)
 P204
すべての情報は「体」を通じて脳に入ってくる。(中略)
「体あっての脳」を忘れてはならない
「脳のない生物」は実在するけど、「体のない脳」はSFの
世界にしか存在しない
  3.「バタフライ」から
思い通りにならないことが起こるのが、この世だ。
人は死ぬときは死ぬ。
お前も覚悟しておきなさい (P70:著者の父の言葉)
 
訳者あとがきに同感の文言ありで引用します。
難民問題というと、とかく難民を受け入れる国々の側に立った
報道が多いが難民側の事情も合わせて理解することによって、
よりバランスの取れた見方ができるのではないだろうか。   
 4. 哲学の解剖図巻 から

一般的な哲学入門書の「編年体スタイル」に対し、本書は、

身近に思われる出来事含め、これまでの哲学で、どのような思索

が繰り広げられたかを、概略的に紹介しています。

➀「理解」

デカルト:方法論的懐疑論は人間同士の相互理解へ至る道

ウィトゲンシュタイン:正しい言葉だけを用いれば、コミュニケ

ーションの問題はなくなる

ガダマー:コミュニケーションはつねに途中から始まり、どこまで

も途上にとどまる。完璧は相互理解はない。

 ②「死」

ブッダ:死の苦痛から逃れるには執着を捨てて解脱せよ

ソクラテス:死は夢ひとつ見ない熟睡した夜のようなもの

ハイデガー:一回きりの死と主体的に向きあって生きる

 ③「戦争」

カント:戦争は根絶できない、折りあうことが大切

クラウゼヴィッツ:戦争は他の手段をもってする政治の継続

カール・シュミット:人間の根本は悪人、敵に対抗するため戦争

は必要  

④「歴史」

ヘーゲル:歴史は自由の意識が発展する過程

マルクス:あらゆる人間のいとなみは物資的な土台に支えられて

いる。ヘーゲルはモノを無視している点で「逆立ちしている」

カッシーラー:歴史に客観的真理はない、シンボルの記述だ

 5. 教養として学んでおきたい仏教 から

(教えが重要なキリスト教イスラム教と違い)
・仏教で重要なのは、教えでなく、釈迦が悟りを開いたという出来
の方(P41)
 
・インドでは、輪廻の繰り返しからの解放が宗教のもっとも重要
 釈迦は実在人物よりキャラクターであり、
 悟りを開いた人間の歩みを描いた物語の主人公(P69)
 
(般若心経についての解説)
・般若心経は上座部仏教に対するかなりするどい批判(P91 )
般若心経は空の教え、つまり私たちが見ていること、感じてい
ことは、実は実態がない(P94)
 
・日本人が受け入れた仏教の全体像は下記五層からとらえるべき
  神道法華経信仰、密教浄土教信仰、禅(P133)
 
・いくら高度でも完成の域に達した衰退傾向の文明は、他の民族
 や社会に受け入れられない(P131)
 
・日本人は長い間、仏教を日本人の最新トレンドとしてとらえて 
 きた。(P133 )
 
 (日本人と無常観)
・教えを持たない神道には、明確な世界観、宗教観が欠けている
 もし日本人が一神教の神を信仰してきたとするなら、災害が
 おこるたびに、なぜ神はこれほどの試練を与えるのかと嘆かざ
 るを得ない。
 その点で、仏教の説く無常は、日本人には受け入れやすい考え方
 (P151) 
 
  (一神教と違う神と人との関係)
 
 
神道では、神と人との間に越えがたい断然はない、人も祀られ
 れば神
・仏教では、仏はそもそも人間、悟りを開いたからと言っても
 人間のまま。 (P173)
 
神道が主に個人が成長していくときの通過儀礼を担う
 仏教は死後の成仏の過程を扱う(P177)
 
キリスト教イスラム教は根本部分の変容はないが)
・仏教は融通無碍、原理原則より地域の事情を優先する
・日本仏教は日本にしか見られない仏教の在り方
 そうした変容が起こったからこそ、日本では仏教が消滅せず
 現代まで受け継がれてきた。
・一時仏教と習合した神道も、依然として日本人の精神文化の基礎
(P178)
 
今回は、「哲学の解剖図鑑」と「教養として学んでおきたい仏教」
を下記に紹介します。
 
 
 

哲学と宗教全史 こぼれ話的 印象に残ったところ 著者出口さんの温かみを感じます  

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『哲学と宗教全史』から、今回はこぼれ話的抜粋

1.出口さんの『哲学と宗教全史』を再度

出口治明さんの「哲学と宗教全史」については、それこそヤマほど

書評や解説があります。

私も、先日、第12章の20世紀の哲学者5人部分だけを、抜粋して紹介

しました。

哲学と宗教全史(読書感想文もどき)出口さん著です ソシュールからレヴィ=ストロースまで現代哲学に絞って抜粋 - 中高年michiのサバイバル日記

今回、全編から、こぼれ話的に、私が面白かった部分、出口さん

の「モノの見方」が解るな、と言った部分をまたまた私の勝手に抜粋

してみよう、と思います。

 従って、あらすじや要約ではありません。悪しからず。

2.「お気に入り」文言ピックアップ

(「悪妻」と言われたクサンティッペの話)

彼(ソクラテスのこと)は、禅問答を繰り返すような日々を続けてい

ました。

そして夜になると帰宅する。朝になると出かけていく。

家にいるときのソクラテスは食事を摂るだけ、だったかもしれませ

ん。

ソクラテスのパートナーはクサンティッペという女性でしたが、悪妻

として名を残しています。

でも彼女の立場に立てば、ソクラテスの日常生活にうんざりしながら

も心配が絶えず、口喧しくならざるを得なかったのかもしれません

ね。  P76

 

 彼ら(ここでは墨子の話です)はいい人たちだけど、息が詰まってしまう。

政治を委ねるには少しまずいのではないかな・・・そう思われたので

はないでしょうか。

その主張は筋が通っているけれど、「清く、正しく、貧しく」生き

よ、と言われると多くの人たちは、彼らと少し距離を置きたくなりま

す。

このような例は、人間の歴史上、政党や新興宗教などにおいてもよく

見られる現象なのですが、そして、それらの集団はどのようになるか

というと、やはり少数派になって行きます。

そして自分たちの集団を守り、存続させるために、ともすれば秘密結

社的になります。  P123

 

清盛は、平家物語では悪役に描かれています。

しかし実際にはとても合理的な考え方をする人でした。

宋銭の輸入を本格的に始めて、貨幣経済をわが国に導入した人でもあ

り、わが国初めての武家政権を打ち立てた人でもありました。

また日本と海外との交易を盛んにするために京都盆地にある都を、大

輪田泊(現在の神戸)に遷都しようと考えた不世出の英傑だったので

す。 P170

  

モーゼの教えもイエスの教えもブッダの教えも、彼らが生きた時代背

景の中で、人々によかれと思って説かれました。  

その教えを現代のモラルを尺度として、批判するだけでは無責任だと

思います。

彼らが考えた真意に、恒久的な人類愛につながるものがあったゆえに

世界宗教になったと認識すべきでしょう。

イスラーム教も、その例に洩れません。  P246

 

(アラブの諺)「楽しみは馬の背の上、本の中、そして女の腕の中」

情勢の皆さんには、いささか失礼な言葉なのですが。

しかし、そんな諺が残るほど、彼らは本を読み、新しい知識を得るこ

とに興奮したのです。

そういうアラブ人が莫大な量のギリシャとローマの古典を手に入れた

のです。(中略)

この前後(西暦751年前後)に、アラブの人々は当から紙の製造方法

を知る機会を得たといわれています。

こうなれば、もう鬼に金棒です。

そしてついにアラブの知りたがり屋精神が、爆発しました。 P256 

  

(イブン・スィーナーは)豊かな医術の腕と学識の恵まれながら、仕

えていた王朝が滅ぼされたり、奴隷に裏切られたり、支配者に追われ

たりの人生でした。 (中略)

最後はテヘランの西南ハマダーンの地で、家族もないまま病死してい

ます。

彼はイスラーム世界が生んだ最高の知識人として評価され、ヨーロ

ッパの医学や哲学の世界に多大な影響を与えました。

彼の医学書『医学規範』は、少なくとも16世紀末まで、西欧の医学校

の標準的な教科書として、利用されていました。   P261

 

考えてみると、仏教は不思議な宗教です。

誕生の地インドにはほとんど面影を残さず、大乗仏教密教がわが国

や中国、チベットの地で栄えています。

そして一番古い上座仏教が、東南アジアでがんばっています。

その東南アジアが、一方では世界で最もイスラーム教徒の人口が多い

地域になっています。

そして東南アジアのGDP国内総生産)は、着実に上昇中です。

イスラーム世界のこれからの動勢を考えるとき、中東の混乱だけに注

目するのではなく、東南アジアの宗教の現状を注視していくべきだと

思います。 P275

 

モンテーニュが神の正義に対し、人間を許すことの大切さを説いた寛

容の精神に思いが至ったのも、ルネサンスによる人間性復権が深く

関係していたと考えられます。 P298

 

 この規則正しい哲学者(カントのこと)は、一所懸命にデカルト以降

の合理論とイングランドの経験論を統一することに日夜努力を重ねた

ために、愛を語る余裕もなかったのか、独身のままで生涯を終えてい

ます。

もっとも彼が高く評価していたニュートンも一生独身でした。

学問の道には、僕たち俗人にはうかがい知れぬ魅力があるのかもしれ

ません。   P361

3.最後に

生きている現役の大先輩に、「ウマが合う」と言っては失礼でしょう。

考え方が、私の好み、といったところでしょうか

いたるところで、彼の文章を読んでも、スマホ等で講演を聞いても

すっと腑に落ちるところが多いのです。

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株式投資の基礎 ウォーレン・バフェットの名言から その1 ビジネスを買う(株価変動に拠るのではない)

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今日の勉強は「先人に学ばぶ」です。

1.ウォーレン・バフェットに学ぶ

先人(とはいっても彼は存命です。)に学ぶことは、どの世界も重

要、投資の世界もそうです。

学ぶとなれば、やはり実績、大投資家のウォーレン・バフェット

です。

彼の発言を2回に分けて紹介します。

今回が「その1」です。

株式投資に、関心のある方なら、知らない方はいないでしょうが、

一通り、一般的な紹介を引用します。

wikipediaから、「ポジショントーク」を感じない部分です。

〇ウォーレン・エドワード・バフェット(1930年8月30日 - )は、

アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。

〇世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭

株主であり、同社の会長兼CEOを務める。

〇バフェットは、長期投資を基本スタイルとし、バークシャー

ハサウェイに高い運用成績をもたらしている。

〇地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っているため、

1997年にニューヨークタイムスからオマハの賢人」 とも呼ば

れる

〇投資手法は固定の拘りが強く、新規業界より既存業界を好む。

1990年代のドットコムブームではテクノロジー株を蜃気楼だと

して、投資しなかった。

〇しかし、バフェットも、2016年にアップル株を大量に買い

付けた。

更に「これまでアマゾンに投資しなかった自分は馬鹿だった」と

過去のテクノロジー株への偏見があった反省を述べた。

アマゾン株も買っている。

〇バフェットの投資に関する考え方はベンジャミン・グレアム

理論をベースにしている。

株式が企業の一部であることを意識し、市場に惑わされず、安全

余裕率を忘れないことが重要な要素だとしている。

その他にフィリップ・フィッシャーの影響も受けている。

 

 2.名言集

彼の名言集は、それこそ、どこにでも引用されていますが、ブログ

のブログたるゆえんで、彼も名言に私の勝手なコメントを付けます。

 ① 喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10

分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない。

10年、20年経っても欲しいと思うものを作っているかどうか、これ

の投資判断の基準です。

③仮に株式を購入した翌日に市場が閉鎖され、その5年間取引が行われ

ない事態になっても、私はいっこうにかまいません。

(上記3つへのmichiコメント)

彼の長期投資の神髄を表していますね。

充分調べて、確信をもって買うこと,そして「変わらない限り保有

ること」が、聖子への道なのでしょう。

新聞のワシントンポスト、保険のガイコ、飲料のコカコーラといった

バークシャーのコア銘柄は、それこそずーと保持していますね。

一方「間違った」、「市場が変わった」と感じた時には、素早い動き。

今回の新型コロナの件で、航空株を全部売却したとの報道、結果とし

て短期投資ですが、「政府の市場介入で、米国株式市場も変わった」と

の判断でしょうか。

 

④経営成績がよくなるか悪くなるかはどれだけ効率的に舟を漕げる

かという点よりも、どのビジネス船に乗り込むかという点が大きく

影響する。

乗り込んだ船が慢性的に浸水していると気づいたとき、より前向きな

対処法は浸水部をふさいでまわることより、船を乗り換えることだ。

(michiコメント)

厳しい表現ですが、その通り。

投資においては、特に、どのビジネス(どの会社)に投資するか、よ

く調査し、考えて、しかる後に判断すること。

疎化し「間違った」と気づいたときは、素早く行動。

未練は禁物。

 

⑤ベンは、私の人生に最も影響を与えた人物です。

ベンの教えに従うことで、投資において損をする側ではなく、利益を

得る側の一員となることが、私はできました。

非常に優秀な投資家が流行の理論を追うよりも、平凡な投資家がベン

の教えに従う方が、より大きな恩恵にあずかれるはずです。

⑥私の投資哲学の基礎は、ベンが著した「賢明なる投資家」の第八章

「投資家と株式市場の変動」と第20章「投資の中心概念」に、ほぼ

すべてが書いてあるといっても過言ではないでしょう。

この本は、人生最高の一冊です。

(michiコメント)

ベントは、師匠のベンジャミン・グラハムのこと

先日の私のブログから、グラハムの言葉を引用します。

「伝説の7大投資家」(読書感想文もどき)共通点は自分の頭で考えること - 中高年michiのサバイバル日記

グラハムの教えには、健全な投資の基礎となる3つのポイントがあり

ます。 

1.株式は単なる紙切れでなく、その企業の一部である。

2.市場の変動を敵視せず、親しく付き合う。 

  うねりに乗るのでなく当初の方針を愚直に貫く。 

3.安全域を考慮する。            (P208)

 

⑦我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという

事実だ。

(michiコメント)

まさに、おっしゃる通り。ぐうの音も出ません。

 

⑧投資を行うときは、市場アナリストでも、マクロ経済アナリスト

も、証券アナリストでもなく、ビジネス・アナリストでなければ

ならない。

(michiコメント)

それぞれの「専門家」から、反論も出そうですが、実績です。

バフェットが言うから「名言」であって、ほかの人が同じことを

言っても素通り。

 

このくらいにして、続きは「その2」で紹介します。

 

「マヤ文明で最大の建造物発見」ニュースから、ふと思ったこと。 自分と関係が薄い問題だと冷静。

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マヤのピラミット、私は中南米地域に足を踏み入れたことがない


1.「マヤ文明で最大の建造物見つかる」とのニュース

(1)各紙報道していますが、2020年6月4日 朝日新聞から転記する

「文明観を覆す発見」とのことです。

マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」:朝日新聞デジタル

話を抜粋要約すると

➀ 古代マヤ文明の遺跡の調査を進める日本や米国、メキシコなどの研究

チームが、メキシコ南部のアグアダ・フェニックス遺跡で、同文明で最大

とみられる建造物を確認した。

②南北約1400メートル、東西約400メートルにわたっており、祭祀(さいし)

用とみられる。

社会的な階層がはっきりしていない紀元前1千~800年に築かれたとみられ、

研チームは「社会的な不平等が小さくても大規模な共同作業ができる

が示され、従来の文明観を覆す発見だ」としている。

 

③茨城大の青山教授は「人々が定住を始めて間もない時期に造られたものだ。

神聖な山を築くことで、共同体のアイデンティティーを確立しようとした

のでは」とする。

他の遺跡で見られる権力者を示す石彫などは見つかっておらず、アリゾナ

の猪俣教授は「人々が自発的な意思で集まって、建てたのかもしれない」と

話している。

各社報道ありますが、もう一社、「毎日」から紹介すると

マヤ文明遺跡か「最大・最古の公共建築」発見 米アリゾナ大の日本人教授ら - 毎日新聞

④明確な社会階層を示す遺物などは見つかっておらず、大基壇のような大建

造物も住民の共同作業で造られ、共同体の儀式の場として使われたとみられる。

猪俣教授は「権力者の登場や中央政府のような組織ができる社会の階層化が

起こる前に、大建築が造られたことを示している。

マヤ文明の発展や人類社会一般の変化を考える上で、非常に大きな意味がある」

(2)マヤ文明について、復習(下記「世界史の窓」から)しておくと

マヤ文明

➀4世紀から9世紀にかけて中央アメリカのユカタン半島、現在のメキシコ

からグアテマラにまたがる地域に成立したメソアメリカ文明を代表する都市

文明。 

②現在は深いジャングルに覆われているが、ここにマヤ人は高度な都市文明

形成し、神殿・ピラミッドを建築、20進法、精密な暦法、絵文字などを

持ち、天体観測を行っていた。

これが古典期のマヤ文明であるが、10世紀 メキシコ高原からトルテカの

勢力が進出したことによって衰退した。

③その後も14世紀頃にはチチメカ人の民族移動があり、マヤ文明の独自性

は薄れたが、世界遺産のチチェン=イツァのピラミッド型神殿の建築などが

行われ、またスペイン人の侵攻を受けてからも根強く反抗を続けて、17世

紀になってようやくカトリック信仰などのスペイン文化を受け入れた。

ユカタン半島の密林地帯はコパル樹脂香やヒスイなど、王権の権力を誇示

することに結びついた貴重品の独占的な産地であっため、他地域に見られな

い特色文明が発達した。

2.ふと思ったこと。

(1)そうですか。 歴史的発見なんですね。 頑張ってください。

といった極めて冷静な反応です。自分から、全く遠い世界。

このブログでも取り上げていますが、

ノーベル化学賞旭化成吉野彰さん

ノーベル化学賞、吉野彰氏の受賞おめでとうございます。(研究態度と歴史観) - 中高年michiのサバイバル日記

数学のIUT理論の京大望月教授

数学の難問「ABC予想」証明 望月京大教授の論文、学術誌に掲載 「歴史に残る成果」だそうです。 - 中高年michiのサバイバル日記

の話を聞いた時と同じ感覚です。

補足しますと、化学、数学、考古学、どれも私が内容を評価できる素養は

ないし二次情報が三次情報か、解りませんが、メディアの核コメントを聞

いて「はあ、そうですか」と思う程度。

つまり、判断基準が私に無いのですね。

(2)それでも関心が、あります。

誰しも「趣味の領域」と言ってしまえば、それまでですが、私は「良く解

らないのに惹かれる」という分野があり、ちょうどこれに該当するという

ことなのでしょう。

冷静の意味は、実質的に自分生む関係、というか、何ら私が相手に影響を

与えないし相手からもしかりの分野には、「冷静」ということ。

最近、新型コロナ感染症対応で、いくつか私見を述べていますが、上記は

行動を制限されたり、自分自身や、友人・知人の仕事や生活に直接、死活

問題として深くかかわってくること、とは違います。

それゆえ、自分の能力の範囲ではありますが、客観的に冷静に、コメント

できるのでし

ょう。

リーダーは役職でなく役割だ。 数字踏まえ、論定的に多方面から考えること、そして分析、決断、実行、責任。

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リーダーは役職でなく役割 多面的思考・分析・決断・実行・責任

1.物事の両面を見る

(1)本日は、特定の書籍の紹介やコメント、話題となっている特定

の政治・経済・外交の事象等へ論評ではありません。

その意味では、何ら新しい情報や切り口はないし、「雑学新知識」め

いたものもありません。

初手から、お断りしておきます。

(2)物事には最低限両面が、あります。

ある行動の結果の評価にしても、ある一定時点の評価であり、物事の

どの面を見るかで変ってきます。

一方等の見方では、方手落ちで、常に別の面から見たら、どう評価す

るか、を考えていくべきです。

保守と革新、右翼と左翼、与党と野党、宗教の二元論を言うつもりは

なく、対立軸の両面から見る見方は必須です。

出来れば、「第三の観点」から、見るとか多様な視点から見れると、もっといいでしょう。

 (3)言うのは簡単、実行は難しい

両面から物事を見る癖、できれば三面から、もっと多面的に見ること

ができると、いいのですが、その方法は「訓練」しかないのでは?

「訓練」の仕方は、できるだけ多くのケーススタディにあたること

で、その点では読書が、最適でしょう。

2.結果責任の話。

物の見方に続いて、決断し行動する(ここでは、いわいる評論家は

相手にしていません)わけですが、結果責任がついてきます。

一定時の結果の評価により、持ち上げられたり、貶められたりするの

も、一般的な事例。

例えば古代の戦争、中国の春秋戦国時代の国盗り合戦をイメージしま

しょうが。

不勉強のため、名称が宰相、軍師、大将、参謀等々どれかは、解りま

要は戦争に於いて、戦略・戦術を練り、実行を指示する人を指しま

勝ち負けの結果が評価のすべての世界。

戦略・戦術が「当たっている」と、評価され、持ち上げら、それなり

の処遇を受けます。

いわいる「いい思い」をしたとします。

一方、結果が出ないと、急転直下、マイナス評価。

再度チャンスをもらい「敗者復活戦」ができるといいですが

文字通りの「クビ」になり、頭と動画切り離されたら、「復活戦」も

不可能ですね。

そんな方々が、幾多もいて、歴史の舞台に登り、降りていったのでし

ょう。

3.足元の動きで、評価もコロコロ変る

リーダーは評価に「耐えること」が必要です。

 (1)足元の、新型コロナ感染症対応で、韓国とシンガポールの例を

取りましょう。

つい先だってまでは、韓国もシンガポールも、対応の優等生として

WHOのお墨付きでした。

(2)ところが、先日来の韓国での「夜の街」発祥な、物量倉庫の

クラスターに始まり、感染者が一気に増大。

学校の再開までも再度一位延期、大変な様相でした。

シンガポールは、4月には、感染者数が累計で3万5千人に達し、

盗難アジアでアジアで最大級になったとか。

人口小国(シンガポールの人口は600万人未満)で、この数字。

聞くところでは、海外からの労働者の劣悪な住居環境が、感染拡大の

一因とか。

「社会の弱いところを突かれる」と、マスメディアがしたり顔で、

論評するのは、簡単ですが、根はとっても深い。

 4.数字の把握の難しさ

(1)「数字踏まえて、論理的に考える」と、私も何度か書いていま

すが、現実に非常に難しのは認識しています。

古代の戦争で、何万とか何十万の大軍の動員とか、文学的誇張表現と

読み手も納得している場合はいいですが、当時の著述家は、正確に書

いたつもりでも、当時の社会経済情勢考えると、「現実にはあり得な

い」と類推したり、なかなか厄介です。

(2)物理的に計算できない場合もあります。

2004年12月26日の インドネシアの旗・スマトラ島沖地震による津

波では、インド洋沿岸各地で250,000人もの犠牲者を出す(遠隔地津波

の発生で、有史上最大の被害)との、報道ですが、

正確な数字は、つかめないでしょう。

現在でも、新型コロナ感染症が、いわいる発展途上国にも拡大してい

ますが、漸弱な情報インフラは否めず、どこまで視覚ア数字が把握で

きるか、解らないでしょう。

(3)情報隠ぺいの政治の壁もあります。

文化大革命の失敗に端を発し、毛沢東の失政で1958年から62年ころ

までの中国国内で、餓死者が、4000万人とか5000万人とか言われてい

ますが、正確な数字は不明です。

ポルポト政権時代のカンボジアでの、全人口に対する死亡者の割合

は、一番多かったようですが、こちらの場合も、正確な数字は解りません。 

5.リーダーは役職でなく、役割

(1)馬子にも衣裳、地位が人を作る、と言う言葉は、もちろん

知っています。

ただし、ここで私がいうリーダーとは、役割のこと。

社長、役員、管理職、プロジェクトリーダーといった「肩書」

を言っているのではありません。

タイトルに書いたように、

〇 数字を踏まえ、論理的に多方面から物事が見えて

〇 確り分析し、しかる後に決断し、ちゃんと実行し

〇 結果に責任を取る、と言うこと

(2)再度「多方面から物事を考える」

一連の意思決定のどれも重要ですが、基礎となるのはやはり、

「物事を、多方面から考えること」の力量かと思います。

そのためには1(3)にも書いたように、訓練」あるのみで、

その支援者は多数の先人であり、つまり書籍のなかに、いるので

しょう。